徒然なるままに、日暮らし、パソに向かひて、心にうつりゆく由なきネタを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ(何)

It's so late! I am so going to sleep through the alarm tomorrow, I just know it!

No: 931
投稿者:管理人 2005/05/25 Wed 02:20:26

↑は昨日寝る直前に読んでた「.hack//Legend of the twilight」の第0話(Prologue)ラストシーンにあるセリフ。
日本語のセリフを一部考慮に入れつつ訳すと「すっかり遅くなっちゃったなー。明日きっと目覚まし鳴っても寝てそうだ・・・」ってな感じ。
この部分読んだとき気付いたらもう2時過ぎてて"Oops, I afraid I'm also going to sleep through the alarm tomorrow...."とか思いつつ寝たんですが・・・
ホントに目覚まし鳴っても寝てました(何爆死)
と言うかアレは鳴らなかった疑惑もあるんですが。
1限の開始は8:45、家から教室まで最速30分なのに起きたの9時前(爆)
もう今日は2限休校だったので潔く諦めました(何爆)


そんなどっと吐く北米版。
半分ぐらいまでじっくり読んでみたんですが、これ意訳がすごいどころか、完全に喋ってる内容変わっちゃってるところもあるぐらいひねりのきいた訳し方してますね。
日本語だとセリフとして如実に現れてこない、いわゆる「行間」ってやつのニュアンスもしっかり伝えようとしているためか、ずいぶんセリフが付け加えられてる印象があります。
タダでさえ英文は文字数多くなるのにそんなことするから、狭い吹き出しが更に狭くなっても字も小さくなってますけど(笑)
せっかく日中英の3言語版が揃ってるので、↑のセリフを含むプロローグのセリフを使って比較対照してみようかと思います。
この程度の量ならきっと著作権法上の「引用」の範囲内だと思うし(何)

基本的に吹き出し一つにつき「」1行。
各言語版の吹き出しを対応させるために番号を(1)のように付けています。
吹き出しの外に書かれてるセリフは近くの発言者が同じ吹き出しに編入してあります。

まずは元ネタ、日本語版「.hack//黄昏の腕輪伝説」より。
(1)”.hackers”なんでただの噂だけの存在だとその時俺は思ってた──
(2)レナ「ドットハッカーズっていうのはね」
(3)レナ「勇者!伝説の勇者パーティーの名前なんだよ!」
(4)シューゴ「………ふーん……」
(5)レナ「何それ!反応薄いなぁ!」
(6)シューゴ「だってそいつらってさ 実在したかどうかも分かんないんだろ?」
(7)レナ「……ま まあ会った事はないけど……」
(8)シューゴ「だいたいそーゆー噂って背びれ尾ひれついてんだって」
(9)レナ「………~~~~」
(10)レナ「シューゴってば枯れてる 年寄りくさ!」
(11)シューゴ「何── 双子の兄に言うセリフか!? 大人だといえ!!」
(12)レナ「だ──って」
(13)レナ「せっかく剣と魔法のファンタジー!ってカンジなんだからさ」
(14)レナ「夢がないなァ もっともっと楽しもうよ!」

(15)ここは THE WORLD
(16)冒険の待つ世界

(17)?「……ふーん……」(このセリフ、もしかしたら3巻で出てくるカズが言ってるのか?)
(18)?「ドットハッカーズか 聞き逃せないね」
(19)ミレイユ「ドットハッカーズですって?レア中のレアの情報じゃない!!」
(20)バルムンク「……ドットハッカーズ……「伝説」が」
(21)バルムンク「また動き出すと言うことか……?」

(22)冒険初心者の俺シューゴが
(23)まさか俺が
(24)ドットハッカーズの伝説を追うことになるなんて ましてやこんなスゴイ事件に巻き込まれるなんて──

(25)シューゴ「やってられるか こんなこと!!」

(26)ミレイユ(プチグソの顔ひっぱって)「にゃはははは 見て見て」
(27)ミレイユ「すっごいブサイク!!」

(28)ヘルバ「教えてあげましょうか ドットハッカーズの秘密を──」

(29)思ってもみなかったのだけれど

(場面転換/アウラとシューゴ)

(30)シューゴ「…………」
(31)シューゴ「きみの 名前は……?」
(32)アウラ「──────」
(33)アウラ「──────」
(34)アウラ「私は」
(35)アウラ「アウラ」

(36)”.hackers”をめぐる冒険 俺とレナの長い旅が すべてがここからはじまった──

(場面転換/リアルの秀悟とれな)

(37)秀悟「あ──すっかり遅くなっちまったなー」
(38)秀悟「すっかり夢中になってたよ」
(39)秀悟「あ──明日起きれるかなァ」
(40)秀悟「さっさと寝るか」
(41)れな「そだね」
(42)れな「おやすみ秀悟」
(43)秀悟「おやすみ れな」

(44)THE WORLD──それは俺がハマることになるネットゲームの名前──

(45)秀悟「また明日 続きプレイしような」

以上がプロローグの全セリフ。
これが各国語でどう変わるかというのが次以降。
まずは中国語版「駭客時空//黃昏的腕輪傳說」。
灰色部分は中国語版のセリフを日本語に訳してみたものです。
ごく一部意味が取れない単語が有りましたが、その辺は適当にごまかしてます(何)

(1)當時的我認為,「.hackers」只不過是個傳說罷了──その時の俺は、「.hackers」はただの伝説に過ぎないと思ってた

(2)蕾娜「所謂的「.hackers」呀,」「.hackers」ってのはね、
(3)蕾娜「就是勇者!是傳說中勇者隊伍的名字喲!」勇者!伝説中の勇者パーティーの名前よ!
(4)修格「………哦~~……」……ふ~ん……
(5)蕾娜「什麼態度! 反應真冷淡~!」何その態度!反応が冷たい~!
(6)修格「因為啊,那些傢伙也不知道是不是真的存在,對吧?」だってさ、そいつらって本当に居たかどうかもわからないんだろ?
(7)「……呃,哎,是沒見過了……」……ま まあ会った事はないけど……
(8)修格「反正那種流言都是捕風捉影的啦!」どのみちそのテの噂はみんな雲を掴むように不確かなんだよ!
(9)蕾娜「………~~~~」
(10)蕾娜「修格真是老氣橫秋。 像老頭子一樣!」シューゴって年寄り臭い。 おじいさんみたい!
(11)修格「什麼── 那是對雙胞胎哥哥說的話嗎!? 應該說成熟!!」何── それは双子の兄に向かって言う言葉か!?
(12)蕾娜「你~~呀,」お兄ちゃん、(※日本語には訳しづらいので意訳です。)
(13)蕾娜「難得體驗一下劍與魔法的幻想世界,」めったに体験できない剣と魔法のファンタジー世界なんだから、
(14)蕾娜「腦袋別那麼硬,就好好地享受吧!」そんなに頭硬くしないで、充分に楽しもうよ!

(15)這裡是 THE WORLDここは THE WORLD
(16)等我們闖蕩的世界。俺達の旅が待つ世界。(闖蕩は「異郷で新たな生活を求める」)

(17)?「……哦……」・・・ふーん
(18)?「.hackers嗎? 這可不能錯過呢~」.hackers? これは逃せないね~
(19)米蕾優「他們竟然提到.hackers? 這可是超級珍貴的情報啊!!」彼らが.hackers?これは超レア情報じゃない!!
(20)巴爾孟克「…….hackers,這表示……」・・・.hackers、これは表しているのか・・・
(21)巴爾孟克「「傳說」又將開始了嗎……?」「伝説」がまた始まろうとしていることを・・・?

(22)新手冒險者的我-修格……冒険初心者の俺、シューゴは・・・
(23)沒想到自己,思っても見なかった 自分が、
(24)竟然會踏上追尋.hackers傳說的旅程,更別說會被捲入這麼大的事件裡面──まさか.hackersの伝説を追う旅程に立つなんて。ましてやこんな大きな事件に巻き込まれることなんて──

(25)修格「這麼鳥事我再也受不了啦!!」シューゴこんなこと俺はもうガマン出来ねえ!

(26)米蕾優(プチグソの顔ひっぱって)「呀哈哈哈哈 你看,你看,」にゃはははは 見て、見て、
(27)米蕾優「牠的樣子好拙喔!!」こいつすごいブサイクだよ!!

(28)ヘルバ「我就告訴你吧…… .hackers的秘密──」あなたに教えてあげましょうか…… .hackersの秘密を── (ヘルバの訳語が分からなかった・・・)

(29)我作夢都沒想過,不過……夢にも思ったことはなかった、でも……

(場面転換/アウラとシューゴ)

(30)修格「…………」
(31)修格「妳叫 什麼名字……?」きみの 名前は……?
(32)アウラ「──────」
(33)アウラ「──────」
(34)アウラ「我叫」私は
(35)アウラ「奧拉。」アウラ。

(36)一場關於「.hackers」的冒險,我和蕾娜的漫長旅行,一切就從這裡展開──「.hackers」に関わる冒険が、俺とレナのとても長い旅が、全てはここから広がっていった──

(場面転換/リアルの秀悟とれな)

(37)秀悟「啊──已經這麼晚啦-」あ──もうこんなに遅いやー
(38)秀悟「玩著玩著就忘記時間了呢!」遊んでたら時間を忘れてたよ!
(39)秀悟「哎呀~~明天不曉得起不起的來耶~」あ~~あした起きれるかどうか分かんないなー
(40)秀悟「趕快去睡吧!」さっさと寝ようぜ
(41)玲奈「是啊!」そうね
(42)玲奈「晚安,秀悟。」おやすみ、秀悟
(43)秀悟「晚安,玲奈。」おやすみ、れな

(44)THE WORLD──我玩上癮的網路遊戲──THE WORLD──俺が病みつきになってプレイしてるネットゲーム──

(45)秀悟「明天再 繼續玩吧!」明日また 続きプレイしような


以上。
再び日本語訳すると大体同じになる事からも分かる通り、ほとんどが直訳です。
(20)と(21)のバルムンクのセリフとか(22)(23)(24)(29)のモノローグみたいに主語と述語が別の吹き出しに別れてるところは中国語の文法(主語+動詞+目的語、いわゆるSVO構文)に合わせるため中身が入れ替わることもありますが、全体の文は同じ。
あとは言い回しが若干変わるぐらいですかね。
(8)の「背びれ尾ひれついてる」という正確には正しくない日本語も「雲を掴むように不確かな様」を表す「捕風捉影」なんて四字熟語つかって上手いこと訳してるし。
で、そこでシューゴのセリフに四字熟語使ったからか、返すレナのセリフにも、「年寄りくさい」の訳として「老氣橫秋」という四字熟語を使ってるのは面白いですね。
あと、日本語には漢字とひらがな、カタカナという表す音は同じでも見た目が違う文字があるおかげで可能となってる、「シューゴ」と「秀悟」、「レナ」と「れな」というTHE WORLDのPCネームとリアルの名前との対比も、リアルの方は日本人の名前だからそのまま漢字を使って「秀悟」「玲奈」(「れな」はコミックだとひらがなだけど、日本のアニメでは確か「玲奈」だった)を使い、カタカナの方には外国人の名前を当てるときに良く行われる音訳をして「修格」(発音は「Xiuge/シウゴー」)、「蕾娜」(発音は「Leina/レイナァ」)としてちゃんと違いを出してるからすごいですね。


さて続いては問題の英語版「.hack//Legend of the Twilight」。構成は同様です。
なお原文ではセリフの部分が全部大文字で、強調部分は太字にになってますが、パソコン上でそれを再現するとなんか見づらいので普通の部分を小文字で、太字の部分を大文字で書くことにします。

(1)I used to think that the dot hackers were just an urban legend. I mean, virtual heroes who helped save the real world? Sounds pretty far-fetched to me.俺はドットハッカーズはただの都市伝説だと思ってた。現実世界を救うのを手伝ったバーチャルのヒーロー?そんなのは俺にはあまりにも突飛に思えたんだ。

(2)Rena「Come on, Shugo! Don't tell me you haven't heard of the dot hackers.」ねぇシューゴ、まさかドットハッカーズなんて聞いたことないなんて事無いわよね?
(3)Rena「They're only the greatest heroes ever!」最高にすごいヒーローなのよ!
(4)Shugo「Hmph. You mean the biggest nerds ever.」ふ~ん。最高にすごいオタクってこと?
(5)Rena「HEY! I thought you'd be excited.」何それ!わくわくしてくれると思ったのに!(日本語変だが気にしない(何)
(6)Shugo「C'mon sis. No one even knows if they were real. How could anyone in this stupid game do what people say they did?」なぁレナ、誰もそいつらが実在したかどうか知らないんだ。だいたいこんなくだらないゲームの中にいる人がどうやったら彼らがやったって皆が言ってるようなことをできるんだ?(※C'mon sis.は直訳すれば「なあ妹よ」だけど日本語として変なので意訳。以後「sis」は基本的に「妹」ではなく「レナ」と訳します)
(7)Rena「Well... I admit, I've never seen them myself...」……ま まあ確かに会った事はないけど……
(8)Shugo「You know how stories get exagerrated. Don't believe everything you read in a newsgroup, sis」噂は誇張されてくだろ?BBSで見たことを何でもかんでも信じるなよ。
(9)Rena「・・・・・」
(10)Rena「You're just JADED. You sound like an old man!」うんざりしすぎ。(・・・じゃないと思うけど上手く訳せない(何)) 年寄りくさい!
(11)Shugo「I'm not old! I'm just mature! You'll believe anything!」年寄りじゃねぇよ!大人なんだ!お前は何でも信じすぎ!(・・・てな感じか?)
(12)Rena「You've got to get with the flow, bro!」流れに乗りなよ、お兄ちゃん!
(13)Rena「This is fantasy! It's about swords, sorcery and high adventure!」これはファンタジーなんだよ!剣と、魔法と、壮大な冒険のね!
(14)Rena「You've got to lose yourself in the dream. Otherwise you'll NEVER have any fun!」夢の世界に夢中にならなきゃ!そうじゃないと楽しめないよ!

(15)This is THE WORLD --これは THE WORLD
(16)An online game where anything is possible.何でも出来るオンラインゲーム。

(17)Rena「Come on, Shuga!」行こ、シューゴ!(「Shug"a"」は誤植でしょう。)
(18)Mireille「Hey, Balmung! Aren't those the dot hackers' avatars? This should be interesting…」ねぇバルムンク、あの人たちドットハッカーズのキャラじゃない?おもしろそう・・・
(19)Mireille「If these guys are anything like the original dot hackers… …Rare treasures are sure to follow! Muwa ha ha !」もしあの子達に何かオリジナルのドットハッカーズみたいなことが有れば・・・レアなお宝がきっと寄ってくるわ!むふふ!
(20)Balmung「HM… If the dot hackers have returned…」うむ・・・ドットハッカーズが戻ってきたというのなら
(21)Balmung「…then perhaps the legend is not over. What mysteries await this time?」伝説はまだ終わっていないと言うことか。今度はどんな謎が待っているのだろうか?

(22)Oh! How rude! I forgot to introduce myself. My name is Shugo.あっ、いっけねー!自己紹介忘れてたや。俺の名前はシューゴ。
(23)Who would have guessed that a total newbie like me…一体誰が考えただろう(=~とは思っても見なかった)。俺みたいな完璧な初心者が・・・
(24)…was destined to carry on the legacy of the dot hackers and take part in the greatest online adventure ever! ドットハッカーズの伝説を継いで、今まで体験したことのないオンラインの冒険に関わることになるなんて!

(25)Shugo「Let go of me, sis! I don't want to play this stupid game!」シューゴもういいだろ、レナ!俺はこんなくだらないゲームはやりたくない!

(26)Mireille(プチグソの顔ひっぱって)「Nyah ha ha ha ha Sweet! a baby grunty!」にゃはははは かわいー!プチグソの赤ちゃんだ!
(27)Mireille「It's so UGLY I have to have it!」すごいブサイク~!飼いたいな~

(28)Helba「So… They've returned. I wonder if those players will be able to discover the truth.」そう・・・彼らが戻ってきたの。あのプレイヤー達は真実を見つけられるかしらね・・・

(29)And I could never have imagined the strange people I'd meet on my journey.そして旅の途中にどんな奇妙な人たちにあうかなんてのも、全然想像が付かなかった。

(場面転換/アウラとシューゴ)

(30)Shugo「Huh?」ん……?
(31)Shugo「Who… Who are you?」誰・・・君は誰……?
(32)Aura「──────」
(33)Aura「──────」
(34)Aura「I am…」私は
(35)Aura「…Aura」アウラ。

(36)That girl… Aura. I don't know who she is, but she's at the heart of the dot hackers' adventure. She and that mysterious Twilight Bracelet. その少女・・・アウラは・・・・俺は彼女が誰なのか知らなかったけど、彼女はドットハッカーズを巡る冒険の核心だったんだ。彼女と、あの不思議な「黄昏の腕輪」が・・・

(場面転換/リアルの秀悟とれな)

(37)Shugo?「Ah! It's getting late!」あ!もうこんなに遅いやー
(38)Shugo?「Rats! And I was just getting into it!」ちぇっ!なんか俺興味が湧いてきたよ!
(39)Rena?「It's so late! I am SO going to sleep through the alarm tomorrow, I just know it!」もうこんな時間!すっかり遅くなっちゃったわねー。明日きっと目覚まし鳴っても寝てそう・・・
(40)Shugo?「Tell me about it. I'm about to crash. Let's sleep.」そうだな。もう寝よう。おやすみ。
(41)Rena?「Okay」そうね
(42)Rena「Same time tomorrow, Shugo?」明日も同じ時間でいい?秀悟。(※日本語版とセリフの順序が入れ替わり、43→42になってる)
(43)Shugo「Well…I guess I'll give it another try.」俺、またこのゲームやってみるよ。

(44)Little did I know that pretty soon I'd be hooked, and that my life would be changed forever by THE WORLD.すぐに病みつきになって、俺の人生がTHE WORLDのおかげで永遠に変わってしまうなんて、ほとんど思ってなかった。

(45)Rena「Thanks, bro! I promise you won't regret it!」ありがと、お兄ちゃん!きっと後悔させないって約束する!


以上。
はい。もう、すごいですねー(何)
かなり別物です。
「意訳」どころの騒ぎじゃありません。
内容一部変わってます(笑)
日本版ではこの話はただのプレビューマンガでストーリーとか無いんですが、英語版の方は微妙に「シューゴが、レナにムリヤリ連れてこられたけど、やってみたけど、意外と面白いなと思う」って話の流れが出来ちゃってますね。
日本語と中国語でシューゴはただ冷めた反応を返してるだけですが、英語版では「俺はこんなくだらないゲームやりたくない」とあらわに言っちゃってます。
でも最後には興味を示し、「またやってみるよ」、と。
元々の日本語版の1~2話辺りで展開してる話をちょこっとつまみ食いしてるんですね。まぁ、英語版も結局1~2話その話やるわけだけど。

あと、流れが変わってるせいで、セリフの発言者事態も変わっちゃってるところがちらほら。
もちろん、キャラは遠景しか描かれてないから声の主を変えても絵的には問題ないところだけですが。
(17)もそうですし、(37)~(41)も秀悟とれなが入れ替わってる気がします。会話の流れ的に。
英語だと日本語みたいに一人称や男言葉・女言葉と言った語気の違いがあるおかげで大体誰が喋ってるのか見当付くけど英語はそれが出来ないのでちょっと怪しいですがね。

区別できないと言えば、中国語でも頑張って区別してたネットとリアルの名前の差。
英語版は完全に放棄ですね(爆)
どっちも構わず「Shugo」「Rena」です。
まぁ、無理だからしょうがないんですけどね。他の文字がないから。


日本とアメリカの大きな違いとして、日本ではこのマンガが「.hack」の名を冠した作品群の中で最初に世に出た物だから、読者も「『ドットハッカーズ』とはどんな集団か」とか全然知らない状況を想定して描かれてるけど、アメリカでは確かゲームがある程度出た後だから多少知識があると言うことを想定してる、って所があるような気がします。
Grunty(プチグソの英語名)とかTwilight Bracelet(黄昏の腕輪)とかそういう重要単語や、日本版では3話まで名前不明なバルムンクの名前もふつーに出ちゃってるし、日本版ではただ単に「伝説の」で済まされてる.hackersのしたことも、「現実世界を救った」とか言う具体的な説明がされてるってのは、最早それが「ネタバレ」、現地風に言うと「spoiler]にはならないからなんじゃないでしょうかね。その後の「what people say they did(彼らがやったって皆が言ってるようなこと)」ってのも、「ゲームとリミナリティ見てる読者諸君ならあんなことやこんなことしたってのはわかるよな?」とでもいいたげですし(何)
この英語版を出してるTOKYOPOPって会社では、マンガを訳すときまず日本人が訳してからネイティヴが校閲するという仕組みでやってるようですが、腕伝の場合おそらく日本人の方が相当詳しく.hackシリーズのことを知ってるスタッフだったんでしょうねー。
おかげでなかなか興味深い訳になってて面白いですね。


まぁ、ここまでひどく変わってるのはこれがプロローグだからであって、その先の本編はそこまで大きな変化はないんですが、それでもやっぱり日中英並べながら読んでたら英語版が一番言い回しとか違って面白いです。これ深く見てくと相当楽しめそう。
そしてやっぱり、よく言われることだけど「英語を身につけるならマンガとか読むのがいい」ってのをものすごく実感。
学校では習わない表現とかも結構ありますしね。
「I just know it!」で「根拠はないけどきっとそうなる」みたいな意味になるとか、「crash」で「眠りに落ちる」とかいう意味になるなんてのは今回初めて知ったさ(何)
そういう表現は手元の英和辞書じゃ載ってないことも多いけど、電子辞書に収録されてる英英辞典やネットの英辞郎なんかで調べて意味が分かると「へぇー、そういうんだ」ってのばっかで印象深いからまじめに読み込めば結構体得できそうな予感です(何)。
もうちょっとヒマになったらしっかり読み込もう。

あと、こうやって日中英の3つを比べると、それぞれお国柄というか文化の違いというか日本漫画の翻訳時の態度の違いというか、そういった面も地域によって違うんだなーってのが見えてくるってのも面白さの一つですねー。
中国語版は比較的直訳で原文尊重派。でもダジャレとかもそのまま訳して訳注を付けるから簡単には笑えないという欠点もある。
英語版は多少原版を変えてでも英語的に自然な流れにしようと言う感じ。でもファンとしては原版そのままのニュアンスで読みたいと思う人もいるかも知れないと言う欠点もある。
どっちも一長一短なんですが、個人的には英語版の方がなんか作品に対する愛と尊敬の念が籠もってるってのが強く感じられていいなぁ。
中国語版も悪いとは思いませんが。でもダジャレぐらいはなんとかしてほしいところですね(何)



Ah! It's so late! I am SO going to sleep through the alarm tomorrow, I just know it! ←今の心境(何)明日はちゃんと起きるぞ(爆)


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