徒然なるままに、日暮らし、パソに向かひて、心にうつりゆく由なきネタを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ(何)

つれづれと、ネタのあるときに書かれる管理人のネタ吐き場。最近流行の言葉で言うところの「チラシの裏」。「太陽系はいつもハレのちグゥ」の一コーナーのような、独立サイトのような、どっちつかずの存在。
ネタのない日は書かれません。
アニメ・マンガへのツッコミが主。時々鉄道旅行ネタも。
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絶対少年・田菜編 舞台探訪記 その1 No: 991
投稿者:管理人   2005/09/16 Fri 21:22:36
というわけで、この間の丹那盆地探訪レポを、気合いを入れて(笑)

9時過ぎに家を出てまずは横浜へ。

文庫版の「序章」での歩と同じく、横浜駅から東海道線の上り列車に乗り込みます。

小説の描写の通り、小田原を過ぎてしばらくすると、正確には小田原の次の早川駅を過ぎると、対岸の見えない海が車窓に広がります。

相模湾ですね。
写真の通り天気も良くきれいでした。

そこからさらに数十分で電車は熱海へ到着。
小説では熱海から先静岡方面へ直通しているような描写でしたが、熱海を境に運営会社がJR東日本からJR東海に変わるため、同じ東海道本線といっても実際に東京方面から函南・三島・静岡方面へ直通する列車は多くありません。
そういう列車に乗ればより「シンクロ率」も高まって気分も盛り上がるだろうけどそれだとちょっと到着が遅くなるのでさすがに断念。素直に、熱海から分岐する伊東線に直通する伊東行きに乗ったので、ここで乗り換えです。

数分の接続で列車は発車して、線路は海を離れいよいよ「箱根の外輪山の下を通る長い長いトンネル」こと丹那トンネルに突入。この真上が今回の目的地なわけです。小説の歩はここでどんどん気分が萎えていったとありましたが、ぼくは逆に高揚していきましたw

熱海まで使ってきた「北海道・東日本パス」ではJR東海が管轄する熱海-函南は乗れないので車掌から一駅分のきっぷ(190円)を買ってたりしたらほどなくトンネルを抜け、函南駅に到着。

 
東海道本線の駅というだけあってホームは長いですが、よくあるちょっと田舎の駅って風情でいいですねー。
天気の方も曇だったり雨マークも付いてたりしたし、熱海から函南方面を見たときそっちだけ雲がかかってたので少し心配だったんですが、写真の通りきれいに晴れ渡ってました。
いやまぁ、これはこれでこれから自転車で急坂を登ろうというときには熱射病の不安がつきまとうんで困るんですが(爆)

重い自転車抱えて跨線橋を渡り、改札できっぷを渡して外へ。
この駅も小説の描写の通り改札は一つしかなくしかも駅員にきっぷを手渡すタイプで、券売機は二つしかありませんでした。
 
(この写真は帰りに撮ったので時計が4時半とかになってますが気にしない(何))

駅舎外観はこんな感じ。


駅前は駐車場とタクシー乗り場とバス停がある程度で他は何も無し。
集落はこれから通る、駅を出て右側の坂を下っていったあたりにあるようです。

乗る気はないですがバス停の時刻表を見てみたら行き先が「エメラルドタウン」と「ダイヤランド」で、ホントにここが田菜のモデルなんだなーという実感が湧いてきました。
ちなみに本数の方はダイヤランド行きが日に4本、エメラルドタウン行きは日に2本、しかも火・木と第2・4・5月曜は運休で、利用には「(別荘の)オーナーズカード」が必要と、なかなか凄惨なダイヤでした(爆)
列車の方は平均して15分に1本と結構来るんですが。


駅前でしばらく写真を撮り、自転車を組み立て丹那盆地へ向けていざ出発。
時刻は11時半前ぐらい。これから暑くなる時間帯ですね(爆)

駅を出て右に行くと最初は急な下り坂だし、その先の函南の集落内は微妙に上る程度で比較的楽でしたが、集落を抜けるとだんだんと上りがきつくなってきました。全行程8kmぐらいあるんですが、前日までの旅の疲れ、この気温、休みなく延々と続く緩い上り坂が積み重なり、2km程度進んだあたりで既にバテ気味・・・・こんなんでほんとに辿り着けるのか・・・?
それでも20分程度で、熱函道路(県道11号線)との交差点「函南駅入口」に到着。

そこを左折するといよいよ「本番」。
地獄の熱函道路ヒルクライムがスタートDEATH(何)

熱函道路に入るといきなり急な上り坂。おまけに、さっきまでの道は木が両側に生えてるため日陰も多く気持ちよかったんですが、この道はそういった日陰一切なし!さらに本日風もなし!残暑厳しい9月の直射日光に容赦なく晒され、体力はあっという間に消耗。もうさっさと自転車を降り、押して歩くことにしました。
しかし歩くと言っても、もともと有料道路だったこの道路、伊豆半島横断の幹線道路になってるらしく、時々大型トラックもやってきて怖いったらありゃしない。おまけに日向・上りの連続。しかもその上りが、勾配自体はバカみたいにきついわけではないけど代わりに平坦なところや下りがほとんどなく、自転車で上るとなると途中で休むことが出来ないという構造(下った覚えがあるのは2度だけだ)。おかげですぐに歩くのすらきつくなってきたので、日陰を見つけ次第こまめに休みながら行くことに。

途中、丹那の北にある軽井沢地区(か・る・い・さ・わ、濁りませんw)を通って十国峠方面へ向かう道路との分岐にあったコンビニでアイスを買って猛烈に熱を持った体を冷ましたりしながら、その後も何度も休みながらひたすら熱函道路を上ります。
もうホント果てしない。地図が手元にあるにはあるけど、コンビニのちょっと先にあるゴルフ場を越えるともう景色はひたすら似たような森が広がるだけだし、「オラッチェ↑○km」の看板も「↑5km」って看板が違う位置に複数あったりで、今自分がどこら辺を走っているのかも分からず、本当に着くのかと不安にすらなりながら先へ進んでました。

そうこうすること、さらに数十分。
さっきのコンビニを出て以降始めての信号にやっと到着。
するとそこには

丹那入口!!
そしてその下には

「啼沢川」の元ネタ「柿沢川」が!!
やっとここまできたー!
ここまで函南駅から所要1時間・・・平均時速6kmぐらいって遅すぎ。
てかこの先まだ2kmぐらいあるんですけど(爆)

ここでもしばらく休んで先へ。
ここから先はそのまま熱函道路の方へ行っても丹那には着きますが、若干遠回りになる上、丹那盆地の外輪山の中をぶち抜いて走ってると言うことは間違いなくこの先も登り。
それよりは、この信号を左に入った下丹那の集落を通り抜ける、古くからありそうな道の方が勾配は少なかろうということで、熱函道路に別れを告げて左折。
すると案の定、多少の上りはあるもののさっきまで程きついものではなく、おまけに交通量も激減し、かなり走りやすくなりました。丹那も近づき気分も高まってきたおかげで、信号からは順調に走行。
十数分ほど走り、だんだん視界が開けてきたかなー、と思ったらそこはもう丹那盆地の中。
右手奥に、何か見たような景色が広がってました。
おおおおお、函南駅から約1時間20分!ついにきたー!

しかし今はあまりに疲れているので、とりあえずどこかで休憩を兼ねて昼食タイムにしようかと思い、まずは盆地の反対側にある断層公園に行くことに。
もう地図を見るのも億劫だったけど、この盆地は狭いし、道は単純だから適当に盆地を突っ切る道に出て反対側の畑地区に出、右折して盆地の外周を回る道路を走ってりゃいつか断層に着くべ(何)、と思い、とりあえず走る。
すると目の前に深山商店のモデルが!
でも今は写真を撮らずに通過(何)
その先も、右折して盆地中央に入ると、アニメの通り平坦で田んぼが広がっていたり、阪倉とあむが橋のたもとの川辺に座ってたシーンのところらしき橋も見えてくるし、散々出てきた「猫が辻」なんかも目に飛び込んできたり・・・
もうすげー!
適当に走ってるだけなのにこんだけ見られるなんて。
ほんとにここは「田菜」なんだなぁー・・・

そんなこんなで、これまたアニメで見慣れた丹那断層に到着。

場所的には「猫が辻」のすぐ裏手でした。

この公園で持ってきてた弁当を食べ、同じく持ってきていたアニメのキャプ画と、丹那巡礼の偉大なる先達・「かしわ屋さん」舞台探訪記にある地図を参考に今後の行動計画を大まかに決め、20~30分ほど休憩した後、いよいよ「巡礼」スタート。



このまま続けると余りにも長いのでここで一旦切って、次回へつづく(何)


この記事に直リン:http://tianlang.s35.xrea.com/diary/diary_admin.cgi?number=991&mode=single
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