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空想○学読本風ツッコミ(何)

No: 118
投稿者:管理人 02/10/29 Tue 19:36:57

今日の螺旋。やっぱり「校内で生徒が、包丁使って正面から先生をぐっさりと刺殺」なんて場面はテレ東6時じゃ不可能だったらしく、トリックには大幅な変更が加えられてました。
しかーし。そのトリック、もんのすごくムリがありゃーしませんか?(爆)
つーわけで、検証してみようと思います。

まず、理緒がドライアイスを仕掛けた「視聴覚室」。
あそこに今里先生を1分前後で殺害できる量の二酸化炭素を充満させるにはどれくらいのドライアイスがいるんでしょうか。
あの部屋は階段状になっていましたが、計算が楽になるように左図のように近似しました。
教室のサイズはまぁ、大体こんなもんでしょう。そして地面からの高さは、今里先生の身長+αってことで、2mぐらいとしましょう。
そうすると、二酸化炭素が溜まった空間の体積は140m3ということになります。

調べたところによると、CO2が室内に10%の濃度で充満していると、人間は1分で死に至るとのこと。ちょうど良いのでこの数値を使わせてもらうと、室内の空気中に存在するCO2は14m3ということになります。
そして、0℃・1気圧におけるCO2の密度は、1m3あたり約2.0kg。
「ドライアイスによって部屋の気温が下がった」と言ってたので、まぁ、0℃前後ってことにしちゃいましょう。
そうすると、部屋の中にあったCO2の質量は、28kg。即ち、28kgのドライアイスが必要ってことになります。
さらに。ドライアイスの密度は「理科年表」によると約1.6g/cm3。ということは、28kgのドライアイスってのは17500cm3・・・。立方体に固めると、大体1辺26cmぐらいってとこでしょうか。

・・・あらら。意外と普通の数値におさまってしまったか(何)
ここからして破綻してると思ってたのに(爆)。
そんじゃ別の角度からあら探しするか

まぁ、CO2の量的には意外といけそうな感じでしたが、この殺人計画が「突発的な物」であることを考えると、このトリックは確実に破綻します(爆)
28kgものドライアイスを、理緒、あるいは香介はどこで手に入れてきたんでしょうか。
歩が「理科室」の棚を開けて「ここから『凶器』が持ち出されたのさ」とか言っていましたが、ドライアイスはそんな所に保存されてたりはしません
ご存じの通りドライアイスって物は、気体のニ酸化炭素を発生しながらとけて行く(昇華する)ので、ちゃんとした耐圧設備でもないと保存は出来ません。ましてやあんな棚の中なんて。
そもそも、普通理科室にドライアイスが常備されてたりもしません
下調べもせず理科室へ忍び込んで、30kg近くのドライアイスを手に入れられるなんてあるわけもなく。
だいたい、30kgのドライアイスなんか手に入れようと思ったら、通常は業者を通さないと買えません。

そして、もし何らかの方法で30kgのドライアイスを手に入れることが出来たとしても、まだ問題は残ります。

30kgものドライアイスがそんな短時間で気化しきるでしょうか?

歩と今里先生が接触したのは放課後なので午後3:00~3:30ぐらいでしょう。で、現場を見た歩が「死亡推定時刻は午後4時頃」と発言しているので、理緒がこの計画を思いつき、ドライアイスを視聴覚室に仕掛けてから気化しきるまでに長くても1時間ぐらいしかないわけです。
アイスクリームを買ったときに入れてもらう、数cm角・数十グラムのドライアイスですら、放っておいてもなくなるまで数十分かかります。ってか、それぐらい持ちこたえてくれないと、保冷剤としての役目を果たしませんし。
でっかい30kgの固まりを、理緒と香介二人がかりで、自分たちが死なないよう教室の一番高いところで根気よくガシガシ叩き割ってやったりすればあるいは可能かも知れませんが、30kgですからねぇ。果てしないですよ。
どう考えても30分~1時間でできるとは思えません。
(ちなみに、4%以上のCO2が充満すると、自力では部屋を脱出できなくなるとのこと。)

と言うわけで結論。
やって出来ないことはないけれど、突発的ではまず不可能。
成功させるならば、ドライアイス調達などの事前の準備が必要。

今回のシチュエーションでは、ムリですな。


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