第5巻
illusion:IX 「傾向と対策」
illusion:X 「原因と結果」
発売日:2002.12.21


☆ストーリー紹介★

★illusion:IX
お腹の赤ちゃんによくないから、と禁酒をしているウェダ。しかしそのガマンもそろそろ限界なのではと思ったハレは、お酒を全て処分しようとする。しかし、グゥに「もったいない、飲め」と止められてしまう。仕方なく飲むことにしたクライヴ。しかし即座に酔ってしまって変なことに。そしてハレも、グゥの策にハマってしまって飲んでしまった・・・

★illusion:X
ウェダの出産をまるで自分の子が産まれるかのようにおろおろと待つハレ。そんなときハレは、あのだらしない母がどうやって自分を育てたのか気になった。そんなときに役立つのが、ちんちくりんステッキ☆ 魔女っ娘グゥの力でハレとグゥは十ン年前の都会へとタイムスリップ!そして実母との禁断の恋というSFな展開に・・・

★映像特典 「幻のパイロットフィルム」
本来製作関係者しか見ることの出来ないパイロットフィルムを収録。

★その他の収録映像
「インフォメーション」 OVA主題歌シングル、スペシャルCD「ジャングル通信デラックス」、コミックスの案内。
「エニックス作品関連情報」 「東京アンダーグラウンド」DVD/VHSの紹介。
「バンダイビジュアルインフォメーション」 「オーバーマン・キングゲイナー」、「攻殻機動隊」、「マクロス」、「Witch Hunter ROBIN」DVDのCM。
★コミックとの対比☆
解説番号 主なシーン・セリフなど コミックとの対比 CDドラマとの対比
illusion:IX前半
酒会議
酔ったクライヴ
8巻P96〜111・1コマ目
(illusion78)
2巻
Trk11、12
illusion:IX後半・オチ
「鬼神」降臨
オリジナル

(オチ)8巻P112
(illusion78)
2巻
Trk13
illusion:X冒頭
ウェダの出産が上手く行くようにとおろおろおろおろするハレ。
オリジナル
illusion:X本編
「ちんちくりんステッキ」で十ン年前の都会の屋敷へ。
9巻P29・2コマ目〜58・2コマ目
(illusion84中盤〜illusion85)
[P57・3〜5コマ目は大幅改変]
1巻
Trk10後半〜13
illusion:Xオチその2
(エンディング後)
P58・3,4コマ目
(illusion85オチ)
2巻
Trk21
パイロットフィルム 1巻illusion1,2,5,9、
2巻illusion11、3巻illusion21
から選りすぐったシーン
☆詳しい解説★

1:illusion:IX前半
 illusion:IXは全体を見ると「コミックスillusion78の映像化」ではなく、「CDドラマ2巻トラック11〜13の映像化」と言う方がしっくりくる感じです。
 その前半部分は、CD同様原作に忠実に。カットされたのもP100のラストとP107の2コマ目、あとはごく一部のセリフのみになっています。
 その他の部分をCDドラマと対比すると、「画がない」ためにCDではやりづらかった「ビール職人と関係ないかんぴょう干してるばーさんの図」とか、クライヴの酔った顔の形容が「セルアニメなら『R40』、デジタルなら『レッド230グリーン57ブルー57』」になっていたこととかがありますが、ほとんど同じです。

2:illusion:IX後半・オチ
 オチを除いた部分を原作と対比するとオリジナル、ということになりますが、CDドラマと対比すると、ハレがグゥに飲み込まれるまでは、ハレの行動、セリフ、クライヴやウェダの反応などなど、全てがほぼ完全に同じです。
 飲み込まれてからも、山田さんに絡むシーンが追加されてたり、誠一&ともよの反応がちょっと違うだけで、ネコに絡んだりするのは全く同じでした。
 
 ちなみに、CDドラマ同様「その日の出来事は村の記録として残され、鬼神が村に降りた日として長く語り継がれました」というコマは無くなっていました。

3:illusion:X冒頭
 アメがまだ産まれていないという原作との状況の違いがあるので、、オリジナルになったと思われます。

4:illusion:X本編
 基本的には原作と同じですが、時間が短いためカットされたセリフやシーンは少なくありません。
 そしてここも、illusion:IX同様、CDドラマと全く同じネタが映像化されています。シーンやセリフののカットor追加、魔女っ娘グゥの珍妙な語尾、アシオが買った人形のプピーという効果音はほぼCDドラマと同じ感じです。
 P46・4コマ目〜47・3コマ目がカットされていたこと、アシオを見るのはウェダと関係ないと言ったハレをグゥが殴ったこと、グゥが病院で「おちゃめナース」に変身して「ちょっとそこらを阿鼻叫喚の場に」しようとしたことなどもそうです。
 目立った変更は、アシオが買い物しているとき、原作、CDドラマでは「25セント足りない」とかいろいろ問答がありましたがOVAでは映像だけになっていたことと、「アシオがこんなにも・・・」「まともな顔してたなんて」のシーンが、アシオが帰った後に変更されていた、などがありました。
 それから、一つ目のオチへ繋ぐシーンも、冒頭のオリジナルを受けて大幅に変わっています。

5:illusion:Xオチその2
 エンディング終了後に挿入された、「二段オチ」の2つめ。
 原作とほぼ同じです。

6:パイロットフィルム
 あまり比較できるような内容ではないですが、原作1話や、クライヴとハレが最初に会ったときの保健室でのやりとりや、グゥが腕を切り落としても飲み込めば治ったっつーシーンなど、初期の頃のネタをいいとこどりした感じの内容です。絵も原作初期の頃のイメージをそのまま動かした感じです。
★個人的な感想(爆)☆

★オープニング
 おぉ、今までの中で一番言ってることまともだよ(笑)

★illusion:IX
 OVAシリーズの中には今までもCDドラマとネタが被ってるところがいくらかありましたが、今回は完全にCDドラマをそのまま映像化した感じですね。CDドラマを聞き直してみてびっくり。酔って鬼神になったハレのセリフ、完全に一緒だった・・・(爆)
 でもまぁ、ちょっとこれは映像で見てみたかったから悪くはなかったですがね(笑)映像付いてより派手に、デラックスになったと思います。

 ってか山田ひろこさん、あーたは酔うと泣き上戸になるんですか(笑)あの人あーゆーキャラもあったんだ・・・(何)

 それから、ハレが言ってた「デジタルならレッド230グリーン57ブルー57」は、CDドラマのとき同様実際に作ったので「管理人のアニメに対するツッコミ(爆)」を参照(爆)
 前回の色指定はCMYKでしたが、今回はRGBらしい(笑)


★illusion:X
 15分で纏まるのかと最初は心配してましたが、やはり杞憂だったようで。
 CDドラマの時は1巻と2巻に分けられてしまって外し気味だった二段オチもエンディング挟んでまでしっかりやってくれたので満足です(笑)そのオチの後もう一回エンディング始まって「もうええわ」とハレがぶちっと消したりするあたり仕掛け満載で素晴らしいです(笑)
 魔女っ娘グゥの珍妙な語尾もCDドラマから健在でしたし(笑)
 「何か、デジャヴが」っつーハレのセリフもCDドラマ以来定着しちゃってますし?(何爆)

 ただ唯一残念なのはハレがグゥの頭の上に乗っているマスコットキャラ満田をぐちゃっと潰したシーンがなかったこと。あのシーン映像で見たかったのに(何)

 それから、「産婆バカなーっ!!!」は、ちょっと・・・いやかなりムリがあるでしょう(爆)ここで豪雨オチを持ってきたのはよかったけど。

★次回予告
 なんでそんなシリアス調やねん(爆)
 結局はダマだぞ、ダマ(爆)

★パイロットフィルム
 いかにもプロモーション映像的な内容。でもやっぱ役目が役目だけに、ハレグゥの基本的なノリを煮詰めて濃くした感じで面白いですね(笑)
 ただ絵があそこまで違うとは予想だにせず。最近の絵に慣れると初期の絵って違和感あるなぁ〜・・・(笑)

 ってか、アレは本当に「パイロットフィルム」なんですか?
 その割にはハレ、グゥ、ウェダ、クライヴ、ベル、アシオと6人も今と同じ声優陣で喋ってると言う随分豪華な内容でしたが?(笑)