illusion24 「ご休憩」
放映日:2001.9.11


☆ストーリー紹介(詳解?)★
 大学の講義を聴くために、都会へやってきたクライヴ。ジャングルを出るときマリィにはウェダに会いに行くわけではないと言っていたが、実際は思いきり会えたらなと期待していた。

 ウェダは、ついこの間まで「楽しい」と言っていたこの屋敷での生活に飽たと言い出す。やることはみんなベルとかがやってくれるし、外出時は必ず護衛付きだしで、堅苦しいからってのはまぁわかるけど。どうにかして一人で出たいと思ったウェダは、「大切な用事をするから」と言って誰も部屋に入れないようにして、窓から抜け出すことを思いついて、実行に移した。

 その頃クライヴは、「本当にに会えたらどうしよう」などと、普段のクライヴらしくなくうじうじ考えながら、ウェダの家の近くにやってきていた。すると、なんと本当に柵を乗り越えて屋敷から抜け出してきたところのウェダと出会うのだった。突然の再会に驚いたけど、仲良さそうに話す2人。そして、クライヴの「どっか行こうか」という誘いに乗ったウェダは、「(行き先は)どこでもわよ」という。意外な発言に驚いたクライヴは、下心を見せつつ「静かなところへいこうか」といって、ウェダを連れていった・・・・
 この様子をひっそり(?)と見ていたハレは母の身の危険を感じて、グゥとロバートとともに尾行することにした。

 まず2人が入ったのは喫茶店。ハレたちも後を追って入ろうとするが、さすがにそのままじゃ気づかれると思い、変装をして中に入っていった。(ちなみにロバートは髪をオールバックにしメガネをかけ、グゥはくまの皮をかぶって「ペット」になり、ハレは女装している(笑))
 クライヴは注文を済ますとすぐに「落とし」にかかったが、ウェダはいつもの鈍さでさらっと受け流す。しかし、決着をつけたいと思ったクライヴは、思い切って「好きな人は一人しかいない」と言う。
 その様子を聞いていたハレは鬼の形相で怒りだし、グゥに何とかしてもらうよう言う。するとグゥは吹き矢でポクテを飛ばし、水を運んできた店員の足下に命中させて、コップの水をクライヴにかけさせた。思惑通り話は中断し、クライヴもここは落ち着かないから場所を変えようと言い出す。計画は大成功。そのまま帰れ〜と「帰れコール」をするハレ。
 が、「そんなびしょ濡れで歩いたら風邪ひくわよ」とウェダに言われたので、「着替えを取りに行くからホテルまで付いてきてよ」と言うクライヴ。
 それを聞いたハレ達は、「ホテルへ付いていく→二人きり→大人の世界」という大変わかりやすい展開公式を思い浮かべる。グゥ曰く「大成功」。しかし、「大ピンチ」・・・

 ホテルに付いて、一緒に部屋に入っていく二人。
 ハレ達はドアに耳を付けたり、ルームサービスに扮してワゴンの中に隠れて侵入したり、ダクトから部屋へ向かおうとしたりと、何とかして中の様子を知ろうと試みるも、ことごとく失敗。
 そんなハレ達をよそに、二人はくつろぎモード。
 クライヴがシャワーを浴びている間に、寝てしまったウェダ。シャワーからあがったクライヴが起こさずに待っていると、15分ぐらいしたら起きてきた。するとウェダは「起こさず待っててくれる、先生のそう言うとこ大好き」と。そして、そのままいい感じになり、近付くくちびる・・・・
 が、そのくちびるがふれあう直前、ふと時計を見たウェダはもう帰らないと抜け出したのがバレてやばいことに気づく。クライヴはもちろん引き留めるが、「ベルが怖い」といって帰るウェダ。
 また「さよなら」か・・・と気を落とすクライヴ。しかしウェダは、「またね」と言って帰っていった。その言葉を聞いて、「『またね』ってことは・・・そういうことだよな」と悦に入っていた。

 そんなとき、ハレ達はついに強行突入することを決心する。ロバートとグゥによる一斉射撃でドアの鍵を破壊し、開いたところにハレが先陣を切って突入!至急ウェダの救出に当たる・・・・・が、そこにウェダの姿は見あたらなかった。「じゃぁ、もう帰ったんですかねぇ」と、自分のことはどうでも良いような感じで言われたクライヴはついにブチ切れ、ハレ達をぼこぼこにするのだった・・・
 
★コミックとの対比☆
解説番号 主なシーン・セリフなど コミックのページ
全編通して 6巻P24〜76
(illusion54〜56)
☆詳しい解説★

1:大人のラブストーリー
 今回は、原作のストーリーをほとんど変えることなく、クライヴとウェダの再会の話題3話をそのまま消化しました。
 変更点は、「ホテルでゆっくりしてるクライヴとウェダ」と、「その様子をうかがおうと必死になってるハレたちの姿」の2つの視点の組み合わせが、原作になかったシーンが追加されたり、順序が多少入れ替わっているというのが一番大きなものです。
 他は
 マリィの所に来たハレからの手紙が、都会で学校に行っていないのでその関係が屋敷の人に変わっていた
 「これは大人のラブストーリーです・・・」が映画の看板にあるストーリー紹介ってことになっていた
 鬼の形相のハレに向かってロバートが言った「ハレ様ウェダさんのお父さんみたいですね」というツッコミがちょっと変わっていた。
 最後の「強行突入」が原作より遙かに物騒な突入方法だった。
 などという、細かいところにとどまっています。
★個人的な感想(爆)☆

 今回のは、原作に忠実に、無難に進んだなって感じがします。「大人の世界」なかなりキワドイセリフもほぼそのまま使われたんで満足(爆)
 ただ、ところどころに追加されてる小ネタがおもしろかったです。特に何度かあった「内部パクリ」が(笑)
 今までハレグゥアニメはなにやらいろいろなネタのパロディーがありましたが、今回それをハレグゥアニメの別の話からネタを持ってきたようなのがありました。
 代表例は、ダクトでハレがネズミにおそわれてるシーン。
 ネズミの視点になってハレに迫っていくと突然「ばふっ」とともに画面が真っ暗になる・・・
 これはまさに1話のバナナ園でのあのシーンと同じでしょう(笑)
 その直後、ダクトから出てきたハレの「生きてるって素晴らすぃ〜・・・・」も21話で都会の空港に着いたときに言っていたような・・・(笑)
 こういうパロディーも新鮮でおもしろいです(笑)

 しかし今回、原作よりロバートが遙かに物騒だったような気がするんですが(笑)
 喫茶店でクライヴを黙らそうとしたときに、「銃は音が大きいですからね」といいつつサイレンサー付けるだけだったり(原作では「じゃぁナイフで」と。これはこれで物騒だが)、なにより最後の「強行突入」が凄まじい(笑)
 原作のように普通にピンポン押して入ったらええやん(笑)