illusion22 「ロバさん」
放映日:2001.8.28


☆ストーリー紹介(詳解?)★
 都会に着いたら、実は冬だった。しかもベルたちは荷物を持って先に行くという。そして、ハレたちは護衛の人と待ち合わせて行くことになった。
 寒い中しばらく待っていると、その護衛担当とおぼしき人がこっちに近づいてきた。名前はロバート。
 護衛の人は普通の人がいいなーと思っていたハレだが、ちょうどハレたちの頭上にある飛行機の時刻を見ていた人を「狙っているのでは・・・」と思いこみ、その人が胸ポケットからライターを取り出そうとすると、銃を取り出そうとしたのと勘違いしたのかとっさにロバートはそのライターを打ち抜く。
 ボーゼンとするハレ。ロバートは「ちょっと過敏になっちゃって」と言ってるが、過敏すぎだろう・・・・

 とりあえず車に乗り込み、ウェダの実家へ向かう。
 都会はビルだらけで「コンクリートジャングル」のようだ。
 ロバートは、「コンクリートジャングルは危険だから、私がどんな危険からもお守りします!」と力強く言ってくれた。それを聞いて「ロバートって結構いい人なんだ」と思うハレだったが、グゥが「さっきから後ろの車に尾けられてるような気がする・・・」とロバートを煽ったために、ものすごいことになる・・・
 後ろのごく普通のカップルが乗った車を追ってと勘違いしたり、続いて後ろに来た消防車や救急車を追っての仲間と勘違いしたり、あげく救急車に向かって発砲したり、パトカーの大群に追われたり・・・・・
 そのときハレはもう叫ぶしかなかった・・・・

 翌朝、ハレはなんか豪華な部屋で目覚める。昨日はあのあとロバートと待ちを駆けずり回り、警察の事情聴取受けたりで帰って部屋に案内されたとたんバタンキューだったからここがどこだか分からなかったらしい。
 ベルに案内されて朝食を食べに行くと、ウェダは普段からは全く想像も付かない「お嬢様」って感じの雰囲気を醸し出していた。しかしグゥの姿が見あたらない。どこ言ったのか聞くと、「ちょっくら”はしゃいでくる”」って言って出てったらしい。グゥの「はしゃぐ」はとんでもないことに違いないと大急ぎで朝食を済ませ外に出るハレ。
 しかし屋敷は広い!どこから探そうかと迷っていると、銃声が聞こえてきた。音の方へ行ってみるとロバートが訓練中だった。そして、そこに何故かグゥも。しかもロバートに銃の師事をしている。
 ハレはそのまま見ていると、足下の小枝を踏んでしまった。するとロバートは「曲者か?!」と音のした方を振り向く。そして、グゥのあおりも手伝って、銃を構える。おかげで出るに出れなくなってしまった。イチかバチかと思い切って立ち上がると、顔の横を弾がかすめる。ロバートってほんとに危ない存在だ・・・

 そんなこんなで絶叫しているのも、テラスから見たウェダにとっては「仲がいい」に見えたらしい。おかげでロバートがハレたちの世話係になってしまった。
 そして、グゥは街へ出たいと言い出す。当然グゥとロバートだけで行かせたら何が起こるかわからんのでハレも行くと言うが、ロバートはその前に、と、ハレに防弾チョッキと銃を渡して「訓練してもらいます」と。最初は「なんでそんなものが要るんだ!!」と思っていたハレだったが、「ただ的に当てるだけならスポーツだよな」と割り切り撃ってみることに。しかし思ったより大きい反動でコケてしまう。的には当たらなかったか・・・と思ったらグゥの額に大当たり〜〜?!大慌てのハレだがグゥはなんか余裕があるみたく「俺の死を乗り越えて人間的に成長するがいい・・・」と男前に言う。そして・・・・ガクッっとうなだれるグゥ。泣き出すハレ。
 ・・・しかし。ロバートに肩を叩かれ、向こうの木を見ると「BANG」と書かれた旗の付いた矢が。その銃は実はおもちゃだったらしい。「どっきり〜〜」と言って起きあがるグゥ。怒ったハレは手近にあった(短距離のスタート用の)銃を手に取りバンバン撃ちながらグゥたちを追っかけ回すのだった。

 その様子を見ていたウェダは「ジャングルを恋しがるかと思ったけど元気ねぇ〜」と安堵する。
 が、実際ハレにはそんなヒマが無いだけだった・・・
 
★コミックとの対比☆
解説番号 主なシーン・セリフなど コミックのページ
都会に着いたら真冬。
護衛のロバート登場。
「勘違い」でライター撃ち抜いたり、後ろの車を追っ手と思って暴走したり・・・
4巻P78〜94・3コマ目
(illusion37)

オリジナル
翌朝目覚めると普段とウェダが全然違う。
グゥが「はしゃいでくる」と言って出ていったことを知り、探しに行くハレ。
するとロバートと一緒に射撃をしていた。
手を銃にして撃つグゥ。
ハレを「曲者」と勘違いして銃を構えるロバート。
4巻P114〜115
(illusion39冒頭)

P96〜112・3コマ目
(illusion38)
ハレたちの世話係になるロバート。
そして街で「大暴れ」するというグゥ。
防弾チョッキと銃渡されて訓練するハレ。
グゥの頭に大当たり・・・・
4巻P119・2コマ目〜130
(illusion39)
☆詳しい解説★

1:勘違い
 流れは原作そのままです。
 ただし、セリフはところどころで結構変わっています。
 ベルがハレに向かって「都会では『子どもは風の子』って言うんですよ」と言ったり、83ページの下2コマに相当するセリフがだいぶ変わっていたり、ロバートを見てウェダが「モデルのスカウトかしら」と思ったりしたところです。
 あと、オリジナルのシーンとして「怪しいカップルの車」をまいたあと繰り広げられるカーチェイスのシーンが追加されています。

2:男前
 ここは基本的には原作と同じですが、始まりと終わりが若干異なっています。まず冒頭ですが、ハレとマリィが楽しそうに走っていくシーン。あれは原作ではここでの「3」のシーンの前に入っていますが、アニメでは屋敷に到着した翌朝の夢という扱いになっています。そして、その後ハレを起こしたのも原作ではロバートですが、こっちではベルになっています。
 そして終わり(次へのつなぎ)ですが、原作では「楽しそうに遊んでいる」のを見たウェダが直々にロバートを呼び寄せて世話係を頼み、それが翌朝、(このシーンの冒頭である)ハレを銃で脅して(笑)起こしたことにより発覚するという展開でしたが、アニメではハレたちのいるところにベルがやってきて、そこで「ウェダからの伝言」という形で世話係を頼まれます。
 あと、ロバートに銃を教えているときにやったグゥの「模範演技」では、原作では普通に銃を持っていましたが、アニメでは自分の腕を銃にするという恐ろしいことをやっています(笑)

3:的当て
 こちらは、「2」からのつなぎの部分以外は流れは変わっていませんが、「1」と同様細かいところがいくらか変わっています。
 変わっているつなぎ部分ですが、「2」のような流れにしたために使えなくなったP116〜119の1コマ目がカットされ、119の1コマ目に即つながっています。
 その後の微妙な変化は、銃を渡されたハレが「実は撃ってみたかったんだよなぁ〜」といったセリフを言わず、「スポーツなら誰も傷つけることないしいいか・・・」と無理に割り切った感じのせりふを言っています。また、そのとき渡された銃も原作では(おそらく)本物ですが、「子どもだから」という理由でおもちゃの銃が渡されています。
★個人的な感想(爆)☆

 今回は全体的に「可もなく不可もなく」って感じがしました(爆)
 展開も比較的巧く繋げた方だとは思うのですが、やはり違和感が残ってます。
 それからロバートの声(笑)これもぼくのイメージとは違うような違わないような、何とも言い難い人選でした。
 シーンを見てもあの「カーチェイス」が付け加えられたり、グゥが腕を銃にして、その後ロバート「まるで自分の腕のようですねぇ」、ハレ:「ってかまんま腕じゃん」ってやりとりがあったりってのはかなり良かったんですが、ウェダの「寒死しちゃう〜〜」や、ハレの「アシオヘンタイみたい」という、細かいけど妙に気に入って多セリフが使われなかったのが残念です(爆)

 しかし、今回ロバート銃ぶっ放しまくりでしたな(笑)だいぶ前にさかのぼってウェダ争奪戦の話題の時クライヴが銃じゃなくて注射器持ち出したときはどうなるかと思いましたが、なんかいらん心配でしたね(笑)
 でもハレは全部パチモンの銃だったか・・・

 あぁ、あとベル。「ハレ様、都会ではこういいますのよ。『子どもは風の子』って。」
 ってあんたなんやそれ冷たないか?(爆)ハレかわいそすぎ(笑)
★5年後の感想☆
視聴・記入日:2006.11.26

前回はかなり面白かったけど、今回は正直微妙だねぇ。
ロバートの「奇行」(何)を見せる回ではあるけど、まぁカーチェイスがほとんどだし?
グゥの「活躍」(再何)も「はしゃいでくる」「大暴れ」と宣言するだけで実際にはやってないし。
そうしてみると今回は若干盛り上がりに欠けたかな、って感じです。

ところでサブタイの背景は何で北海道の牧場みたいな写真なのやらw