徒然なるままに、日暮らし、パソに向かひて、心にうつりゆく由なきネタを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ(何)
つれづれと、ネタのあるときに書かれる管理人のネタ吐き場。最近流行の言葉で言うところの「チラシの裏」。「太陽系はいつもハレのちグゥ」の一コーナーのような、独立サイトのような、どっちつかずの存在。
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ハガレン最終話-2
No: 782
投稿者:
管理人
04/10/10 Sun 21:38:49
・それでは今回の総括を。
・なんというか。「可もなく不可もなく」という言葉があるけど、そうじゃなくて「
可も有り不可も有り
」という感じで良いとも悪いとも一概には何とも言えない微妙な最終回、というのが本音。
・あの終わり方は確かにスカッとする良い終わり方だったと思うし、前回のあの状態からどうやりゃまとまるのか不安でたまりませんでしたが、かなり強引な展開とは言えなんとかある程度のまとまりを見せた点は良いと思うし評価もしますが・・・
・やっぱり今回は回収すべきネタが多すぎてもう展開が駆け足どころか
猛ダッシュ
だったのは非常に残念。場面転換多すぎ。詰め込みすぎ。
・正直
4話や10話
のような
井上御大の書いた大問題の回
や、結局なんだかよく分からなかった16話とか、その辺の話は一切省いてもっと早くからまとめを始めるべきだったんではないかと。
・少なくとも大佐の話はもっと先に解決させておいて、今回はエドとアルに集中すべきだったなーと思います。
・そしてこの最終話、ここが一番いけないと思ったこと。
・それは
エドもアルも結局生き返ってしまったこと。
・原作でもアニメでも、この作品の根幹を担うテーマ(荒川先生の言う「取り違えて欲しくない『根っこ』の部分」)の一つに「人の命」ってものがあると思うんですが(事実南下のインタビューで監督や會川氏もそんなようなこと言ってる)、主人公キャラだからって二人ともこう平気でぽんぽん生き返ってくれちゃうと、今までの50話で描いてきた事全てがぶち壊しになってる気がするんですが。
・母親を錬成したことにより彼らはものすごい「痛みを伴う教訓」を得たのではなかったのか?
・また、原作以上に掘り下げられているタッカーの姿を見て、賢者の石を使ってもやはり一人の人間を甦らせることは出来ないってことを見たんじゃなかったのか?
・特にロゼに対して「人を甦らせるのはこういうことだ」と解いているハズなのに、また同じことを繰り返してしまっている。
・こんな風に結局生き返ってしまってはその辺の教訓が全部台無しになるのでは・・・
・おまけに、エドの言うとおり二人とも物質的な代価を払うことなく錬金術を成功させ生き返ってる。
・アニメ版の主題は、以前のOP前のアルのナレーションにも「(等価交換について)それが世界の真実だと信じていた」という言い回しがあったことからも分かるように「世界は不完全だから、この世界を記述できる絶対的な法則なんて無い。だから『等価交換』も決して絶対的なものじゃない」ということなんでしょうが・・・
・まぁ、等価交換が絶対的であると言うことを否定するのには賛成ですけど、代価無しに生き返るなんてのはいくらなんでもダメじゃないかと・・・。
・ホーエンハイムの言った「旅をしてきた4年間の経験が代価」なんてのもまた問題のあるセリフで、
・あのセリフそのものについては、なんか代価無しに身体を得てしまったことを気に掛けているエドを励ますための気休めのたとえ話のようなもん、という解釈ならばまだ別に構わないんですが、
・もしそうだったとしても結局エドは本当に代価無しに命を再び得たことになるし、そうでなく本当に「経験」が代価になったのだとしたらそんな曖昧なものでいいのかという問題も起こってくるわけで・・・
・きれいにまとめたいが為に言わせてしまったセリフなんだろうけど、言わせてはいけなかったセリフのような気がします。
・・・・結局自分でも何が言いたいのか分からなくなりつつありますが(爆)
・とりあえず人の命に関するテーマというものに関しては
何もまとまっていない
のではないかと思える最終回でした。
・でも、「等価交換の否定」の面から見れば、まぁそれなりにまとまってるわけで・・・・だから「可もあり不可もあり」なんだよなぁ(何)
・それから、「映画に続く終わり方はしない」と言ってたけど、これは誰がどう見ても映画に続く終わり方ですよね(何)
・水島監督的にはこれで「完結」と見てもらって構わないのかもしれませんけど、劇場版の存在を知っている一般視聴者から言わせればそんなんありえんわといいたい(爆)
・
まぁ、別にこれについては最初から諦めていた部分もあるのでもうイイですが(死亡)
・最後に、「TVアニメ・鋼の錬金術師」全体についての感想を少々。
・とりあえず、映像、音楽、そしてキャストはもう言うこと無し。
・凶悪なまでにアニメの本数が増えて1本1本のクオリティーが極めて下がってる昨今に有って1年間この出来を維持したのは素晴らしいと思います。
・音楽も大島ミチル氏のオーケストラが鋼の世界に合ってるし、声優陣もすんごい豪華で、且つ自分の中のイメージとそこまでかけ離れてなかったので問題なし。
・そんなわけで音と画に関しては去年の放送開始前に抱いていた期待以上の出来で大満足です。
・
だがbutしかし(何)
・脚本は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(何)
・正直、
かなり期待を裏切られた
感じ。
・
「ハガレンアニメは、原作の雰囲気をそのまま維持してアニメ化される。その頃ぼくらは、それが世界の真実だと信じていた」
・・・のに(何)
・思い返してみれば、1話で石像が動いたときから頭の中に「・・・・・ん?」という思いは有ったんだよなぁ・・・・・
・それが3話の出来の良さで一瞬霞んだけど、
4話のマジハール殺害事件で第一次アンチ化(何)
・その後、7話(ニーナの回)はいいと原作のギャグシーンを中心としたお気に入りのシーンがことごとく削られ、代わりにオリジナルのギャグを入れて滑ってるという展開に嫌気が差してくる。
・そしてその傾向は原作成分とオリジナル成分が半々ぐらいで混じり合ってた第2クールに顕著に。
・おまけにこの頃からは微妙な設定破綻も見えてきたりして一時期かなりの勢いでアンチ化。
・しかし21話あたりの第五研究所付近で事態が急変。
・オリジナル要素特濃とはいえ、なんか原作に近い雰囲気のハラハラドキドキ展開に酔い、一時アンチ脱却(何)
・24話の井上脚本で一回だけ盛大にアンチするも、25話のヒューズで再び盛り返し。
・だか、アンチしなかったのは思えばこれが最後かもしれない。
・その後師匠が出てきたあたりから再びさぶいオリジナルギャグに加え、さらには「間の悪い原作ネタの使用」という一番やって欲しくなかったことをやられ、もう完全にアンチ化。
・32話前後はもう、その頃ガンガン掲載の原作の方がものすごいことになってたのも相まって最早見る気力さえ失いかけてたという最悪の状態に。
・アルが賢者の石になった前後はまぁまぁ面白かったけど、そのまま自分の中での評判は下の方を彷徨い続け・・・・
・着地したのが今回のこの展開。
・・・・放映期間のうち4分の3くらいはアンチしてたって事か('A`)
・このままでは自分の中で「黒歴史」となってしまいそうだ('A`)
・脚本以外の部分がかなり良いのに、肝心の脚本がコレだからなおさら恨めしいというか・・・
・原作は、牛さんがいろんなインタビューで何度も言ってる通り「漫画はエンターテインメントである以上、陰鬱なだけでなく必ずそのあとに救いとなるものを描いている」という姿勢だから、「暗い過去を背負いながらも、それをバネに未来に向かって明るく進んでいく主人公たちの冒険活劇」という感じなんだけど、アニメの場合何処をどう間違ったか「暗い過去のしがらみに囚われっぱなしで常に後ろ向きな主人公の苦悩の物語」になってしまってる感じが・・・・
・最終話に関してはそこら辺がやっと変わった気はしますけど。
・なんにしても脚本がもっとしっかりしてれば手放しで喜べたのになぁ・・・
・劇場版も当然この布陣で作られるわけですが・・・・・・・・
・期待2割、
不安8割
といったところですね、今の段階では(死)
・そんな作品でも、ハガレンサイトなどでひたすら追いかけまくった手前、いざ終わるとなると土曜日の夜がヒマで、なんかさびしいですね(苦笑)
この記事に直リン:
http://tianlang.s35.xrea.com/diary/diary_admin.cgi?number=782&mode=single
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昨日:
今日:
修正
削除
no
pass
-
KENT
&
MakiMaki
-
・なんというか。「可もなく不可もなく」という言葉があるけど、そうじゃなくて「可も有り不可も有り」という感じで良いとも悪いとも一概には何とも言えない微妙な最終回、というのが本音。
・あの終わり方は確かにスカッとする良い終わり方だったと思うし、前回のあの状態からどうやりゃまとまるのか不安でたまりませんでしたが、かなり強引な展開とは言えなんとかある程度のまとまりを見せた点は良いと思うし評価もしますが・・・
・やっぱり今回は回収すべきネタが多すぎてもう展開が駆け足どころか猛ダッシュだったのは非常に残念。場面転換多すぎ。詰め込みすぎ。
・正直4話や10話のような井上御大の書いた大問題の回や、結局なんだかよく分からなかった16話とか、その辺の話は一切省いてもっと早くからまとめを始めるべきだったんではないかと。
・少なくとも大佐の話はもっと先に解決させておいて、今回はエドとアルに集中すべきだったなーと思います。
・そしてこの最終話、ここが一番いけないと思ったこと。
・それはエドもアルも結局生き返ってしまったこと。
・原作でもアニメでも、この作品の根幹を担うテーマ(荒川先生の言う「取り違えて欲しくない『根っこ』の部分」)の一つに「人の命」ってものがあると思うんですが(事実南下のインタビューで監督や會川氏もそんなようなこと言ってる)、主人公キャラだからって二人ともこう平気でぽんぽん生き返ってくれちゃうと、今までの50話で描いてきた事全てがぶち壊しになってる気がするんですが。
・母親を錬成したことにより彼らはものすごい「痛みを伴う教訓」を得たのではなかったのか?
・また、原作以上に掘り下げられているタッカーの姿を見て、賢者の石を使ってもやはり一人の人間を甦らせることは出来ないってことを見たんじゃなかったのか?
・特にロゼに対して「人を甦らせるのはこういうことだ」と解いているハズなのに、また同じことを繰り返してしまっている。
・こんな風に結局生き返ってしまってはその辺の教訓が全部台無しになるのでは・・・
・おまけに、エドの言うとおり二人とも物質的な代価を払うことなく錬金術を成功させ生き返ってる。
・アニメ版の主題は、以前のOP前のアルのナレーションにも「(等価交換について)それが世界の真実だと信じていた」という言い回しがあったことからも分かるように「世界は不完全だから、この世界を記述できる絶対的な法則なんて無い。だから『等価交換』も決して絶対的なものじゃない」ということなんでしょうが・・・
・まぁ、等価交換が絶対的であると言うことを否定するのには賛成ですけど、代価無しに生き返るなんてのはいくらなんでもダメじゃないかと・・・。
・ホーエンハイムの言った「旅をしてきた4年間の経験が代価」なんてのもまた問題のあるセリフで、
・あのセリフそのものについては、なんか代価無しに身体を得てしまったことを気に掛けているエドを励ますための気休めのたとえ話のようなもん、という解釈ならばまだ別に構わないんですが、
・もしそうだったとしても結局エドは本当に代価無しに命を再び得たことになるし、そうでなく本当に「経験」が代価になったのだとしたらそんな曖昧なものでいいのかという問題も起こってくるわけで・・・
・きれいにまとめたいが為に言わせてしまったセリフなんだろうけど、言わせてはいけなかったセリフのような気がします。
・・・・結局自分でも何が言いたいのか分からなくなりつつありますが(爆)
・とりあえず人の命に関するテーマというものに関しては何もまとまっていないのではないかと思える最終回でした。
・でも、「等価交換の否定」の面から見れば、まぁそれなりにまとまってるわけで・・・・だから「可もあり不可もあり」なんだよなぁ(何)
・それから、「映画に続く終わり方はしない」と言ってたけど、これは誰がどう見ても映画に続く終わり方ですよね(何)
・水島監督的にはこれで「完結」と見てもらって構わないのかもしれませんけど、劇場版の存在を知っている一般視聴者から言わせればそんなんありえんわといいたい(爆)
・
まぁ、別にこれについては最初から諦めていた部分もあるのでもうイイですが(死亡)・最後に、「TVアニメ・鋼の錬金術師」全体についての感想を少々。
・とりあえず、映像、音楽、そしてキャストはもう言うこと無し。
・凶悪なまでにアニメの本数が増えて1本1本のクオリティーが極めて下がってる昨今に有って1年間この出来を維持したのは素晴らしいと思います。
・音楽も大島ミチル氏のオーケストラが鋼の世界に合ってるし、声優陣もすんごい豪華で、且つ自分の中のイメージとそこまでかけ離れてなかったので問題なし。
・そんなわけで音と画に関しては去年の放送開始前に抱いていた期待以上の出来で大満足です。
・だがbutしかし(何)
・脚本は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(何)
・正直、かなり期待を裏切られた感じ。
・「ハガレンアニメは、原作の雰囲気をそのまま維持してアニメ化される。その頃ぼくらは、それが世界の真実だと信じていた」・・・のに(何)
・思い返してみれば、1話で石像が動いたときから頭の中に「・・・・・ん?」という思いは有ったんだよなぁ・・・・・
・それが3話の出来の良さで一瞬霞んだけど、4話のマジハール殺害事件で第一次アンチ化(何)
・その後、7話(ニーナの回)はいいと原作のギャグシーンを中心としたお気に入りのシーンがことごとく削られ、代わりにオリジナルのギャグを入れて滑ってるという展開に嫌気が差してくる。
・そしてその傾向は原作成分とオリジナル成分が半々ぐらいで混じり合ってた第2クールに顕著に。
・おまけにこの頃からは微妙な設定破綻も見えてきたりして一時期かなりの勢いでアンチ化。
・しかし21話あたりの第五研究所付近で事態が急変。
・オリジナル要素特濃とはいえ、なんか原作に近い雰囲気のハラハラドキドキ展開に酔い、一時アンチ脱却(何)
・24話の井上脚本で一回だけ盛大にアンチするも、25話のヒューズで再び盛り返し。
・だか、アンチしなかったのは思えばこれが最後かもしれない。
・その後師匠が出てきたあたりから再びさぶいオリジナルギャグに加え、さらには「間の悪い原作ネタの使用」という一番やって欲しくなかったことをやられ、もう完全にアンチ化。
・32話前後はもう、その頃ガンガン掲載の原作の方がものすごいことになってたのも相まって最早見る気力さえ失いかけてたという最悪の状態に。
・アルが賢者の石になった前後はまぁまぁ面白かったけど、そのまま自分の中での評判は下の方を彷徨い続け・・・・
・着地したのが今回のこの展開。
・・・・放映期間のうち4分の3くらいはアンチしてたって事か('A`)
・このままでは自分の中で「黒歴史」となってしまいそうだ('A`)
・脚本以外の部分がかなり良いのに、肝心の脚本がコレだからなおさら恨めしいというか・・・
・原作は、牛さんがいろんなインタビューで何度も言ってる通り「漫画はエンターテインメントである以上、陰鬱なだけでなく必ずそのあとに救いとなるものを描いている」という姿勢だから、「暗い過去を背負いながらも、それをバネに未来に向かって明るく進んでいく主人公たちの冒険活劇」という感じなんだけど、アニメの場合何処をどう間違ったか「暗い過去のしがらみに囚われっぱなしで常に後ろ向きな主人公の苦悩の物語」になってしまってる感じが・・・・
・最終話に関してはそこら辺がやっと変わった気はしますけど。
・なんにしても脚本がもっとしっかりしてれば手放しで喜べたのになぁ・・・
・劇場版も当然この布陣で作られるわけですが・・・・・・・・
・期待2割、不安8割といったところですね、今の段階では(死)
・そんな作品でも、ハガレンサイトなどでひたすら追いかけまくった手前、いざ終わるとなると土曜日の夜がヒマで、なんかさびしいですね(苦笑)