≪探訪記≫編 第3回 「Λ花薫る 百万石の 歴史都市」 | ||||||||||||||
最終記入日:04/05/04 ≪探訪記≫編第3回はLiminality第1巻の舞台となった金沢。 別に意図した訳じゃないですけど気付いてみたら3(高山)→2(横浜)→1(金沢)と逆順で回ったことになるんですね。 事前調査 04年3月末に大阪へ遊びに行こう、という企画があったので、そこから直接札幌まで18きっぷを使って日本海沿岸を3日かけて帰ろうと計画。そうしたら、1日目に金沢で3時間ぐらい時間がとれることが判明。決して長い時間ではないけれど、この機を逃すまいと思い、行ってきました。 しかし、その短い時間で効率よくLiminalityの登場スポットを巡るには綿密な事前調査が必要となります。行き当たりばったりなんてもってのほか。なので、高山の時以上に念入りに調べていこうと思ったのですが・・・・ 一体どこにあるのか全く分からない(爆) 考えてみたら高山は作中でも「飛騨国分寺」だの「高山別院」だの思いっ切り固有名詞を出してくれてたから調査が容易だったし、横浜は勝手知ったる隣街だったので問題はなかったのですが、金沢に関してはその辺に全く触れてくれていない挙げ句、もちろん土地勘もない。 要するに、「雲を掴むような」とまでは言わないけど、かなりそれに近い、手がかりが極めて少ない状態で調査をしないとならなかったのでなかなか困難なものでした。 しかし、「Liminality 金沢」とかそんな感じの単語で検索したら、運良く以前金沢に住んでいたという方が書いたリミナの感想を発見。そのページのおかげで「舞が川辺に座ってぼーっとしてるのを橋の上から牧野くんが見つける」シーンの舞台が「浅野川河川敷」であることを突き止められました。あとはもういもづる式にずるずると。「浅野川」をキーワードに検索したら浅野川に架かる橋全てを写真付きで紹介しているページ(こちら)が見つかり、自転車に乗った牧野くんが舞を見つけて手を振ってた橋が「梅の橋」で有ることが分かり、さらにそのあとのシーンで2人が歩いていた歴史的な町並みが、その梅の橋からの位置からして、すぐ近くにある「ひがし茶屋町」ではなかろーかということまで無事突き止めることが出来ました。 しかし。リミナ登場ポイントはここだけじゃありません。 舞が牧野の妹を含むバイオリン教室の仲間と出会ったきれいに整備された商店街とか、そんなんもあります。 出来ればそこも行きたいなーと思ってそっちも捜索してみたんですが・・・こっちは手がかりが結局掴めず。 そのまま出発の日を迎えてしまったため今回は断念。 「まぁ、駅から浅野川まで結構距離有るから2時間ではそんなに巡れないだろうし、もし浅野川行く途中に運良くその場所を通過できたりしたら儲けもん・・・」ぐらいの気持ちで行くことにしました。 JR金沢駅 そんなこんなで3月29日。 天気は晴れ。気温は結構高い。いかにも「春の陽気」という感じの、観光には良い天気。 その日は宿を7時前に出て、まず大阪駅から米原行きの新快速に1時間20分。続いて米原から福井行きの各駅停車に1時間50分。40分の待ち合わせの後富山行きの各駅停車に乗り込み1時間20分。大阪を出てかれこれ6時間が経過した12:51、やっと金沢に到着しました。 ただ、今日は金沢うろついた後新潟まで行く予定なので、金沢出た後も後6時間半ほど列車乗り継がないといけませんが(爆) ま、そんなことはここでは置いとくとして。 許された観光時間はたったの2時間45分。あまり無駄に出来る時間はない。 ・・・と言いつつも、金沢は来たの初めてだし、そもそも北陸本線なんてところには今まで全く縁がなかったから見る列車全てが目新しく鉄ヲタモード全開で写真撮りまくり(爆) 更に改札出た後もコインロッカーとレンタサイクルを探してたら、レンタサイクルの表示は見つけたものの、そっちの方にはなんか人気が無く本当にあるのか疑わしくなって引き返してみたり、かといって他にそれっぽいところもないなと思ってやっぱり戻ってみたりとか色々無駄なことしてたら20分ほど浪費_| ̄|○ でもなんとかレンタサイクルを発見して自転車を借り、ここは高山みたく荷物を無料で預かってはくれないのでまた駅へ引き返してレンタサイクルのところに預けるよりは安いコインロッカーに巨大な荷物を押し込んでいざ出発。 地図を頼りにまずは「浅野川河川敷」の方へと向かいます。 今回の参考地図はこちら。 金沢駅→浅野川大橋 レンタサイクルの営業所が目的の方向と反対側(西口)だったので、まずJRの高架をくぐり、一旦金沢駅東口前までぐるーっと半周してきて、建設中の新しい金沢駅の駅舎(なのか?(右写真))を横目に見つつ右折。途中ダイエーに寄って今後の旅の備えとしてお茶を買い足したりしつつしばらく走ります。最初はどの街でも見かけそうな近代的なビルが並ぶ、ありきたりな景色が続いていましたが、ダイエーを過ぎるとぽつぽつと歴史の有りそうな建物が出現。だんだん「加賀百万石」の金沢にきたんだな〜という実感が湧いてきました。 そんな道を駅から約1kmちょい走ると「橋場町」に到着。 そこを左折すると「浅野川大橋」です。この橋は目標とする「梅の橋」より1本下流に位置する、国道159号線が通っている大きな橋。なんでも大正時代に造られた歴史のある橋で、国の登録有形文化財に指定されているとか。 橋のたもとに着いたときからもう目には入ってますが、そこから見えたのは本当にLiminalityに出てきた景色そのもの! いや、当たり前っちゃ当たり前なんですが(何) なぜかこの前行ってきた高山のどこよりも感動がデカかった気がします。 高山は神社やお寺とかそういう建物が多かったけど、今回のこの浅野川は河川敷というだけあって景色がばん!と大きくひろがってるからかな?画面で見るよりずっと広々としたイメージだし。 さて、この橋からも写真を撮りまくりたいところだけど、この橋は金沢でも有数の大通りなだけあって車も人も結構通るから自転車止めて撮るのはちょっと気が引ける。 つーことでさっさと渡りきり、川沿いの道に入り梅の橋を目指します。 川沿いにはずーっと、両岸に桜が植えられていましたが、さすがにまだちょっと時期が早くほとんど咲いていませんでした。 東京でも大阪でもまだ微妙だったもんなぁ。仕方ないか。 でもこれ満開だったらかなり綺麗なんだろうなぁ〜〜 ちなみにみここは金沢の桜の名所の一つで、もうちょっと後になると「園遊会」が開かれるとのことで、今居る側とは反対側の河川敷に特設の舞台みたいなモノ作ってました。 梅の橋 そんな咲きかけの桜を眺めつつちょっと上流の方へ向かうと、ありました。「梅の橋」。 見てのとおりそのまんまですよちょっと!(何)(←かなり興奮気味) (この写真は梅の橋を渡りきった後に撮ったモノなんで最初に目に入ったアングルとは異なりますが。) もう、今にも自転車に乗った牧野くんが現れそうです(何) はっ。そういや今自分は自転車に乗ってるではないか(爆) と言うわけで自ら牧野くんになってみました(意味不明)
と言うわけで牧野くん視点でした(何) ちなみにこの階段状になってるところの一番下はもう川の水面と同じ高さ。実際に下りてみたら意外と水が近くてびっくりしました。入れたかったらいくらでも手なり足なり入れられます(何) さてせっかく大量に撮ったんだからここでも写真を一挙大公開してみようと思います(何)
浅野川の景色を堪能した後は、浅野川の右岸に位置する歴史的な町並み「ひがし茶屋町」へ向かうことにします。 ひがし茶屋町 梅の橋からは数分とかからない位置にある「ひがし茶屋町」。 江戸末期(1820年頃)から明治初期にかけて建てられた伝統的な建物と、その時代独特の様式で整備された区画が多く残る茶屋街で、飛騨高山の「三町(古い町並み)」同様、「国指定重要伝統的建造物群」に指定されているそうです。 リミナでは浅野川でのシーンの直後、舞と自転車押してる牧野くんが話ながら歩いていたところ。 川から近くにあって、道の両側に伝統的建造物が並んでいる町並みはおそらくここしかないと思うので、この「ひがし茶屋町」で合ってると思いますが・・・あまり自信はありません(爆) ここの景色はこんな感じ。 建物はほとんどが2階建てで、同じ様な構造をしています。 それもそのはず、1階の通りに面したところにある格子(「出格子」という)を各店揃いの物にして、1階より背が高い2階に縁側と座敷を置くという<スタイルこそが江戸末期の「茶屋建築」の特徴なんだとか。 それが残ってるからこそ「国指定重要伝統的建造物群」に指定されたんだそうな。 このメインストリートを抜けた後、ちょっと裏路地に入ってみたんですが、そこにも結構歴史的な建造物が残ってました。 エアコンの室外機とか郵便受けとか表札とかある、生活感たっぷりなどう見ても一般の民家が並んでるんですが、見てのとおり建物は古い物が多い。道もメインストリートと同じように石畳風に舗装されています。 こういう古い家って良いですよねぇ〜 何かと大変かも知れないけど。 町並みを見終わったけどまだ14時20分。 まだもうちょっと時間有るので、周辺散策。 いや、地図を見たらここにある通り、この周辺には神社仏閣の類がものすごい数有るようなので、あわよくば舞と牧野くんが池のほとりに座って話してたあの神社を見つけられればなーと思ったので(何) まぁ、場面変わってるから茶屋町付近にあるという保証はどこにもないんだが・・・ 宇多須神社&子来坂 茶屋町の裏路地を抜けて適当に歩いていたらまず最初に遭遇したのがこの「宇多須神社」。 この写真だけだと分かりづらいですが、それなりに大きそうな境内を持ってたから「もしかしていきなり発見か?!」と一瞬は思いましたが、さすがに世の中そんなに甘くありませんでした(何) 池ないし。 なんというか、この神社はどこの町にもある「普通の神社」という感じした。地元の人が小さい子連れて散歩に来てたりしました。 茶屋町は有名な観光地だけ有って、観光客で結構賑わってましたが、ここはちょっと外れてるから観光客らしき人は全く居ないし。 ちなみにこの神社の境内にも桜が何本か植わってましたが、ここのは浅野川河川敷以上に咲いていませんでした(爆) 「観光地から外れてる」と書いたものの、遠く離れてるわけではないためか観光客向けの案内板を発見。 「ひがし茶屋町」「宇多須神社」の他に「宝泉寺」というのが書かれていたので、とりあえず行ってみることに。 矢印の方向に進んでいくと、目の前に現れたのはものすごい急坂(爆) ・・・・これ、登るの?(爆) あまりにも急なため、左側にある歩道は階段になってます(爆) ・・・ま、まぁ、せっかく来たんだし、逝っとくか(何) そう思って、坂の下に自転車を置いて階段を上る。 あ゛ー。直射日光当たるし、今まで散々自転車こいでたから身体温まってるし、そもそも今日気温高い上にこんなとこ登ったから暑いよ(爆) 坂を半分ぐらい上ったところに左の写真にある碑を発見。 どうやらこの坂は「子来坂」と言うらしい。 碑の側面には「慶応三年卯辰山(この坂を上った先にある小高い丘。金沢市内を一望できる展望台とかがある)が開拓された時、作業に出た住民多数が子どもが来るようににぎやかに登ったのでこの名がついた。今はこらい坂と呼んでいる。」と、「子来坂」という名の由来が書かれていました。 この日を通り過ぎてもうちょっと登ると左手に、上へと続く細い階段があったので、そこが宝泉寺なのかどうかしらないがとりあえず登ってみることに。 登ってみるとそこは公園。 ブランコとか有るけど、よく見たら結構奥まで広がってる。 階段の下から「子来町緑地」って文字が見えたから、それなのかな? ここにも桜が植わってましたがやっぱり咲きかけ。 今年の桜は全体的に早めだと言ってたけど、3月末の北陸じゃさすがにまだ早すぎるのか。 ここはこれ以外に特に何かあるわけではなかったんですが、結構登っただけ有って眺めはなかなか良かったです。 下の写真がここからの眺め。左の写真は一番視界が開けてた方向(多分北西方向)、右の写真はおそらく金沢駅がある西の方向だと思います。 写真中に文字を入れたとおり、黒い屋根が並んでいるところが茶屋町ではないかと。 さて、そろそろ残り30分ちょいしかないから駅へ戻らないとな。 浅野川と茶屋町しか行かれなかったのは残念だけど仕方ない。 素直に帰ったら面白くないのでちょっと遠回りして、兼六園と金沢城公園の下まで行くだけ行って、時間有ったらそのままつっきって「百万石通り」を通り、「香林坊」回って駅まで戻ることに。 というわけで今来た階段を下り、自転車に乗り茶屋町を通過して、さっき散々写真撮るために渡った梅の橋を渡り浅野川の左岸へ。川沿いの道を行き浅野川大橋のたもとまで来たら左折。「橋場町」の交差点を右に入れば行きと同じ道だけど今回はそのまま直進。「大樋美術館」の前を通り過ぎ、「裁判所」の前を通り過ぎると「公園下」の交差点に到着。 金沢に観光に来た大抵の人はこの辺に来るんでしょうな。 左側が「日本三大名園」としても有名な「兼六園」。右側が加賀百万石の金沢城。 何か上手い具合に繋げられそうな写真が撮れてたので繋げてみました(何) どちらも桜の名所だけ有って桜多いですねぇ。 そしてなんの違いかここのは浅野川周辺のより咲いてますね。 本当はせっかく金沢に来たんだから金沢城か兼六園のどちらかは入りたいなーとか思ったんですが時間の都合上断念(爆死) つーかそれ以前に自転車借りたのが13:15頃で、今もう14:50過ぎだからあと20分ぐらいしかない(爆) 橋場町からここまで思った以上に時間がかかったな・・・ こりゃ最短ルートで駅戻らないとやばいな(爆) というわけで、この写真中央の道をまっすぐ進むとさっき書いた百万石通りに出られ、そこから香林坊の方に抜けられるのですが、それすら断念して今来た道を引き返し、裁判所の前で曲がらず直進。 金沢城公園を回り込むようにして「大手堀」の横とかを通って行くことにしました。 そろそろホントに時間がヤパイので勿体ない気もするけど、わき目もふらずダッシュ(爆) ・・・しかし(何) やっぱりどうしてもそのもったいなさが拭えなかったので途中何カ所かで立ち止まって写真撮ってました(爆死) だって、桜が綺麗だったんだもん(何) 大手堀のところはまだそんなに咲いてなかったけど、 その先にあったこの桜(「尾崎神社」のところかな?)はこの通りなかなか見頃。 まだ満開ではなさそうだけど、今これを書いてる5/4までにぼくが見た桜の中では一番咲いてたのがこれです。 北海道はまだ咲いてすらいないし(爆) そんな感じで足を止めながら行ったけどなんとか時間内に自転車を返却し、駅に到着。 これにて金沢巡りは終了です。 やっぱ、2時間は短い(苦笑) もっと色々巡りたかったなぁ〜。 さて乗る電車の出発まではまだ20分ほど有るので、実は昼食をまだ食べてなかったから駅構内の立ち食い蕎麦へ。 この北陸本線沿いはどうやら蕎麦の名所がいろいろあるらしく、福井駅では「今庄そば」と銘打たれてたのにここ金沢では「白山そば」となってました。ちなみに金沢の先の富山では「立山そば」w で、ホーム行ったら「特急サンダーバード」とか「寝台特急トワイライトエクスプレス」とか来てたので鉄ヲタモード再起動(何) .hack関連で街を巡った後に「トワイライトエクスプレス」ってのもなかなか乙だね(何)、とか、これ乗れば次の日の朝に札幌着けるのに、今回は各駅停車だからぼくが着くのは明後日の夜だよ(爆)とか色々思いながら写真撮ってました(何) で、15:36発の富山行き普通列車に乗り込んで金沢を後にしました。 ちなみにその日は、そのあと富山まで1時間乗り、そこで20分待って直江津行きに乗り換え約2時間。さらに長岡行きに1時間半揺られ、20分待った後1時間ちょい電車に乗って新潟に着いたの夜10時(爆) 大阪の宿を出てから15時間半と言うところDEATHね(爆) さすがに疲れました(爆) 後日談(何) ・・・今、この文を書くためにLiminality Vol.1を早送りしながら見ていたら、出発前には気付かなかったいろいろなことに気付いてしまいました_| ̄|○ 既に書いたとおり浅野川の梅の橋からの眺めは現地で思ってたのとは逆方向だし、よく見たら舞がネットカフェに駆け込むシーンの直前に思いっ切り実在する地名が書かれたバス停が書かれてて、しかもその地名が時間の都合で行けなかった香林坊だったし、その直後、舞が走ってるシーンで写るって標識も、地図と照らし合わせるとどう考えてもこれも香林坊のところだし、ということは「事前調査」のところで書いた「舞が牧野の妹を含むバイオリン教室の仲間と出会ったきれいに整備された商店街」ってのはその近くにある「片町商店街」か「タテマチ商店街」のどっちかだろうし(爆) 嗚呼。「公園下」から写真中央の道を通って百万石通りに抜けていればこれら全てを発見できたのかと思うともう「_| ̄|○il||li」としか思えませんよ(何) それと、神社のシーンについても金沢駅でもらってきてた地図を今落ち着いて見てみたら、池のあるような大きな神社は「尾山神社」ぐらいしかないようだし。 ・・・・こりゃ、もう一回行かなきゃだめだな(爆) 金沢城も兼六園も見れてないしNE☆(何) と言うわけでなるべく早いウチにまた行こうと思います(爆発) 早くても多分来年の3月とかになるでしょうが「GU」なんてネタも発表されたしそれまで.hack熱は冷めないと思うから無問題(何) 時刻表眺めてみたら中央線or上越線の夜行列車を使えば金沢だけでなく飛騨高山もある程度時間を持って観光できるようなので。この行程だと途中高山で普通に宿取って1泊しないといけないけど、18きっぷだから交通費5000円ぐらいだし旅費総額1万円強でなんとかなるんじゃないかな。こんなお安くリミナの2都市を巡れるなら行く価値はあるでしょう(何) と言うわけで乞うご期待(何) |