illusion14 「ブー!」
放映日:2001.7.03


☆ストーリー紹介(詳解?)★
 朝食の時交わされた、ウェダの昔の話。ハレは知らない話ばっかりでつまらなかったけど、グゥは何故か懐かしがっていた(笑) しかしその時、和やかな雰囲気が突如崩れる。ベルがうっかりと「奥様に頼まれて子どもの父親が誰か聞き出すためにはるばるやってきた」という本当の理由を口走ってしまったためだ。
 この際だからと、ベルはズバッと聞いてみるが、もちろんウェダは言おうとしない。小声で「保健医だよね」と言ったハレに対しても、ウェダは「今は言わない方がいい」ととめる。そして、ウェダはレベッカのところへ(下着姿で)行ってしまった・・・
 すると、ベルの質問の矛先はハレへと向かった。が、ハレも「母さんがあんなにも言いたくないなら・・・」と思って、ごまかそうとしている。そんなハレをよそに、グゥはベルの元でニヤリと「言う気満々」の意思表示をしてるけど・・・

 とりあえず、その場を何とか凌いで学校に来たハレ。
 しかし時はあっという間に過ぎ放課後。ハレは「帰ったらいろいろ聞かれんだろうな」と元気がなくなる。そこでグゥは、景気づけにとハレにフエを渡す。そのフエは、吹くとアシオが来るらしい。口にくわえた瞬間にそんなこと言われたもんだから勢いで吹いてしまったハレ。でもまぁ、来るわけ無いと思っていると・・・・どこからか聞こえてくるぺちゃぺちゃという足音。そして、(裸で腰にタオル巻いた)アシオが本当に現れた!!どうやら風呂の途中だったらしい。
 なんでこんなもんもらったんだとハレが聞くと、グゥ曰く「昨日ヤツと一戦交えてな・・・(以下略)」だそうだ。しかもこのフエはアシオ家に代々伝わる物らしい。まぁ、ハレが「いらん」といった後「じゃぁだれにあげよう・・・」と言ってるところ見るとグゥもいらんようだが。

 もう帰ろうと、教室を出ると、角から保健室をおそるおそる眺めてる保健医がいた。
ハレは声をかけてみるが・・・突然銃を突きつけられた!!!
 声をかけてきたのがハレだと気付いて落ち着いた保健医は、「今保健室に誰か入っていったような気がした・・・」と事情を話す。どうやら保健医はあの髪切りババァに未だストーキングされているらしい。
 それはともかく、と、ハレはウェダが家出したという理由を保健医に聞いてみる。が、事件の中心人物であるはずの保健医も知らないらしい。
 と、突然開く保健室のドア!クライヴはものすごく怯えたが、出てきたのはアシオだった。
 安堵するクライヴ。そして、ウェダがどうして家を出たのかアシオに聞いてみる。
 言ってええのかためらうアシオだったが、クライヴに「ええんだよ!」言われ、言い始める。
「お嬢さんは、旦那様に勘当されてん。奥様は止めはったんやけどね、なんせあの頃、旦那様に逆らえるような人間は、奥様含めて一人もおらんかったから、誰もお嬢さんを助けてやれんかったんよ。それに、子どもが出来たっちゅーことだけでも大事やのに、お嬢さん最後まで相手の男の名前言わんと出ていってもうたんやからな・・・」
何で言わなかったんだよ・・・とハレが聞くと、
「そら、相手の男庇ったんやろ?旦那様はごっつい権力もったお人やったからねぇ・・・相手に何されるか心配やったんとちゃうかなぁ」
 クライヴは罪悪感のせいで嫌味に聞こえてならなかった。
 ハレは、元気なくうなだれていた。
 そこに現れるウェダ。
「母親のあたしが直接ハレに言わなきゃいけないことなのになんでアシオが言うの?!」
 そして、ハレの元に行くウェダ。
「オレさえ生まれなきゃ、家出することもなかったんだ・・・オレのせいで母さん、辛い思いいっぱいして・・・何もかも、オレのせいなんだ・・・・」
 と、ハレは涙を流しながら言う。すると、
「あたしは、もしハレがいなかったらを考えるのが恐ろしいくらい、今の暮らしが好きで、幸せなの。とってもとっても幸せなの」
 と。
 それを聞いてハレは、ウェダの腕の中で、大声で泣いた。
 あたりはじーんとしたいい雰囲気に包まれていた・・・

 が、それを突然うち破るウェダの大声。
「あぁ〜っ!!!肝心な子というの忘れてた!!それを言いに来たんだった〜!今日レベッカ達と飲み会になったの〜 だから、遅くなることベルに上手いこと誤魔化しといてほしいんだ〜vじゃ、お願いよ〜vv」
 シチュエーションのギャップに絶えられず脱力する一同。
 追い打ちをかけるように、「家族っていいもんだな」と言うと、真っ白になるハレ。
 哀れ。

 家に帰って、言われたとおり何とかごまかしたハレ。
 ・・・そう言えば母さんの実家ってどんなのかな?と思って、ベルに訊ねてみた。
すると、なにやら下心丸出しの笑みを見せ、子ども相手だからってかなりの誇張表現を加えつつべらべらとしゃべってくれた。ハレは、「(使用人が100万とか)そりゃ言い過ぎだろう」と思っていながらも、行きたいなぁと思った。
 が・・・・グゥを見てその考えは一転。使用人全員飲み込んで体内人口100万人達成し、プールの水を飲んで巨大化してさらに街を襲うのでは?!とかわけのわからん考えを巡らし、「絶対行きたくない」と言う考えに行き着くのであった。

 飲み会に行ったウェダを迎えに行くアシオとハレ。
 アシオの背中で寝てるウェダの姿を見ながら、「母さん・・・オレの知らないこともっとあるんかな?」と思うハレだった。
★コミックとの対比☆
解説番号 主なシーン・セリフなど コミックのページ
「迎えに行くから・・・何処にいても・・何年かかっても・・・」 4巻P24
(illusion34)
ウェダの昔話
アシオとベルの来訪理由バレる。
ハレの父親のことを隠して、レベッカのところへ行くウェダ。
3巻P36〜48
(illusion23)
学校に逃げてきたハレ。
グゥから渡されるアシオのフエ。
アシオから話される、ウェダの衝撃の真実。
それを聞いて元気なくすハレ。
「あたしは、もしハレがいなかったらを考えるのが恐ろしいくらい、今の暮らしが好きで、幸せなの。とってもとっても幸せなの」
突然「レベッカと飲み会だってこと誤魔化してv」と言われ、脱力する一同。
3巻P50〜64
(illusion24)
ベルにウェダの実家のことを聞くハレ。
下心満載で応えるベル(笑)
4巻P30〜37
(illusion34)
☆詳しい解説★

1:昔の夢
 何故かいきなりこのシーンが挟まりましたが、触れられることなく、今回は終わってしまいました・・・(爆)

2:昔話
 原作とほとんど変わっていません。ベルの鼻血が原作より増強されていたぐらいです(爆)

3:アシオのフエとウェダの過去
 こちらも原作とほとんど変わっていません。クライヴのセリフに若干の変更があったぐらいですが。(アニメ放映には適さないと判断されたんでしょうか。3巻P601コマ目のセリフです。)

4:ベルの下心
 ここは、ベルがハレにウェダの実家のことを話すシーンは変わっていないのですが、最後のアシオが迎えに行くシーンは多少変わっています。まず、ハレがついていったこと。次に、迎えに行ってウェダを連れ出した後、ウェダがアシオの背中で1のシーンを思い出すというシーンがあるはずが、それに触れることなく終わっていることです。
★個人的な感想(爆)☆

 このハレグゥで一番シリアスなのではないかと思われる話を、原作の流れ、雰囲気を壊すことなく、逆に上手いこと感動を増幅して描いてくれて本当に良かったと思っています。

 ところで、今回は3のシーンで終わりで良かったのでは?と思うのですが、どうでしょう。
 せっかくウェダにいいこと言われてじーんとしてるハレを一瞬にして現実に引き戻したあげくグゥのセリフにとどめを刺されて真っ白になってるハレ。そしてそのままエンディングへ・・・って流れでもよかったかなって思います(笑)
 それから1のシーン。触れることなく終わってしまいましたね。一体どういう意図であのシーン入れたんでしょう?ってまぁこれ書いてるのがもう次回の放映見た後なんで、どういう意図なのか分かったんですが(核爆)やっぱ、その週のうちに書かないとダメね(爆)
 後もう一つ。「illusion12 お祭りどんどん」の「ウェダ争奪戦」のときクライヴは銃ではなく注射器を持ち出したんですが、今回ハレに声をかけられたときは原作通り銃を出しましたね。ってことは、ウェダ争奪戦の時は規制とかそう言うんじゃなく、演出上の変更だったわけですね(笑)

 最近、一時期のように原作の雰囲気がなんか壊れてるなぁってのが少なくなってきて、とってもいいですね。
 それどころか、上手い具合にプラスされててなおいいです。

 最後に一言。文章力無いのでストーリー詳解は毎週毎週苦労してるぼくですが、今回むっちゃ苦労しました(爆)
こういうシリアスなシーンって、あれも書いておきたいこれも書いておきたいこれは消したくない・・・ってのが多くなってしまうんです、どうしても(爆)それに、ぼくはハレグゥのコミックを2巻(98年7月22日発売)から発売日に買ってるってぐらい、ハレグゥ歴長くて思い入れもあるので、その消したくない云々がさらに増えちゃうんですよねぇ・・・(死)
まぁ、だらだらと長い「詳解」(紹介じゃなく詳解なのはそのため/爆)は、全部読んでる人はいるかどうか知らんがぼくのハレグゥに対する愛着の深さを表してるとでも思って下さい(爆)
★5年後の感想☆
視聴・記入日:2006.07.03

初めてちょうど放映から5年後の日に見られたな。更新は日を跨いで4日になってしまったが。
そんな14話はハレ出生の秘密・第2弾のちょっと泣ける話。でもまぁ初期のネタなので可哀相なオチは付きますが(爆)
前半ギャグ、後半シリアスで対比されてたのも良い感じ。
ベルの鼻血が凄まじいことになっててティッシュじゃ対応しきれずしまいにゃバケツで受けてたりしたと思ったら、後半はオチは付くとは言え親子の絆で良い話、と。
でも5年前にも書いたけど、やっぱり「今晩飲み会だから帰りが遅いこと上手く誤魔化しといてねー♥」で真っ白になって終了、でもよかったんじゃないかとはやっぱり思った。
ほら、お得意の豪雨オチとか似合う流れやん?(何笑)
ベルによる「ハレ買収計画」は別の回でもよかったよーな。
あそこ無ければほんと前半ギャグ、後半シリアス、そしてオチで終了というきれいな流れになったんじゃないかなと思います。

ちなみに今回絵コンテ・演出にあの武本康弘氏が初登場。
フルメタの面影を探してみたが・・・特にないな(何

ところで冒頭に出てきた昔のアシオ。明らかに声違うけど、アレ、声優誰?
エンディングクレジットには出ていなかったから他の役と二役なのかもしらんけど、置鮎さんではないとなると他可能性があるのは岩永さんぐらいでそれも違う気がするから、やっぱレギュラー陣の誰かではないと思うんだよなぁ。うーん。