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所見09
「翔べない天使」プレイ日記4
(総評)

(2004.8.28)

この「所見」はタイトルのとおりゲーム版の感想です。
よって、今後プレイを考えている方には猛烈なネタバレになります。ご注意下さい。
また、「所見」と銘打っている以上感想をメインにするつもりですが、副次的なものとして攻略情報的な内容ももちろん含まれたりします。
しかし、管理人の性質上、短く簡潔に纏めるってことがしづらいので、めちゃくちゃ長いです(爆)
加えて、管理人は「翔べない天使」がはじめてのアクションRPGで、ゲーム全体で見ても、他にやったことのあるゲームは「.hack」シリーズしか無いというほぼ完全なるゲーム初心者です。
なので攻略情報としてはかなり役に立たないのではないかと思われます。

その辺のことを踏まえた上で、読みたいと思う方はこのまま下へスクロールしてお読み下さい。


























と言うわけで半年以上間が空いてしまいましたが、「翔べない天使」の総評です。
次(赤きエリクシルの悪魔)が出る前にこっちは終わらせとかないと(爆)

◆ストーリー
(つД`)

なかなか泣ける展開でした。
最期、教授とアルモニは「跡形もなく消えて」しまうとは・・・
まぁ、陳腐なハッピーエンドよりはこういう展開こそが「鋼の錬金術師」だなとは思いますが。
荒川先生がストーリー監修してただけあって途中の展開からキャラのセリフ回しや性格まで全てのノリが原作準拠。特にアルは文句無しでしたね。プレイ当時から微妙にアニメの方、特にアルの扱いには不満を覚えていた身としては「そう、こういうの期待してたんだよ!」と、ちょっとうれしかったです(何爆)
結末はこんな風に重いけど、そこに到るまでは軽快なギャグが中心というのも、いつもの原作の調子と同じ。でもこのおかげでラストの鬱さがより際だつんですよねぇ。最近のアニメ版はひたすらジメジメ鬱々とした展開だけだからなんかこう、飽きが来るというか(何爆)

この話は原作の9話と10話の間に相当する話とのことですが、まぁ原作本編と絡む内容はほとんど無く、いかにも「外伝」という話だったので整合性がどうとかそういう変なツッコミ入れずに済んだのもよかったです(何)

ただー・・・
ラストのムービーシーンはツッコミどころ多し。
クラウス神父がアルモニの墓の前でエドに教わった錬金術を発動させたあのシーン。
陣の上に「羽」、即ち「賢者の触媒」を置いてたからそれによってめちゃくちゃ増幅されたんだろうけど、ありゃ一体どんだけの面積に花咲かせてるんですか全く(何爆)
プロモーションムービーでもこのシーン流れてたけど、やっぱりこんなめるへんちっくな術は、ちょっと違和感が(爆)

それからもっと違和感有ったのは、その直後の大佐と中尉のシーン。
大佐が教授の墓(なのか?)に花を供えるとちょうど神父さんの術の効果が及び、それを見て顔を歪める大佐。
それを見て中尉「泣いても良いんですよ」
・・・・・・・・・・・・。
このシーン、違和感しかないんですが(何)
大佐って、そんな涙もろい性格だったのか?
大佐はこの件、というか教授とアルモニに関してそこまで私情が挟まってくるほど深く関わってはいないと思うんだが・・・
裏から探り入れてただけで。
ヒューズぐらい深い付き合いのある人でないとこういう表情しないと思ってたんですが。
ここはただ黙祷とかの方が大佐の雰囲気にあってたような・・・そんな気がしてなりません。


◆システム
これは・・・・まぁ、5段階評価で成績付けるなら、3ぐらい?
やってみたら、いい点もあるけど悪い点も同じぐらい有るという感じでした。

まず良かった点。
操作に関して。
「初心者でも楽しく遊べる」がコンセプトだけあって、実際初心者のぼくも特に困ることなく進められました。(一部除く(何))
ちょっと慣れればあとは何も問題ないですしね。
コンボを決められる「難易度」もぼく的には適度でしたし。「決まらねぇ~~」でもなく「常に決まりまくり(何)」でもなく、程良い決まり具合で(何)。

錬金術使った攻撃の爽快感もなかなか良かった。
槍とかそう言うので上手くコンボ決まったりすると気持ちよかったです。
プレイ日記の中にも書きましたが、「吸引口でかき集めてアルとのスペシャルアタック」とかが華麗に決まったりするともう最高。
ピコハンとかで遊びながらover 100HITとかもまた良し。
牛さんとかもなかなかステキでした(爆笑)

長さもゲーム慣れしてる人からは「短すぎる」という声が聞こえてきてますが、初心者的にはまぁ適度。
「外伝」というストーリーの立場上あんまり長大でもヘンですからね。そのこと考えると妥当な長さのように思えます。


続いて良くなかった点。
カメラの扱いと移動についてはこれをプレイする前に「.hack」ずーっと合計100時間ほどやってたため、そっちの操作が染みついてたから、それと全く異なってるので慣れるのに苦労したとかありますが、まぁそれは置いといて(何)

アルの扱い。これは改善の余地有りだと思います。
「CALL」で呼んでもなんかに引っかかって来ないことが多々あり、しかもそれによって大ダメージとかも何度もありましたし。そもそも足が早くないからちょっと離れると来るのに時間かかるし。
タックルさせようと思っても、アルが相当近くにいないと「TACKLE」って出ないし、敵に囲まれてるとエドの向いてる方向がよく分からなくなるから、あらぬ方向にタックルしてしまったりとか、なかなか困らされました。
それからアルが錬金術を全く使わないのもどうかと思いました。
アル専用武器とかも全てエドが錬成して使わせるってのは、ちょっと作品のイメージと違うなぁ。
彼もれっきとした錬金術師なんだから、自分で武器を錬成しても良いと思いますが。
まぁ、その場合どうやって操作するかって問題はありそうですけど。

あと良くない点と言えば、後半、戦闘が単調になってきたこと。
最初の方は今までに見たことのない錬成物とかが錬成できるようになっていき、どんどん戦闘のスタイルが変化していって面白かったんですが、後半は前回のプレイ日記でも書いたとおり、軍施設内部とかではもう何も変化が無く、ひたすら同じことの繰り返しだったので正直飽きてきてました。

錬金術と言えば、「いろいろな物を錬成してストーリーを進めろ!」みたいな謳い文句だった割には、水道管やら消火栓やらスロープやらは半自動のイベントシーンでの錬成だったのがちょっと期待はずれ。
プレイヤーの創意工夫で何とかなるようなシステムにできないのかね(何)

なんか「いい点もあるけど悪い点も同じぐらい有る」と言っておきながらと良くなかったところの方を多く挙げてる気がしますが、まだ残ってる一番良くなかった点(何)
それはフルボイスでないこと
BONES作の気合いの入ったムービーシーンが30分以上収録されてると書いてあるから期待してたのに、蓋を開けてみればぶつ切りになったの寄せ集めて合計30分という意味。
おまけに会話の大半はやる気無い静止画をバックに、声もなくただひたすら○ボタンを押して先に進めるだけ・・・
なんですかこれは。「ビジュアルノベル」ってやつですか?(何)
一応「キャラゲー」に分類されるゲームなんだし、TVのキャストに加えアルモニとかヴィルヘルムとかオリジナルキャラにも豪華声優陣付けてるんだから、せめて会話シーンのバックに声を入れるぐらいはしないともったいないと思うんですが。
まぁ、第2弾「赤きエリクシルの悪魔」ではちゃんとフルボイスになってるって事なので、そっちには期待させていただきましょう。


まぁそんな感じで。
「赤き~~」では今回の不満がどれだけ解消されてるかも期待どころですな。

ヨ○バシで6279円(税込み)という結構な額の金を出して買ったわけですが、ストーリーとシステム全部ひっくるめると、まぁ少なくとも損をしたという気分にはなってないので、「満足」とまでは行かずとも及第点には十分達してると言ったところでしょうか。





あぁ。ところで。
ガンガン2004年1月号付録のDVDに収録されてた翔べない天使プロモ映像では散々ネタバレしてたけどそれはどうなのよ?・・・ってことは突っ込んでおくべきでしょうか(何爆)
今思えば、アレ見ると3分の2ぐらいはストーリーが分かってしまうような構成になってるんですけど(爆)
10月号にも「赤きエリクシルの悪魔」PVを収録したDVDが付きますが、そっちもまたネタバレしてくれやがるんでしょうか(何)

それと、そのDVDとか事前情報では散々出てきたカミラの二つ名「黒曜の」。ゲームでは結局一度たりとも出てこなかったですね(爆)
攻略本には「製作段階ではそう付いていた」とか書いてあったけど、じゃあなんで使わずじまいになったんだ(爆)
気になるところです。



以上。翔べない天使総評でした。
2周目もやりましたが・・・書くかどうかは未定です。




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