illusion19 「しゃらんら」
放映日:2001.8.07


☆ストーリー紹介(詳解?)★
 最近不健康な生活がたたってぼーっとしているハレ。その上マリィに連れ回されるは、ベルのものすごい夕食攻撃を受けるはでぐったりとなる。
 そんなハレがみんなの性格がもっと変わらないかと思っていると、グゥがなにやら「ステッキ一つで人の性格が変わってしまったりといろいろ出来るらしい」と。よく聞いてみたら魔女っ子アニメに影響を受けたらしいが・・・・
 疲れていたのでその夜はグゥに構わず寝るハレだった。

 翌朝、ハレはウェダの悲鳴で目が覚める。何事かと思っていると、普段は端から見てるとはしたない格好をしてても何も思わないウェダが、「なんて格好で寝ているの?!!」と別人のように恥じらっていた。
 ハレがふとグゥの方を見ると・・・・「しゃらんら」と一言。どうやら昨日グゥが言っていたことは本当らしい。
 性格が変わったウェダは、普段まず作らない朝食を用意したりで、ハレは感動。ステッキに興味も湧いてきて、朝食の後外に出てワジやグプタやラヴェンナとかいろんな人に試してみる。
 が、グプタたちを変えたときにグゥが呪文を間違えて、広範囲に影響が出てしまったらしい。
 そこにやってくるマリィ。
 「いつも元気なマリィが性格変わったって事はおとなしくなるのか・・・・・でもそんなのマリィじゃないからやっぱ戻して」とグゥに言うハレ。
 が、マリィは実は昨日元気じゃなかったらしい。
 昨日元気じゃなかったマリィが性格変わったって事はもしかして・・・・!!!
 と、まぁハレの当初の予想とは全く逆に「元気モード全開」のマリィだった。
 元気モード全開のマリィは音速の壁をも突破してハレを3日間も連れ回した・・・・・

 ある夜。ウェダが風呂に入っていると、外から覗かれている気配が・・・・その姿を確認してウェダは絶叫する。
 同じ夜。ラヴェンナが寝ていると、胸の上に何か乗っていることに気付く。・・・その顔を見て、ラヴェンナは絶叫する。

 次の日学校でラヴェンナはそのことをみんなに話す。
 胸の上に乗っていたのはなんと長老らしい。
 みんなは特に気にしていないが、ハレは「昨日母さんが長老におフロ覗かれた」と言っていたため、気になっていた。
 そのことを横で聞いていたウイグルは案の定燃え上がり・・・・長老の家に押し掛けるみんな。
 長老がどこにいらっしゃるか(怒っていながらも敬語で)問いつめるが、パトロールに出かけるといったきり丸1日帰ってこないらしい。まさか本当に長老が・・・・と思っているとそこに長老が現れた。
 長老はもちろん否定しているが誰も信じようとはしない。
 すると長老はその場から逃げ出した!
 そして、前代未聞の「長老狩り」がはじまった・・・
 数人毎にグループに分かれ、おのおのが罠を仕掛けるが、みんな失敗。しかしグゥが作った仕掛けにまんまと長老は引っかかり・・・尋問がはじまった。
 なおも否定し続ける長老。が、その足下に何か居ることにハレは気付く。
 出てきたのは・・・・・・・長老そっくりのネコ!!
 悪戯されて毛を剃られたのだろう。可哀想に思った長老は、嫁も息子もペットを飼うことを許してくれないから隠れて育てていたらしい。
 しかし「そいつのせいで長老が勘違いされたんだろ?」「まぎらわしいんだよ!」「自然に返したれや!」と口々に言う。
 それを聞いていたハレは、「こいつだって生きてるんだからいなくなっちゃえばいいとか言ったら可哀想だよ・・・」とみんなに力説する。
 が、話が長すぎたせいか誰も聞いてない。
 そこでグゥにちんちくりんステッキで何とかしてもらい、何とか理解してもらえた。
 するとグゥが話を進め、「このジャガーをハレにあずけると言うことで様子を見ようじゃないか」ということになり・・・
 ハレの家に新たな住人が増えたのだった。
 
★コミックとの対比☆
解説番号 主なシーン・セリフなど コミックのページ
夜更けまでゲームと深夜アニメ三昧の不健康な生活を送っていて、一日中ボーーーーーーッとしているハレ。
そんな状態にありながらマリィに引きずり回される(笑)ハレ。
(ほぼ)オリジナル
グゥのちんちくりんステッキ。
ウェダを変えたりベルやアシオやワジやグプタやラヴェンナや長老や・・・といろんな人を変える。
7巻P25〜P40
(illusion64)
長老に覗き疑惑がかけられ前代未聞の「長老狩り」決行。
追いつめられた長老の下に長老そっくりのネコ発見。
7巻P6〜22
(illusion63)
☆詳しい解説★

1:不健康なハレと元気なマリィ
 後の「ちんちくりんステッキ」を持ち出す動機となったシーンという点では、原作の7巻P24に相当するエピソードなのですが、内容は一新されてオリジナルとなっています。また、家に帰ったあとも、ベルに重たーい夕食出されてさらに疲れるというシーンもあります。

2:魔女っ子
 流れは原作と同じですが、追加や削除が結構あります。多いので箇条書きに。

グゥが「影響を受けた」ものが原作では「魔女っ子特集」という本でしたが、アニメでは原作7巻のおまけマンガのようなノリの「キャンディー魔女スイートラヴェ」というアニメってことになっています。
 
ハレが家に帰ったとき原作ではクライヴがいてそのまま泊まっていきますが、アニメではいません。あとクライヴが変わったウェダに絡んでいるP32の1・2コマ目もありません。
 
原作では都会から帰ったあとなのでベルとアシオがいませんでしたが、アニメでは居るのでそうなったのでしょう。ベルとアシオがステッキで変えられるというシーンも追加されています。
ワジを変えたシーンから次のグプタを変えるシーンへの「つなぎ」が変わっています。(P35の3コマ目が変わってます)
 
ラヴェンナに借りた本を返さないグプタを変えたとき、原作では変えられなかったラヴェンナも変えています。
 
原作では全く関係がなかった長老も変えられています。
この時の長老のセリフ「最近妙な獣が出るらしいからパトロールしている」というのは、その後のシーンに繋ぐためだったのでしょう。
 
元気オーラ全開のマリィに連れられたハレ。
少年が家に戻ったのは・・・・
原作では2日後でしたがアニメでは3日後でした(笑)
最後に、グゥがちんちくりんステッキを振るときの呪文が原作では「古今東西」だけでしたが、アニメではいろいろ使っています。全部書き出せたので、対象者と効果も合わせて表にしてみました(笑)
対象者 呪文 呪文の出所 効果
ベル 古今東西
(ここんとうざい)
原作通り。 それまで「お嬢様が私のために朝食を〜〜」と鼻血吹いていたが、突然鼻血が止まり、「寝る。」とすげーぶっきらぼうに。
アシオ 東南西北
(とんなんしゃーぺい)
麻雀ですな。 関西弁が共通語に。
ワジ こんぴら船ふね 香川の民謡らしいです。 ワジの特徴であるあの笑いがだんだんトーンを落とし、周囲の空気がどよよ〜〜んと黒く淀み、ものすごいマイナス思考に。
グプタ
ラヴェンナ
長老
はっぱふみふみ 1969年に放映された「パイロット萬年筆」のCMで大橋巨泉が言って大ヒットしたキャッチコピーらしい・・・
古ッ(爆)
グプタ:ものすごく素直な好青年に
ラヴェンナ:おてんばというかやんちゃというか、そんな性格に(爆)
(グゥ曰く、お茶目とドジは魔女っ子としてはずせぬツボらしい。)

長老:「胸毛なんてダサイ」。(←呪文を間違えて広範囲に影響が出たせいで変わった模様。)
みんな ひとよひとよにひとみごろ ルート2の近似値(1.41421356)の覚え方です。 「この猫を捨てるなんて可哀想だよ」というハレの話を聞かなかったみんなが聞くように。

3:もりじじい
 こちらはほぼ原作通りです。
 追加されたシーンは、「長老狩り」の際、各グループ罠を作るもラヴェンナが引っかかったりハレが引っかかったりしてたシーン(笑)や、「しゃらんら」の話の中と言うことで、ハレの話を聞いてないみんなをちんちくりんステッキで性格変えさせて聞かせたというシーンです。
★個人的な感想(爆)☆

 今回は・・・・・小ネタはおもしろいんですけど(それもかなり(笑)アシオの共通語とか(笑))、全体的に見るとあんまり良くない回だと思います。一番の原因は構成の問題、前半と後半のギャップです。ギャップというかそれ以前に前半と後半が全く繋がっていません。前半マリィがあんなに元気だったのに後半は何事もなかったかのようだし、前半では大活躍だったちんちくりんステッキが後半はとってつけたかのように1回使われただけで話題にも上らず。おまけにマリィに連れ回されてハレが3日後帰ってきたシーンでCMに入り、終わってみたら突然ジャガーの話題にと、時間の流れが完全にCMの前と後で違うなどなど、これじゃ「ド○えもん」とかのように「2本立て」状態です。
 今までは元から関連の全くないような話題を集めてきても上手いこと繋げてくれた回が何度もあったのに今回は全く繋がっていなかったと思います。かなり残念でした。
 
 今回なんや辛口批評やな自分・・・

 あ、グゥの呪文の出所「こんぴら船ふね」は掲示板で教えていただきました。
 「はっぱふみふみ」はYahoo!で検索しました(笑)もっと詳しい分を読みたい方は「はっぱふみふみ」で検索してみて出てきた一番上のページを見て下さい(笑)
★5年後の感想☆
視聴・記入日:2006.11.03

前回更新から3ヶ月近くも開いてしまった・・・orz
どっかで滞りそうな気がしてたら、案の定。

気を取り直して19話感想。
今回完全に2本立て状態。TVシリーズはここまでこんな回はなく、原作では全く関係のないエピソードを複数使った回でも上手いこと一つの流れに組み込まれていたので、アニメだけ見れば1話1エピソードって感じで展開してくもんだと放送当時は思いこんでいたから、今回のように突然実質2本立てにされたときは違和感バリバリだったけど、OVAシリーズで15分×2話構成見慣れたあとだとやっぱり違和感無いね。
まぁ、今やってる「銀魂」みたいに、前半と後半に別のサブタイ付けて、完全に2本立てみたいにしても良かったかなとは思うけど。

そういや冒頭でハレが不健康になってる理由が「毎晩遅くまでゲームと深夜アニメ三昧」なんてことになってましたが、OVA「デラックス」やその「スペシャルCD」あたりで顕著出てるハレの「ヲタク化」ってこんなところから始まってたのかw
放送当時ぐらいまでの原作からはアレぐらいの年齢ならおかしくない「ただのゲーム好き程度」の印象しかなかったのに、アニメの方ではいつの間にか1step上の「ヲタク」へと進化を遂げてるなぁとか思ってたけど、それはタガが外れて勢い増したOVAシリーズからでTVシリーズでは特にそんなこと無いとか思ってたけど、そうでもなかったのねw