illusion25 「恐怖!人情鬼ごっこ」
放映日:2001.9.18


☆ストーリー紹介(詳解?)★
 飲み過ぎで辛そうなウェダ。ベッドの上でごろごろしていると、手紙の束が落ちる。それを見て一瞬表情が曇るウェダ。そこへベルが薬を持ってきた。ベルは、こうしていると昔を思い出すと言う。しかしウェダが思い出すのは、家を出たときのことばかり。娘が気になるのなら声を掛ければいいのに、自分の思ったことを口にしない飾り物のような母親。まるで自分のようでとても嫌いだった・・・・もう二度と会うもんか・・・二度と・・・

 一方ハレも、暇を持て余してベッドの上でごろごろしていた。そこへロバートが「何か用事はございませんか?」とやってきた。すると、グゥが鬼ごっこをしようと提案した。とりあえず暇だし、鬼ごっこがスタート。ジャンケンの結果グゥが鬼に。ハレもだんだん乗ってきて楽しくなってきた。・・・が、後ろからロバートの悲鳴が聞こえた。まさかと思っていると、グゥの姿が。そして一言、「オニはオニらしく・・・・・・・・」
 今日のグゥはいつもとノリが違う!身の危険を察知したハレは本気で逃げる!途中すれ違った使用人達はどんどん飲まれているようだ。慌てて屋敷の外に出ると、中からはいくつもの悲鳴が・・・・・・そして悲鳴がやんだ、誰もいなくなったのか・・・・・?
 そして扉が開き、出てくるグゥ。まだまだ鬼ごっこは継続中らしい。改めて逃げるハレ!追いかけてくるグゥ!
 しかしハレはふとこのままで良いのかと思う。そして、このままじゃイカン!と思いきって立ち止まり、振り返ってみる。・・・・が、そこにグゥの姿は見あたらない。それどころか、ここがどこだかわからない・・・・
 どうやら迷ったらしい・・・どうして良いか途方に暮れるハレ。・・すると、飛んで来たのはヒィ?!そして人の声も聞こえてきた!「助かった・・・」と思ったハレ。・・・が、よく聞けばその声は「や〜ま〜だ〜さ〜〜ん」と、めっちゃ聞き覚えのある名前を呼んでいた。すると突然肩を叩かれるハレ。驚いて絶叫しつつ後ろを振り返ると、そこには誠一さんとともよさんの姿が。使用人達が次々と中に入っていたお陰で中が大変なことになってしまったらしく、ハレなら分かってくれると思い出てきたそうだ。しかも山田さんとははぐれてしまってまだ大変らしい・・・
 ハレは、2人に流されるまま山田さん探しを手伝うハメに。すると、どこからか何かを叩く音が聞こえる。音の方を見てみると、山田さんが丑の刻参りをしていた・・・・何とかして落ち着かせようと、ハレはいろんな言葉を掛けてみる。すると彼女はだんだんと落ち着きを取り戻し、ハレの言ったことに感激する。そして、「恋愛に年の差は関係ないはずよ」といい、ハレを拉致!またしてもピンチっ!そこでハレは「準備とか必要じゃない?!」と言って誤魔化し、何とかはなしてもらった。

 ふぅ。と一段落したのもつかの間、まだ自分は迷子で状況が全然変わっていないことにやっと気づくハレ。どうしようどうしようと叫んでいると、見知らぬおばさんに声を掛けられた。なんかいい人っぽい。今見つかったらこのおばさんも飲まれると思い、家に入れてもらう。
 走ってお腹が空いたので、用意してもらったクッキーを食べながらおばさんと話をしていると、おばさんには娘が3人にて、上の2人は結婚し、もう一人の娘は旦那が勘当してしまったらしい・・・ その後も会いたくて何度も手紙を書いているが返事は一度も来ないと言う。そして今もすぐ近くにいるのに会ってくれないと言う。
 そのまま話していると突然、おばさんは「そう言えばあなた、今話した私の娘に似てる気がするわ」と言って笑顔をみせた。その笑顔を見たハレはふと気づく。その笑顔がウェダのそれと同じだと言うことに。ということは、今まで話していた「娘」ってのはハレの母親のこと。って事はこのおばさんは「おばあちゃん」?
 と、気づいたとたん、窓に貼り付くグゥの姿を発見。何事もなかったかのように一緒にお茶を楽しもうとするグゥに、「鬼ごっこはどうしたんだよ」と聞くと、イイ顔で「もう、お腹いっぱい・・・・」と。ハレは怒ってガクガクとグゥを揺らすが、それが災いしてグゥは「気分悪・・・・もうアカン、口まで来てる・・・」と言い、口から靴やら銃やらをぽろぽろと・・・・
 この場にいるわけにもいかず、慌ててグゥの口をふさいで、祖母との対面を喜ぶ暇もなく屋敷を出ていくハレ。
 グゥはグゥで戻る途中人を吐き散らかしてるし・・・・・・・・・・・・

 その頃ウェダは、手紙の束を取り出して、何かを思っていた・・・・ 
★コミックとの対比☆
解説番号 主なシーン・セリフなど コミックのページ
飲み過ぎウェダさん。
薬を持ってきたベルが、昔を思い出すと言って思い出を語り、悦にいる。
しかしウェダが思い出すのは、屋敷を出たときのことばかり・・・
4巻P149〜153・2コマ目
(illusion41冒頭)
暇なハレのため(?)に鬼ごっこが始まる。
「オニはオニらしく」人を飲みまくるグゥ。
必死で逃げてたら・・・・・・・・・迷った・・・?
4巻P132〜146
(illusion40)
何故か出ている誠一さんとともよさんとヒィ・・・と山田さん。
はぐれたという山田さんは、丑の刻参りなんかをしていた。
必死で落ち着かせるハレ。すると落ち着いた山田さんは「恋愛に年の差は関係ないのね」と暴走し、ハレを拉致。
オリジナル
山田さんから解放されて、一件落着・・・かと思ったら、まだ迷ってることには変わりない。
どうしようか騒いでいると、いい人っぽいおばさんが。
おばさんの家に入って、話をしていると、そのおばさんはハレの「おばあちゃん」であることがわかる。
そこにグゥが。「もうお腹いっぱい」と悦る。ハレがガクガク揺らしたら、口から靴とかが・・・
4巻P147〜148
(illusion40)

4巻P153・3コマ目〜166
(illusio41)
屋敷から出ると、何かにつまずくハレ。それはグゥが吐き散らかした人だった。
グゥに「吐き散らかすな!!」と言ったら、「ちゃんと口に入れたもんは消化しろと?」と曲解。
4巻P174〜175・1コマ目

4巻P176・4コマ目
     〜177・2コマ目
(illusion42)
手紙をみつめるウェダ。 オリジナル
☆詳しい解説★

1:思い出
 導入部分が、ウェダが2日酔いでベッドの上でごろごろしているという設定になっていて、それに会わせてベルがやってきた理由も「薬を持ってきた」と言うことになっています。
 それから、ベルのヘンタイっぽい思い出が1つ追加されていたり、ウェダの思い出を語るときのセリフが数カ所変わっていたりと結構変わっています。

2:鬼ごっこ
 ここも、原作では「母さん何してるかなー・・・」程度で住まされている描写が、グゥの茶々が入ったりしてだいぶ長くなっています。
 それからロバートが原作ではグゥと事前に打ち合わせして「遊びましょっか」とハレの部屋に入ってきますが、アニメでは「何か用事はございませんか」と入ってきて、それからグゥと相談して、「遊びましょっか」と誘っています。
 あとは細かいところでかなりの変更がありますので箇条書きに。
・ジャンケンしたとき、「『パー』なんだ・・・ソレ・・・?」というツッコミが無い。
・ロバートが飲まれたとき「もぐもぐ ゴキッ ジャリジャリ・・・」という効果音がない。
・グゥが「オニはオニらしく・・・」と言ったあと「人を喰らってこそ・・」と言わない。
・P140・2コマ目「グゥの体内人口100万人達成?!」が無い。
・P142・3コマ目「説明してグゥが止まってくれるだろうか・・・」が無い。
・庭木の剪定をしているアシオが飲まれたあと、いろんな動物たちが飲まれている音がする。
・迷ったことに気づいたあと、「野宿・・・ってか遭難・・・ってか凍死・・・ってか餓死?」とマイナス思考を巡らすところが追加されてる。

3:山田さん
 9割方オリジナルと言ったところでしょうか。原作ではこのシーンは存在しません。
 でもなぜ「9割方」なのかというと、最後の方の山田さんのセリフ「恋愛に年の差なんて関係ないのね・・・」は、7巻P57・4コマ目〜P58あたりのユミ先生とのやりとりと同じセリフが使われているからです。

4:おばあちゃん
 原作ではここは2話に分かれていて、迷ったハレがおばさんと会って、家に入れてもらうまでの間にアニメ版1のシーンが入っていますが、アニメでは一続きのシーンになりました。それ以外のシーンはほとんど変わっていませんが、最後グゥが口から出した物が原作では「手」でしたけど、アニメでは「靴」と「銃」になっていました。

5:ヒトを吐き散らかすなっ!!
 このシーンは原作ではハレがグゥを先に帰らせ、おばあちゃんともう少し話してから帰ってみると、途中人が吐き散らかされているのに、グゥはテラスで素敵なな午後のティータイムを楽しんでいたからハレが怒った・・・という流れですが、アニメではハレが考え事をしていると人につまずいて、その場で「吐き散らかすな」と突っ込んでいます。

6:手紙
 オリジナルです。
★個人的な感想(爆)☆

 今回は原作と比べると構成が入り乱れてます。でも流れとしてはこれが自然でしょうか。原作の方が入り乱れてるんですね。
 さて、内容なんですけど、「手紙」が絡んだ演出はナイスでした。冒頭で大量の手紙の束と、封蝋の印を見せて伏線を張っておいて、そのあとの「おばさん」の回想シーンでその印が同じ物だと言うことを見せて、その「おばさん」がウェダの母親であることを暗示して、最後のシーンでもう一回ウェダが手紙を見ているシーンを出す・・・と、このシリアスチックな話題を引き立てるような演出だと思いました。
 その他細かい点のツッコミですけど・・・・
 なーんで山田ひろこがユミ先生のセリフしゃべっとんねん!!(爆)ユミ先生が出れないからってこんな所にネタを使ったか(笑) ・・・でも、このセリフ山田さんでも合うのね・・・・意外な発見でした(笑)
 つーかそれ以前になんでここで中の人々が出てきとるんやっちゅー話もありますけど(笑)やはり時間稼ぎか?(核爆)

 あと残念だったところは、今回もいろんなセリフがカットされてることですね。「人を喰らってこそ・・・」とか、「体内人口100万人達成?!」とか(笑) 「人を喰らってこそ」は言ってもらわないと「オニはオニらしく何をするんや」って事になるような気がします。あと、気分悪くなったグゥが口から出した物。あれは是非とも変えないで欲しかった・・・ 手が出てくるからこそダークでいかにもハレグゥっぽいノリだったのになぁ・・・・靴や銃なんてそんなの普通すぎておもしろくないぞ!(爆)

 さ、次回で最終回ですが・・・・・・・・・終わるのか、これ?(爆)