徒然なるままに、日暮らし、パソに向かひて、心にうつりゆく由なきネタを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ(何)

つれづれと、ネタのあるときに書かれる管理人のネタ吐き場。最近流行の言葉で言うところの「チラシの裏」。「太陽系はいつもハレのちグゥ」の一コーナーのような、独立サイトのような、どっちつかずの存在。
ネタのない日は書かれません。
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今日だったか・・・ No: 1756
投稿者:管理人   2009/07/04 Sat 02:17:17
ヱヴァ序のTV放映今日だったのか・・・すっかり忘れてた。
まぁ、CM入るのもいい気しないし、良いことにしよう(何
ってかこれDVDとかの発売もすっかり忘れてていつの間にか2種類も出てたんだけど、やっぱ今更ながらに買おうかな・・・
どうせ買うなら現状はまだ見れないけどいずれ導入するのを見越してBlu-rayにしようかな。


そんなことより「破」ですよ「破」(何)
感想ちょこちょこ書いてったはいいけどなかなか上手く書けなくて結局1週間近く経っちゃったよw
もういい加減忘れないうちに投稿します。


というわけで「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」。
今回のタイトル「破」は「序破急」の「破」。
古人曰く、「破と申は、序を破りて、細やけて、色々を尽くす姿なり」とのことだけど、まさしくもって破りまくりの色々尽くしまくりの、そんな第2章。
っていうか主に「序を破る」ことに重きを置きまくった感じ。「破」の字は「壊す」の意、即ち「破壊」の「破」でもあると。
ネタバレ注意のパンフに書いてあったけど、言われてみれば超実感ですよ。
ストーリーなんかもう「なんとか原形を留めてる」って程度まで換骨奪胎されてるし、映像もほとんど完全新作。
まさに「『新』劇場版」にふさわしいといった感じだよなぁ。

さてその破壊の象徴たる新キャラクター、真希波・マリ・イラストリアス。
あの見た目で、中の人坂本真綾ってんなら、まぁなんとなく性格も想像付くよなーとか、制作側の思惑に見事ハマってそんなこと思ってたけどw、ぜーんぜん予想と違う変な性格のキャラで唖然。
っていうか真綾さんスゴイよやっぱ!そんなキャラでもやっぱり真綾さんは真綾さんで、思ったほど出番多くなかった割にはものすごく印象に残る演技をしてるというのがほんとさすがと言うか。もう真綾さん最高(何)
しかしこのキャラ、次回以降どう動くんだろう・・・全く読めない・・・

っていうか今回、アスカも改名された結果「綾波」「式波」「真希波」と「波」が勢揃い。
由来はあるんだろうと思って調べてみたら、やっぱり庵野監督の大好きな自衛隊の護衛艦だったわけなんですけど、「波」の音読みは「は」で「破」に繋がるってのは流石に考えすぎだろうな。繋がったところでなんにもならないし(何

さて「破」のもう一つの意味「細やけて、色々を尽くす」。これも確かにその通り。
要するに中盤の平和な日常描写なんですが。
レイとアスカがそれぞれシンジにて料理作るとか、なかなか思い切った展開をもってきやがりましたね。
ラヴコメでは超定番ネタだけど、エヴァの本編でそんなのを見るとは思わんかったよ。そんな世界は補完された世界でしかあり得ないと思ってた(何)

ってか本編でそんなの見るとは思わなかったと言えば、あの海洋生物研究所のエピソードの前後は、予想だにしないほどギャグアニメになっててびっくりwww
あのしつこいまでの滅菌過程とか。
加持さんに冗談でキスを迫られたシンジの「アッーーーー!!」とか最たる例だよなwwwwww
何せヱヴァだからそんなネタ的なモノは全く求めてなかったし、だから別に狙ってるわけじゃないんじゃないかという思いも未だにあるけど、でもあの状況でのあのセリフは、流石に狙ってないと言う方が苦しいよなぁ(何笑)
なんつーか、そこら辺の作品に対する固定観念すらも「破壊」するのが今回の「破」ってことなんですかね。

でもこれら平和なシーンも全てラストに至るのに必要不可欠な過程だったってのがスゴイ。
ここで描かれた束の間の平和が終盤あっと言う間にがたがたと崩れ去っていく様は何かもう圧巻というかなんというか。
演出的にもまた海洋生物再生の研究所なんてのを舞台に設定するなんて憎いことしてくれるじゃないの。
シリアスパートではあの血のような禍々しく赤い海なのに対して、このシーンだけは青い空と同じような清々しい青い海を背景に出来るんだから。
キャラの心情とのシンクロ率高すぎ。
とはいえあの水槽の配置がセフィロトの樹になってるのがまた色々余計なことを考えたくなる作りになってるわけで(何)
カバラの低位から上位に行くにつれて赤い海水が浄化されて青くなっていく辺りに何か隠された意味があるのかなーとか、シーン的には本来軽く見てて良いところのハズなのに、常に思考フル回転状態にさせられましたw

ところでこの研究所のシーンでもう一つ思ったのは、貞本さん流石だってこと。
ここではみんな私服姿だったけど、そのデザインがまた極めて自然なんだよなー
アニメ全般に言えることだけど、女の子の服装については結構こだわって描いてるパターンってのは結構あるけど、男の子に関してはわりと適当で、学生服で押し通すなんてのもかなりあるわけだけど、やはりあの貞本義行がそんなのを許すはずもなかったね(何
シンジのポロシャツ姿とか、いかにも彼が選びそうな服装で納得だけど、まぁ彼は一応主役だから私服姿が設定されるのは当たり前。
おお、と思ったのはトウジとケンスケ。この二人も、何かキャラ的にものすごく説得力のある服装が設定されてて唸らされました。
しかもそれがまたただキャラに有ってるだけじゃなくて、今風というか、何かすっげー年相応の、そんな格好した中学生現実のそこら辺にいくらでも居そうな感じの服装だってのがまた説得力の一部になってるわけで。貞本さんホントそういうのよく見てるよなぁ。
過去の他作品のインタビュー何度か読んで思ったけど、ホント貞本さんのこだわりってハンパないわ。


でまぁ、本編に戻りますが、こんな感じでほのぼのシーンが続いたので、終盤の手前あたりまでは「これはこれで良いけど、まぁ『序』のとき見たいな衝撃は無いなー」なんて思ってました。

けど。

この平和が終わりの方で一挙にがたがた崩れていって終いにゃTV19話に繋がる展開になるんだから・・・もうね。

その19話相当分もえらいことになってて、まずエヴァが使徒を喰うんではなく使徒がエヴァを喰ったってあたりから、これはただならぬことになりそうという予感がするわけで。
結果どうなったかというと、TV版でもこの回ではだいぶかっこいいシンジ君ですが、新劇場版ではまたなお一層かっこいいことに。
「綾波を、返せえええええ──────!!」だもん。
TV版のサブタイトル「男の戦い」ってのが、今更ながらに思い出されて、これがまた燃えますwww

そうこうしてるとエピローグと次回予告。
何かそろそろ圧倒されてついていくのが精一杯になりつつあるんですが、前回に引き続いてまた絶妙のタイミングで出てくる例の彼(何)
カヲル君、まーたあんたはそうやって全部持って行きやがって・・・!
てかシンジ君を「今度は」幸せにしたい、って・・・
「序」を見たときからそんな気はしていたけど、この「新劇場版」ってテレビシリーズのパラレルワールドとか?
もしくは前シリーズの補完後、繰り返した2度目の世界とか。
というか、テレビシリーズ的な単語を使うなら、25話以降のあり得た世界の一つがTVシリーズで、もう一つが「キモチワルイ」で終わる劇場版で、さらなるもう一つがこの「新劇場版」とか。
カヲル君だけは全ての世界において連続した時間を生きてる存在で、全てのシンジを識ってる・・・みたいな。
ただヱヴァがこんな安易に思いつくようなネタだけで終わるはずがないので、何か壮大なミスリード狙いのような気も強くして・・・
まさしく、答えは神(=庵野さん)のみぞ知るといったところ?

ってわけで次作。
古人曰く、「急は、揉み寄せて、乱舞・はたらき、目を驚かす気色なり」だそうですが、序と破で既に相当目を驚かされてる上に、「急」かと思ったら「Q」で既に驚かされてる以上、もう何が来るのやらwwww
ていうか最初は単純に「急」は「きゅう」だから「Q」なのかと思ったけど、よく見たら「Quickening」とか書いてあって、ああ「急ぐ」から「quickening」でもあるのねとそこで一瞬納得したけど、辞書引いたら他にも「胎動を始める」だとか「よみがえる」なんて意味もあるようで、それを知ってしまうとなんかもう果てしなく妄想が拡がりまくりでもうどうしようもないんですがっっ!!!!!
ただとりあえず一つ、今の時点でも言えることは、この「Q」もやっぱりHeart-Quickening(ワクワクする)な物語であるのは間違いない、ってことですな。






っていうかヱヴァの一番の魅力って、こうやって無限にどこまでも妄想で突っ走れる要素に満ちあふれているところだよね。
それはテレビシリーズから全く変わらない、「ヱヴァ」を「エヴァ」たらしめるものだよね、きっと。


この記事に直リン:http://tianlang.s35.xrea.com/diary/diary_admin.cgi?number=1756&mode=single
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