時間も時間なのでそろそろ帰らなきゃいけない。しかし帰り際、やっぱりおばあちゃんのことが気になったハレは、戻ってもう少し話したいとグゥに言う。しかしグゥに「自分の正体をうち明けず、私利私欲のみで逢瀬を重ねるとはやはり親子・・・」と茶化され、「行かなきゃいいんだろ」と意地を張る。とはいえやはりおばあちゃんのことは気になる。今更正体を明かすのもタイミングはずしちゃって恥ずかしい。それに、ウェダとおばあちゃんは、無理矢理仕向けるのではなく自然に仲直りして欲しい・・・ しかし肝心のウェダの気持ちをハレはまだわからない。そこで戻るなり、ハレはウェダに「何で戻ってきたの?」と聞く。すると答えは単純に「戻りたくなったからよ」というのだけだった。じれったく思って「何でそう思ったの」と聞くと、ウェダは突然ハレがこんな事を質問してきたのは、ジャングルに戻りたくなったからかと思って、ハレに「あんたもジャングルに戻りたくなったの?」と言う。 ウェダのそのセリフを聞いて、ジャングルのみんなを思い出し、泣きそうになるハレ。ちょいと行ってすぐ帰ってきたり出来ないかな・・・・そんなハレの願いを叶える方法があるとグゥは言う。何かと聞くと、それは「ロボットに乗っていけばすぐ」ということだった。しかしそんなのどうやって用意するんだと思っていると、グゥは「準備する」という。するとグゥの目の中から、誠一さんやともよさんが中を片づけて用意している姿が・・・・・・まさかッッと思って逃げるハレ!! しかし追いかけてくるグゥ・・・の手!! 結局捕まり、ばふっと飲まれることに。中に入ってみれば、どこをどう片づけてどう準備したのかは知らんがそこには操縦席が。ともかくグゥの気が済むようテキトーに遊んでとっとと出ようと思ったハレは、グゥを「発進」させる。最初はどうでも良かったけど、意外と本物に乗ってる気に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱりなるわけなかった。Bボタンとかを押すとアクションが起こってそれらしいとグゥは言うが、首が飛んだり、「ロボットのロマンが実現」って何のことかと思ったら「自爆」するとか言い出すし・・・・ もうジャングル行きたいなんて言わないからロボットはいい。しかしそれを聞いてグゥは「もう二度と逢えなくなっても良いのか?」と言う。「二度と」なんてそんなこと考えてなかった。それに今のままじゃどっちにも行けない。帰りたい理由もあるし、ここにいたい理由もある・・・ そんなハレを見てグゥは、「プログラムを書き換える」と言って、「ROBOT」と書いてあるところに×をして、「JUNGLE」に書き直した。なーんか見るからにいい加減な設定で動いているが、正面の画面にはジャングルのグプタとラヴェンナの姿が映った。「中継」らしい。そしてグゥが言うにはさっきのコントローラーでグプタを操れるらしい。試しにグゥの言うとおりに動かしてみるが・・・・あまりにも自然すぎて操作できてるのか、勝手に動いてるのか全くわからん。はっきり言ってどうでも良い。なのに続いて今度はレジィに対象変更。ボタンを押したらひげが生えた。ほんっとに何も良いことが起こらない・・・これはグゥも良くないと思ったらしく、「やっぱり身近な人間じゃないとおもしろくないなぁ」などと言ってまた対象を変えた。今度は誰かと思えば、それはウェダだった。でももう変なことばっか起こるんだろうからどうでもいいと思ったハレは、コントローラーを没収しようとする。が、その時うっかりとボタンを押してしまった!! 中から出てきたハレは「何をした何をした何をした!!」とグゥに問いつめる。すると突然部屋にウェダが駆け込んできて・・・ 「ジャングルに帰るわよ!」 しかしハレは、まだウェダとおばあちゃんが仲直りしないうちに帰るのはどうも心残りだ。そこでもう一度ボタン押したら戻らないかなと、グゥに頼んでもう一度コントローラーを出してもらい、いちかばちかで押してみた。・・・すると再びウェダが駆け込んできて・・・ 「今日の夜の便のチケット取ったから、早く準備してね」 もうダメなのかと落ち込むハレ。 そこに、帰ると言い出したことを聞きつけたベルが突撃してきた。 ベルは何とかして説得しようとするが、やはり失敗。ハレも準備しなさいと言われて、頷いてしまった。 トランクに荷物を押し込むウェダ。が、どうしても閉まらない。開けてみると、手紙の束の分だけ多くて閉まらないようだ・・・・ ウェダは手紙を見つめ・・・・・・思い切ってゴミ箱へと放り投げた・・・・・・・・ そしてトランクは閉まった。 このままで良いのかな・・・・ハレはまだ考える。そして、やっぱりこのままじゃいけないと思ったハレは、もう一度おばあちゃんに会いに行くことを決意する。今会っておかないと、絶対後悔するような気がするから・・・そう思ってグゥにそのことを伝えると、今度は「行くがよい」と送り出してくれた。おばあちゃんの家へと走っていく。そしておばあちゃんに会うなり、「最初にあったとき、子供の話したよね・・・ 今でもあいたいと思ってる?」と聞く。おばあちゃんは、「ええ、もちろんよ」と。「だったら、会いたいんだったら自分で会いに行かなきゃダメだと思うんだ・・・ 今近くにいるんでしょ?だったらすぐじゃん! オレだったらあいたいと思ったら自分から会いに行くな・・・ だって、他人に頼ったりしてもろくな結果にならないんだもん・・・」 するとおばあちゃんの顔が曇る。余計なこと言っちゃったかなと心配した矢先、おばあちゃんの頬を涙が伝う。そしておばあちゃんは、隣の部屋へと駆け込んでいった。ハレは本当に余計なことを言ってしまったんだと思い、自分の頭をポカポカと叩く。 「十一年・・・十一年も私は・・・あの子が出ていったあの日のまま、動けないでいたのね・・・・」 おばあちゃんは、ハレの言葉を聞いてそのことにやっと気づく。 「なぜあの日、あの子を守れなかったんだろう・・・・なぜこの手で抱きしめて上げられなかったのだろう・・・」 ハレは落ち込んでおばあちゃんの家を後にする。グゥも様子を見に来ていた。 「今更だめなのかな・・・・もう遅いのかな・・・・・・・・・」 落胆しているハレにグゥは、「これだから間の読めない人間は・・・」といつもの調子で茶化すが、ハレは「そうだな・・・・オレっていっつも間をはずすんだよな・・・・・」といつもと違って突っ込まずにまともに受けている。 「早くしなさーい」 ウェダの呼ぶ声がする。 ウェダの元に着くとハレは、「母さん、オレがもし何らかの事情でジャングルの村から追い出されたらどうする・・・?」と切り出す。突然のことに驚き、「なんで?」と聞くウェダ。「そんな風に自分の子供がどこかへ行ってしまった・・・って人に会ったんだ・・・」と、あえて他人を振る舞うハレ。しかし後ろにいるベル達も、ウェダもその人が誰だか気づいたようだ。そしてウェダは「あたしだったら、一人にしない。あたしだったら自分の子供にあんな思いさせない。私にはもう子供もいて母親の気持ちも分かるんだから、この子を一人にしない。いくら手紙で会いたいと言われても信じられない・・・あたしなら一緒に出ていくわ。」そう答えた。 「そうそううまくいくかな・・・?」と言い出すグゥ。「致命的に間の悪い人間っているものだからな・・・」 「そうだよ、もし間が悪くて、間に合わなくてオレが母さんと離れちゃって、会えなくなったらどうするの?」 ハレにそう言われて、ウェダはやっと気づく。 私にはもう子供もいて母親の気持ちも分かるんだから、子供の姿が自分の視野から消えてしまうことの辛さ、悲しさをたやすく想像できるはずなのに・・・・・・・あの日の母様の辛さを、なぜ今までわかろうとしなかったんだろう・・・ということに。 「きっと、毎日毎日・・・あんたに逢いたいって思うわね」 「オレも母さんに会いたいって思うよ!」ハレは笑顔で答える。そして 「あたしも会いたいわ、母様に。それに、あたしの自慢の息子、母様にちゃんと紹介しなきゃね!」 すると、向こうからおばあちゃんがやってきた。 ついに十一年ぶりの再会だ。 黙って見つめ合うウェダとその母親。 「ほれ、二人とも言うべき言葉があるだろ」 グゥに促されて二人は・・・ 「おかえり」 「ただいま」 |
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なんなんだこの終わり方は・・・ せっかくの感動の再会なのに余韻というものが全くないし、ものすごく中途半端だから、ED後にでもフォローがあるかと思ったのに何もないし・・・ 第一これでは、誰が主役かわからない。ウェダが主役のように思えてしまいます。もう1〜2ヶ月前からこんな終わり方になるんじゃなかろーかとは薄々感づいていましたが、その時から「これじゃ誰が主役かわからん」と思っていました。まさかそれを実際にやられるとは・・・・・ この終わり方、ホントに中途半端です・・・・ アニメ誌では「CDドラマに話を続ける」とか言っていて、現に聞いてみたら本当に続きの内容でしたが、TVアニメとCDドラマでは条件が全く違うので別物にすべきだと思うんです。映画も同様。TVなら付けておけばタダで見れるけど、CDドラマは買わねばならない。しかも1巻3,000円程度で、変えない人や買うのに抵抗を覚える人もいるでしょう。だから、TVアニメはTVでひとまとめ。CDはCDで別物。やるなら「番外編」とかそんなエピソードがいいと思ってます。 要するに何が言いたいかというと、「アニメはアニメで、一つの『作品』として独立したものだから、最後にまとめを付けて締めくくって欲しい」ということです。それをなしにCDに続けようってのは、商売欲が露わになっていてあまり好めません・・・ 今までぼくが見てきたアニメの本数はそんなに多くないですが、ぼくの中で終わりの中途半端なアニメの首位争いをしている感じです。 やはり、この終わり方には納得行きません。 でも、この終わり方もまだ悪くないなと思えるところもあります。 原作ではこの再会の話題も、グゥが人を吐き散らかしてたり、最後にグゥのツッコミでハレが計算高い大人になったような気がしてブルーになったりしてると言う相変わらずの笑いの渦に飲み込まれてますが、それが無くシリアス一辺倒というのも、(あまりハレグゥらしくはないですが)良い演出だなと思えます。 あと、この終わり方だったらいくらでも先へ続けられるので、続編への期待をより強くしてくれたってのもありますね(爆) ところで、他の部分はかなり良いと思いました。 いきなりロボットアニメが始まって「何これ、他のアニメみたいだ・・・(笑)」と思ったのは、前の時代劇ネタに続いて2度目(笑) しかも、ほんの数分だし原作のネタもわずか2ページしかないにも関わらず、上手いこと引き延ばしてたし作画もきれいだったし、ほんと力入っているなぁと思いました。(←グゥがいたら絶対ハレと同じく「オタクめ・・・」と突っ込まれるだろう/爆) それからロボットネタにつづくリモコンのネタ。これも巧いこと構成してくれたなぁと思います。「都会からの遠隔操作」に切り替えたのもさることながら、やっぱり最後にウェダに切り替わったとき、ボタンを押したら発動した効果が、「赤ちゃんが産まれた」ではなく、「ジャングルに帰ると言い出した」なんてのは、じつに巧妙だとおもいました。 そしてさらにそこから、ハレをおばあちゃんのところへ行かせて、ウェダとの再会へ持っていくなんてのはもう素晴らしいです。よくぞここまで原作で何の繋がりもないネタを繋げたもんだと感心しました、ほんとに。 今回は最後だし、内容にもちと触れてみようかな。 今回のグゥは、なんかハレのことをちゃんと考えているような感じがしました。 ジャングルに行きたいと言ったハレのために自分の体をロボットにしたり(笑)、ロボットはもう良いと言ったハレに「もう二度と会えなくなっても良いのか」と言ったり。 それから、このシーンもそうかも。 ハレがおばあちゃんに「会いたいなら自分で行かなきゃ」と言ったあと落ちこみながら屋敷へ戻るときのグゥとのやりとりです。 「これだから間の悪い人間は」といういつもの茶々を、真に受けたハレの落ち込みは相当なものだったんですね。そしてその後、何も言わないグゥ。これが一番普段と違うと思いました。普段はこんな時でもハレにちょっかい出して困らせるんだろうと思いますけど、今回ばかりは悪いことを言ったかな、とでも思っているんでしょうかね。これもやっぱり、ハレの気持ちを察しての行動でしょうねぇ。 いつもはハレをもてあそんで楽しんでる感じが強いけど、今回はなんだかハレのことを考えているんだな、ってのが結構見え隠れしてたように思います。 「26話の」感想としてはここでとりあえず区切ります。 「感想のまとめ」は、この後「アニメの総評」を書くので、そっちに書きます。 |