illusion2 「お昼寝ぐーぐー」
放映日:2001.4.10


☆ストーリー紹介(詳解?)★


 今日はグゥの学校デビューの日。
 ハレは「トラブルメーカーになるのでは・・・?」と心配になる。
 もちろんその予想は的中し、登校中にジャングルの鳥や獣たちを根こそぎ飲んだり、学校に着いたと思ったら先生を飲もうとするし、ハレはかわいい方の顔で来るだろうと予想しクラスのみんなに「すっっごくかわいい」と紹介していたのに、無愛想な方で来てしまいみんなからの顰蹙を買う結果となったり、席も結局ハレの隣りになってしまったりと、ここでもハレの苦労は絶えそうになかった。

 とりあえず授業が始まったものの、1時間目は昼寝。先生がいなくなったあと、クラスのみんなはグゥに質問しまくる。その時、グゥはメラメラと怒りの炎を燃え上がらせていた・・・・

 ハレが起きてみると、教室には誰も居なかった。外に出てみても、誰も人がいる気配がしない。空は今にも雨が降りそうな真っ黒い雲に覆われていて、その暗さもあいまってなんとも不気味な雰囲気に包まれる学校。
 ・・・・・・・・・・。
 突如現れるグゥ。
 彼女の巨大な「げっぷ」は、事の全てを物語っていた。
 そう・・・・みんなは飲まれていたのである・・・・

 教室に戻ってきたハレ。
 するとみんなは何事もなかったかのようにそこにいた。
 一瞬「グゥが飲んだ」というのは勘違いではないかと思うハレだったが、みんなが「同じ夢を見ていた」と、話していて、その会話の中で「誠一」「ともよ」の単語が出てきた。
 やはり飲んでいたようである・・・・。
★コミックとの対比☆
解説番号 主なシーン・セリフなど コミックのページ
グゥの派手な服
「単なる筋肉痛じゃないの?」「頭がなるか!」「てゆーかぁ・・・・あんたその程度の演技で母さんを騙せるとでも思ったわけ?」
1巻P64〜65
(illusion4前半)
学校へ行く途中。
「さっきからジャングルの鳥や獣の声が全く聞こえなくなっているのは気のせいだろうか・・・・」
カメを見つけて
「余計なこと気にしてると早死にするよ? 気ぃ大きい持ちぃや」
オリジナル

1巻P53・2コマ目
     〜P54・2コマ目
(illusion3)
学校に到着。
いきなりレジィを飲もうとするグゥ。
グゥ質問責め。
ハレが目覚めると、教室には誰も居なくなっていた。
ホラー調の雰囲気に包まれる。
戻ってみたら、みんながいた。
そして、「同じ夢を見た」と話している。
「せっかく出したのに・・・・仕方ない、全員飲み直すか・・・」
1巻P66・5コマ目〜83
(illusion4後半・5前半)
☆詳しい解説★

1:ジャングルの朝
 だいたいコミックと同じですが、セリフは多少違います。
 あと、P66に相当する内容がありません。

2:登校中
 初のオリジナルシーンが挿入されています。(ポクテ・テナガザル・ゾウを続けて飲んでいったシーン)
 それから、飛ばされた感じのあるillusion3の、グゥが働きアリを見て同情しているシーンがここに挿入されています。まぁ、同情している対象がカメになって、セリフもだいぶ変わってますが。でも「関西弁」は変わらず(笑)

3:グゥのスクールライフ(爆)
 この部分はコミックの該当のシーンからはだいぶ違う感じです。様々なところが変わっています。
 特にハレが目覚めてからの「ホラー調」のシーンが入っていると言うところが大きなものです。
 それから、グプタの髪型&色が違いますね。コミックでは長髪で毛先だけ金色でしたが。
 あと、とーーーーっても細かいことですが、「飲みやがったな!!」「何を?」「とっといたヤクルトでも飲まれたのかな?」ってやりとり、「ヤクルト」が「牛乳」になってます(笑) 商標だからねぇ〜(笑)
★個人的な感想(爆)☆

 今回は前回と違って、コミックの流れはだいぶいじられています。でも、グゥの異常さが強調される方向にいじられていたのは良かったと思います。
 しかも、それがある意味「ホラー調」に描かれていたのでなお面白かったです(笑)
「さっきからジャングルの鳥や獣の声が全く聞こえなくなっているのは気のせいだろうか・・・・」とか、暗雲に包まれて暗い学校の廊下に、柱時計の振り子が刻む音のみが響き渡り、ふと気付くと振り子の先にグゥの姿が・・・・なんて演出は最高でした(笑)
 それから、グゥが先生を睨みつける(?)シーン、「止め絵」のすばらしさを知りました(爆)

 で、今回もウケたぞキャスティング(爆)
 クラスのみんな、とくに年長組は知った名前ばっかでキャスト見たとき笑いましたね、ホント(笑)

 ところで、コミックのillusion3「くまさん」はカットされてしまったんでしょうか?
 あの「くま」好きだったのに・・・・(笑)
 エンディングには姿が見えるんですが、どうなるんでしょう。気になるところです。
★5年後の感想☆
視聴・記入日:2006.05.06

もうこの回大好き(何爆笑)
本放送当時は「コミックとの対比」欄なんてのを作ってることからもわかるとおり、原作と同じだから良い、違うから悪いみたいなフィルターを通して観ていたフシがあるので、改変やオリジナルシーンについて素直に評価できてない部分がありましたが、5年経っていろいろ自分の中で消化され、そのフィルターを外して観ることが出来るようになった今この回を観るともう楽しすぎ(爆笑)
登校中グゥが片っ端から道端の動物を飲んでいくシーンとか、昼寝してたはずのみんなが居なくなるシーンが「学校の怪談」風味でムダにホラー調になってるとことか。
学校の前に建ってる銅像が「長老のひいひいひいひいひいひいひいひいひいおじいさん(「ひい」の回数有ってるか知らない/爆)」とかそんなどうでも良いところまで楽しいよ(爆)

てかオリジナルシーンの入れ方も巧いですよね。アニメ単体で見ると、登校中のシーンが、みんなが居なくなるシーンの伏線みたいに機能してますし。
ハレが学校デビューするグゥのスゴイ服を見て食べてた果物をすっ飛ばしたら、家の中じゅうを跳ね回るとかそんな細かいとこにも笑いどころが挿入されてて、前半はペース的に「一分一笑」。
おかげでかなりの回数笑わせてもらいました(笑)

これ脚本・演出の功労もさることながら、ハレ役の愛河さんがやっぱすごいわ。今回特にハレのセリフが笑いの要を握ってたと思うので。
愛河さんがその昔「笑っていいとも!」に「早口言葉の先生」として出演するぐらい早口でまくし立てるの得意な人で、さらにどこまでもはっちゃけられる人(爆)だったからこそあれだけ笑えるハレになったんでしょうねぇ。


5年前感想と比較。
あんま違いがありませんね今回。
「くまさん」の事気にしてるあたり当時の自分がいかに原作ありきという姿勢だったかはよく見えますが。

キャスティングについてはもう、ね(何)
マリィ役の松岡さんは、この当時は見たこと無い名前だったけど、これ以後見るアニメ見るアニメあれにも出てるこれにも出てると言うかなりの売れっ子声優になってしまわれてまぁ、という感じでした(何)
今や資料何も見なくても4〜5役は浮かぶ・・・(爆)