アストロベリー


「アストロベリー」とは


金田一先生が「ガンガンYG」にて、第弐号から連載されている作品。
この雑誌は今冬、「ヤングガンガン」に名前を変えて新創刊し、隔週(月2回)で発売される予定。

新しい商品を探しに地球にやってきた宇宙人ベティが、奴隷用に地球人をコピーして一攫千金を狙ったが問題発生。奴隷に適した地球人・まこの性格を2体のクローン「チョコ」と「バニラ」にコピーしたモノの、全く違う性格になってしまった。その謎を解くため、まこに友人として近付くベティ。真実に一歩ずつ迫る長スペクタクル大巨編・・・と書かれたりするが、その実はただの娯楽マンガである。




連載誌について

上記の通り、現在は「ガンガンYG」に連載されていますが、この作品は他に類を見ないほど連載誌を点々としているマンガです。その歴史をたどってみるとこんな感じになります。

まず、最初に連載が始まったのは「月刊少年ギャグ王」
連載が始まったのは99年2月号で、隔月連載という形だったようです。
しかし、ギャグ王が99年4月号をもって休刊。この時点で第2話までしか掲載されていませんでした。

その1年半後の2000年10月、エニックスは初めての青年誌「コミックバウンド」(隔週刊)を創刊します。その創刊2号である10月24日号から、「アストロベリー」はめでたく隔号(月一)で、ギャグ王に掲載された第1話より再び連載をはじめます。
しかし。この雑誌も、創刊からたったの2ヶ月、5号出版しただけで休刊という伝説を作りつつ、2000年12月12日号をもって休刊。「アストロベリー」はまたしても第2話までしか掲載していない状態で終わってしまいました。

そしてその4ヶ月後。「少年ガンガン」の増刊として刊行された「ガンガンパワード 2001年春季号」にて、今度は第3話を掲載。このときはもう編集側も開き直っていたのか、柱に「超不定期連載!」と書いてしまうほどでした。その後は、2001年秋季号で第4話、2002年春季号で第5話、2002年秋季号で第6話、そこでパワードが季刊化されて2003年冬季号で第7話、2003年春季号で第8話と、無事腰を落ち着けて「定期連載」をする事ができる状態になりました。そしてついに、2003年8月、待望のコミックス第1巻発売と相成ったわけです。

しかし、これでもまだ終わりではなく、そろそろこの「パワード」で落ち着くのかなと思い始めた2003年秋季号(10話)にて、3度目の移籍発表。今度の行き先は2004/1/30に新創刊されたヤング誌「ガンガンYG」でした。そして、11話は10話の掲載から5ヶ月ほどの間を置き、4/27発売の「ガンガンYG弐号」に掲載されました。

そしてさらに、12話が掲載された「ガンガンYG参号」(7/22発売)にて、「ガンガンYG」は今度の冬に「ヤングガンガン」として新創刊するという発表が。まだこちらに移籍するという確実な発表はないようですが、おそらくそのまま移籍することになると思われます。

このように「ギャグ王」「コミックバウンド」「ガンガンパワード」「ガンガンYG」「ヤングガンガン」と、事実上5つもの雑誌を点々としているこの作品。そのおかげで、最初の掲載からそろそろ6年が経過しようとしているのにも関わらずまだ12話しかないというとんでもない状況になっています。今冬創刊のヤングガンガンで腰を落ち着けるのか。それともまた何処かに移籍するのか。その辺もこの作品の見所の一つといえるかもしれません(何)