そんなウェダを見てハレは「何で母さんはああなんだろう・・・」と思う。そこにロバートの声が重なる。どうやらロバートは、ウェダのことを最初「自分の尊敬するベルが憧れているような女性なんだから清楚で可憐で花のように美しい人」だと思っていたらしいが、現実はあんなぐーたらで幻滅していたらしい。そんなロバートを見てハレは何とかウェダのことを好きになってもらえないかと思うのだった。 街に繰り出したウェダ、ロバート、ハレ、グゥの一行。ハレにどうにかして二人を仲良くさせたいとグゥに言ってみたら、グゥは「二人きりにしてみれば」と。「最初はウェダのすごいところや本気なところをロバートに見てもらおうと思っていたが、この際嫌われなければいいや」とハレは思う。それを聞いてグゥは「本気なところ・・・」と何かを思いついた様子。そこでグゥはウェダとロバートを二人きりにするために、2人がアイスを買いに行ったときにその場を離れ、ハレと一緒に近くの建物へ入った。 「ウェダが母親として本気になることが一つだけあるぞ」 しかしその建物は銀行で・・・・ 「まぁひらたくいうと・・・」 なんだか銀行員全員が手を挙げていた・・・ 「息子のピンチとか」 そう。そこは銀行強盗が襲っている真っ最中! ハレ達は犯人に人質として捕まってしまった!! その頃ウェダとロバートは、「銀行強盗だーー!!」という声に気づき、そこにハレ達の姿があるのを見る。護衛のロバートはもちろん助けに行こうとするが、ウェダも同時に行こうとした。「危ないからここにいて下さい!」というロバートの制止も聞かず、結局2人で銀行の裏路地沿いに開いていた窓から中に侵入することに。 一方ハレは、もう人生終わりだとあきらめモードに入っていた。グゥになんとかしてくれと頼むが逆に煽る結果となり、犯人のすぐ手元にいるハメに。さらグゥは、お金が用意できたので逃走準備をしだした犯人に向かって「今日は帰りたくな〜い」といい、ハレ共々人質となってしまった。 どうしようどうしようとわめいていると、突然そこにウェダの姿が。ウェダの作戦は自分が囮になって、そのスキにロバートがハレ達を救出するというものだ。入り口の後ろにはロバートが銃を構えて控えている。しかし、予想外にも犯人にハレ達が近すぎる。ウェダは判断を迷っていると、「待って!」と言うのも遅くロバートが飛び出してしまった。そしてロバートの銃ははずれ、替わりにロバートの頬を犯人の銃がかすめる。 一気に不利な状況になってしまった。「その武器は没収だ」という犯人の命令に素直に従い銃を捨てるロバート。 そして、再び犯人に銃を向けられるロバート。犯人がトリガーを引きかけたそのとき! ウェダは足下にペンが落ちていることに気づきそれを犯人の手めがけて投げつけ、銃を落とし、ロバートを発射された弾から守り、犯人に駆け寄り鋭いキックをお見舞い!横にいたもう一人もカウンターへと突き飛ばす。最初に蹴り飛ばした犯人が起きあがってきたが、今度はロバートがそいつの額に銃を当て、「ゲームオーバー、ですね」と。 事件はこれにて一件落着。ハレ達は無事ウェダの元に帰り、犯人達は警察に逮捕された。 次の日、昨日あんなに格好良かったウェダは、いつも通りのぐーたら生活を送っていた。 そこにやってくるロバート。ハレは「この姿は偽物っつーか、悪の秘密結社に操られた姿であって・・・」と必死で否定する。しかしロバートは、「わかっていますよ、これは演技だって」と、なんか変な解釈をしていた。 そして、ハレに「しもべ友達」が出来たのだった・・・(笑) |
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今回は結構いい展開でした。原作にも結構忠実に進んでくれましたからね。ハレと犯人が「パチモン」で意気投合(?)してるシーンとか、グゥの「顔は営業、声は地声」というアニメでしか表現できないシーンを追加してくれたのは良かったです(笑) 「声変わってるウェダ」も(笑) それから、原作では毎回変わっていたのに今まで全く変わらなかったハレ達の服装!今回、テーブルマナーの時と街へ出たときと、しっかり変わっています。しかも原作と全く同じデザインで。むぅ、やるな・・・ ただ、逆にあまり良くないと思った点も結構あります。前半のテーブルマナーネタと後半の銀行強盗ネタがさほど上手く繋がっていなかった気がします。もともと関連が薄いですからね。 それからかなり細かいことですが、ハレ達が銀行強盗の中に突入したとき、「この際母さんの本気とか見てもらえなくてもいいか」って流れになったため、銀行のドアが開いてからグゥが「ウェダの本気か・・・・」と「思いついて」いたのが、タイミング的にすごく違和感がありました。この流れだと「『偶然』入ったら銀行強盗やってたから・・・」って感じがしてしまいました。 あと、細々としてはいるものの笑えるセリフが大量にカットされてしまったことですね。「まぁ人の人生なんて7割以上がはったりで送ってるようなもんよ」とか、CDドラマの広告にも使われている「・・・まぁ子供の世界なんて大人を騙したもの勝ちだからな・・・ちょろいもんよ?」とかその他諸々(笑) この辺使われなかったのはほんと惜しい・・・・ そういや今回は、ゲスト声優陣がすごいですね。銀行強盗3人組の他にもダマっぽい人、警官、銀行員の合計6人がゲストでした。しかもなにやら見覚えのある名前がずらずらと並んでいて見たときびっくりしましたよ(笑) 何で急にこんなに呼べたんでしょうかね。 | |||||||||||||||
視聴・記入日:2006.11.26 5年前見たときはテーブルマナーネタと銀行強盗ネタがあまりうまく繋がってないと感じましたけど、今見るとそうでもなかった。 このシーン無いと、アニメの流れではロバートがあんまりウェダのだらしない面を見てないですからねぇ。どうしても必要だったわけですな。 しっかし、「自分の憧れであるベルが虜になってるウェダには、それに相応しいようなキャラで居て欲しい」ってものすごい自分勝手というか・・・何にしてもすごい理由だよな(何爆) そういえば今回初めて気づいたけど営業顔グゥが腕くるくる回してハレに「無意味なことすんなよ」つっこまれるって、1話の「らんらんら〜ん、らんらんら〜ん」と同じ流れだったんだ。そんな小ネタが仕込まれていたとは(何) あと今回の見所といえば、やっぱり無駄に豪華なゲスト声優陣? 銀行強盗のボスが藤原啓治とか似合いすぎw この当時まさかこのキャラが再登場してこようとは思っていなかったわけで、単発キャラに藤原さんなんて当時でも人気の人を持ってくるなんてすごいと驚いたわけですよ(何) ※銀行強盗が再登場する原作第89話がガンガンに掲載されたのはこの回が放送された2ヶ月後に発売の2001年12月号。 あとお経読んでるだけのダマみたいな婆さんに天下に名だたるおばちゃん声優・くじらとか、セリフはウェダに蹴られて「う゛わ゛っ」って言うだけしかない銀行強盗の3人目(金髪の人)に、今となっては毎期毎期主役でレギュラーってのを数本抱えてる男性声優の中でも屈指の人気を誇る福山潤とか、名もない銀行員にこれまた最近やたらあちこちで名前を見かける折笠富美子とか。 いろいろあり得ん。 |