illusion8 「バッテン山田」
放映日:2001.5.22


☆ストーリー紹介(詳解?)★
 ウェダに「魚食べたいなぁ〜vv」とねだられ、釣りに行くことになったハレとグゥ。
 グゥは魚が珍しいのか、水に顔を浸して、水中の様子を見ていた。
 ・・・・が、暫くしてもグゥ顔を上げない。ハレは溺れちゃったんじゃないかと心配して、慌ててグゥを引っ張り上げる。しかしグゥは平然としていた。安心したのも束の間、慌ててグゥを引き上げたため竿は流れていってしまった・・・
 このことに多少責任を感じたのか(?)グゥは自分にヒモをくくりつけ、潜って採ってくると言いだした。そしてハレの心配をよそに本当に行ったグゥ。
 数分後戻ってきたグゥは鵜飼いの鵜のように取ってきた物を吐き出した。しかし取ってきた物はペンギンやらヒトデやらなにやらクジラと思しきものまで・・・・・とりあえず物色してみるハレ。するとその中には・・・・・・・・・・
人が。なぜか女の人が。しかも気を失っているようだ。何事かとグゥに問いただすと、「玄界灘を泳いでたからつい・・・・」と。・・・・・・・・・・・自殺者? どうしていいかわからないので、とりあえずグゥの中に戻すことに・・・・

 そんなことをしていると、どこからか飛んできたボールがグゥの頭に直撃した!投げたのはグプタらしい。
 黙ってグプタを見つめるグゥ。そして、手近にあった本をグプタめがけて投げた!そしてその本はグプタの額にぐっさりと突き刺さった!!
 これは・・・・・・もしかして・・・・・・戦闘開始〜〜?!
 グプタのことが心配になったハレはなんとか2人を鎮めようと努力するが、その甲斐もなく、グプタvsグゥの物の投げ合い対決が始まってしまった。しかも試合展開はグゥの圧倒的優勢。このままでは勝てないと踏んだグプタはジャングルの奥へと逃げていった。それを追うグゥ。このままじゃ本当にグプタが危ないと思い、ハレもそのあとを追う。が、グプタに追いついたときハレはグプタに投げられてしまう・・・・

 気付いてみるとハレはグゥの中にいた。どうやら誠一とともよが「呼んだ」らしい。何故呼ばれたかというと、さっきグゥが釣り上げた(?)女の人が暴れて困っていたらしい。だから、子どものハレがその人を鎮めて欲しいというのだが・・・
 とりあえず話しかけてみるハレ。
 どうやら好きだった相手に不倫をされて玄界灘に身を投げたところをグゥに飲まれ、死ぬに死にきれず錯乱して暴れていたとのことらしい。本人ももう落ち着いたといっているからいいと思って、手を縛っていたひもをほどいた瞬間!
 「なーにーが『ありがちな不倫劇』じゃ〜〜〜!!クソガキが知った風になんば言いよっとかぁ〜!!」と別人のように九州弁でキレだした!!

 こっそり逃げようとしても捕まってしまったので仕方なく話を続けるハレ。

 すると、ハレの苦労話を聞いたその女(山田ひろこ)は、自分より不幸な人もいるんだと改心、ハレと意気投合(?)し、新たな出会いを求めて夕日に向かって2人で走っていった・・・・・
 
 するとその夕日が突然グゥの顔に変わり・・・・・・・ばふっ。
 気付いてみると外に出ていた。そこでは未だグプタvsグゥの闘いが繰り広げられているが・・・・・
 なんか2人でポクテを投げ合っているだけのようだ。周りのみんなも笑ってるし。
 ハッピーエンド?いいの?
★コミックとの対比☆
解説番号 主なシーン・セリフなど コミックのページ
釣りに行くハレとグゥ。
「鵜飼い」のような感じで魚を取りに行くグゥ
釣れたのは・・・・・・女の人・・・・・・・
3巻P141〜154
(illusion30)
グプタのボールがグゥに直撃。
怒りに燃えるグゥ。
グプタvsグゥ、戦闘開始!
イチジク、ドリアン、シロテテナガザル、オランウータンの投げ合い
ラフレシアを投げて当て逃げするグプタ。それを追うグゥ。さらにそれを追うハレ。
1巻P97〜109
(illusion6)
気付いてみるとグゥの中。
山田ひろこ大暴れ。
山田ひろこと和解(?)するハレ。
4巻P5〜21
(illusion33)
グプタとグゥがポクテを投げ合ってる。 1巻P110
(illusion6・最終頁)
ハレと山田ひろこが忘れていた重要なこと。
「てゆーかここどこね? 出会いは?」「限定2人っす・・・」
4巻P22
(illusion33最終コマ)
☆詳しい解説★

1:つり日和
 ほぼ原作に忠実に描かれています。「曖昧なセリフでその場を凌ぎ・・・」など、原作では囲みの解説になっているところもグゥが言ったり、ハレの想像する「鵜飼い」のあの独特な雰囲気の絵や、グゥが採ってきた魚を吐き出すときにでてきたカエルまで忠実に描かれています。
 違うと言えば、山田ひろこが漂っていたという「九州の海」が具体的に「玄界灘」とされているぐらいです(笑)

2:VS
 ここは、まず冒頭が釣りのシーンと繋げるために多少変わっています。
 原作ではグプタがボールと間違えてグゥを投げたことにより戦闘が始まりますが、アニメではボールで遊んでたらぶつかってしまったことになっています。
 それから、「これは・・・もしかして・・・戦闘開始?!」のセリフのところ、原作では格ゲー調ですが、アニメではBS-Hivisionでの中継でした(笑) しかもグゥは新体操っぽい(笑)
 その後の闘いっぷりはほぼ同じです。投げた物に「イチジク」とかちゃんと解説も付いてましたし(笑)
 あと違う点は、グプタが当て逃げした後、コミックだと「グプタを追うか迷ったハレの横では、みんなが平和に遊んでいる。ハレはどっちに行くか迷った末、『平和な世界』へと逃げる。」というシーンがありましたが、それが無くなっています。 それからグプタに追いついたハレがグプタに投げられると言うシーンも追加されてます。

3:九州の女
 ここの前半は、山田ひろこがより熱く不倫劇を語る以外はほぼ原作と同じです(爆)。
 後半には、ハレが「オレたちには明日があるじゃない」と言ったり、そのあと意気投合して夕日に向かって走っていくシーンなどが追加されています。

4:ハッピーエンド?
 コミックではグプタ達に追いついたハレが「コミカルな不安」をいだくというシーンが、ここに分割されています。
内容は、他のみんなが周りにいたり、ハレが「え?何?ハッピーエンド?いいの?」というなど、微妙に変わってます。

5:忘れていたこと
 同じくこちらもワンシーン(つーかオチ)だけ分割されてます。内容は変えようもありません(爆)
★個人的な感想(爆)☆

 今回の構成はすごくうまいと思います。山田ひろこの一連の話題と、グプタVSグゥの話題が見事に一体化していると思います。それから、原作の細々としたところまで結構忠実に描かれていたり、それに加えて付け加えられたシーンやセリフがすごくいい雰囲気です(笑) 特に山田ひろこが九州弁で不倫劇を語るところの描写はもう最高(笑) 荒波立つ玄界灘の崖の上で叫んだり、背後に巨大な「怨」の字を背負ってみたり・・・・・(爆笑)
 あとハレと2人で夕日に向かって走っていくというシーン、意味はかなり謎ですが(爆)、なんかあってて良かったです。

 唯一残念だったのは、「イチジク」「ドリアン」「シロテテナガザル」「オランウータン」「ラフレシア」「マンイーター」には名前が出たのに、最後ポクテの投げ合いのシーンではそれが出なかったことです(笑) 「ビジュアル系」とか「お使い帰り」とか・・・(笑) 原作には出てこなかったような「歌舞伎の隈取り」のヤツとかも名前が知りたいです(笑)
★5年後の感想☆
視聴・記入日:2006.06.11

「九州の女」こと山田ひろこ(22)初登場。って気づけばぼくも来月には山田さんと同い年だよ(爆)
原作コミックスで最初に読んだときは7つも年上だったのにw

そんな山田さん。改めてみるとユミ先生とキャラ被ってるよなぁ(何
OVA「FINAL」では夢の(?)共演を果たしちゃってたけど。
ブチ切れたときの勢いとその理由共に似てますからねぇ。

にしても、グゥの腹ん中、今回いつもにも増してやたらと賑やかだったなぁ(笑)
奇怪なナマモノどもはいつもより数が多い気がするし、山田さんと一緒に飲まれてきたアシカだかオットセイだかもやたら出ばってたし。
キャラクター以外に目をやってもどっかで何かが変なことしてて面白かったw

今回は山田さん関連とグゥvsグプタの、内容的に全く関係ない上に原作コミックスの違う巻に収録されてる2つの話題を合体させたという構成。
考えてみたらここまで大きく流れを変えた構成はこの回が初めてなんですね。
釣りのシーンからグゥvsグプタへ移行する繋ぎの部分の、グプタの投げたボールが飛んでくるシーンがそれ以前のシーンで伏線的なもの一切なしで来てることに若干違和感を覚えたため、前半だけだと「山田ひろこネタで30分持たせるのはキツいから強引にグゥvsグプタネタを引っ張ってきたのか」という感じがしてしまいましたが、後半ハレが山田さんに向かって今まで溜まってた数々の不満をぶちまけるシーンでちゃんとグゥとグプタのケンカのことも拾ってくれてるから、このネタをわざわざ持ってきた意味がちゃんと出てきてて良かった。
てか、これが合わさったおかげで、ハレがひろこさんにぶちまけてた愚痴の切実感がより強くなってるww
過去7話分の苦労でも充分だけど、それに加えてまだくるかという感じですw