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香港旅行記 食事編 No: 1311
投稿者:管理人   2007/05/07 Mon 01:29:27
香港へ行こうと思った理由その1。それは現地の所謂「B級グルメ」を食べたいから。
香港は見た目綺麗な点心とかを出すちょっと高級感漂うレストランも有名で魅力の一つだと思うけど、そういうとこはあまり行く気がせず。
なんでかというと、単純に地元の人向け食堂は安いというのもあるけど、高級レストランで食べられるような中華料理って別に日本の横浜中華街とかでもほぼ同じようなものを食べられそうで、わざわざ香港まで来た意味あるのかなという気がするから。
その点、地元の人を対象とした大衆食堂のようなとこで出される料理ってのは観光客向けに味を変えてるとかそういうのを全く意識していない、香港の地場に根付いた「生の中華料理」が出されてるはず。そういうのこそ香港にまで来て食べる意味があるってもんです。
そういうワケなので、3泊4日滞在中の食事は綺麗なレストランとかには一度も入らず、大衆食堂みたいなトコ、現地で言うところの「茶餐廳」で食べました。
まぁもちろんその中にはガイドブックにも載ってるような有る程度名の知れたところもありますが。
それでも十分現地の雰囲気は味わえたと思います。

というわけで、香港旅行記分野別編1発目は香港旅行中に食べたものを店とともに全部紹介。
空腹時には見ない方がいいと思います(何笑)

◆1日目夕食 - キャセイ・パシフィック機内食


香港へ向かう飛行機の中で出された機内食。
お約束の「Beef rice, or chicken rice?」というセリフを言われたのでチキンの方を選んでみました。
メニューはメインの容器の左がにんじんやフクロタケなどの野菜を煮たもの、真ん中がご飯、右は鶏肉で作った酢豚みたいな料理。
小さい容器は左がサラダ、右がデザートのケーキ。
後左側の丸いモノはパンです。
ご飯がついてるのにパンもつくのは若干ツッコミどころではありますが、全体的に味はなかなかでした。

帰りの便で出た食事と比較して分かったんですが、キャセイの機内食はどうやら到着地の料理を出すようですね。
これは香港行きなので中華風の料理。
さらにお米も香港周辺で広く食べられてる日本では「タイ米」としておなじみの、粒の長いインディカ米でした。
なかなかこだわってますね。


◆2日目昼食 - 「雲吞撈麵」(羅富記粥麵專家)


時間的に昼食なのか朝食なのか微妙ですな。「ブランチ」が適当かw
香港最初の食事は、香港島・中環(セントラル)の皇后大道中(クイーンズ・ロード・セントラル Queen's Road Central)にある「羅富記(ローフーケイ)粥麵專家」の「雲吞撈麵」(ワンタンロウメン)。お値段23元(約350円)。
固めにゆでた極細の中華麺の上に具体的な名前は知らないけど菜の花のようなカラシナのような、ともかくいかにもアブラナ科っぽい野菜のゆでたヤツが乗ってて、蠔油(オイスターソース)が添えてあります。ワンタンは麺の下。

注文したとき「撈麵」って何なのか知らずに頼んだんですけど、見てのとおり汁なしの麺のことを指すらしいです。
香港食事第一弾にしてなかなか日本ではお目にかからない系統のモノが。
なんか本来「撈麵」ってのは一緒に出されるスープを麺に少しずつかけてほぐしながら食べるものらしいですが、周りを見てたら現地の人でも僕と同じようにスープをかけずに食べてる人がいたので別に何でもいいみたい。
ただ、かけながら食べた方がおいしかったかも(爆)
若干パサパサ感があるし、食べ進んでいくとオイスターソースがちょっとくどく感じました。
ただ、オイスターソースとほろ苦さのある菜っ葉の相性は最高。「油菜」っていう名前でゆでたこの手の野菜に熱した油とオイスターソースかけただけの料理もあるぐらいだけはある。

そんな感じで、あまり食べ慣れない感じではありましたが、まぁ良かったです。

お店の周辺はこんな感じ。前の通りが「皇后大道」。店自体は左の隅っこの方に写ってますね。

MTR中環站から歩いて、「中環中心(ザ・センター The Centre)」の裏側って感じの位置です。


◆2日目夕食 - 「雪菜の炒め物」(一品香菜館)


2日目夕食は、銅鑼灣(コーズウェイベイ)のそごうの向かいから分岐している渣甸街(JARDINE'S BAZAAR)に密集している飲食店の一つ、上海料理の「一品香菜館」。
中文名は忘れましたが、雪菜ともやしの炒め物を注文。メニューに載ってた価格は確か31元(約470円)。

雪菜ってのは高菜漬けみたいな、葉物野菜を塩漬けにしたもの。
これをもやしとちょっとの肉と炒めただけの至極単純な料理ですが、単純な故にかかなり美味かったです。
ちょっと塩気は濃いめで、中国の料理のお約束として味の素の類の人工調味料たっぷりな味がしたけど、それもまたよし(何)
一緒に出てきたご飯はキャセイの機内で出たのと同じくインディカ米でした。
日本の白斑を想像して口に入れると全く別物ですが、これはこれでおかずと一緒に食べるとおいしいもんです。
ちょっと濃いめの味付けのおかずと特に相性いいかも。

お店の外観はこんな感じ。



◆2日目夜食(?) - 「ニラまんじゅう」(銅鑼灣の屋台)



夜食って言っても↑の直後ですが(爆)
銅鑼灣のトラムが通ってるとおり沿い、渣甸街の入口にある屋台。
屋台と言っても常設で建物の中に固定の店舗を持っています。
おつまみというかお総菜というか、ともかく小腹が減ったときにちょいと買って食べるようなものをいろいろ売ってるとこです。
看板に「小食」とかって書いてあった覚えがあるから、こういう料理をひっくるめてそう呼ぶんでしょう。
売ってるのは腸詰め(中華風ソーセージ)の焼いたの、ピーマンの焼いたの、厚揚げみたいなのとかモツ煮込みみたいな軽食類や揚げ菓子、フレッシュジュースなどなどともかくいろんな種類の「小食」を売ってます。
その中で僕が食べたのはニラまんじゅうみたいなの。
なんか日本でも食べられそうな系統のモノではありますが、どうしても食べたかったので(何)
串に刺して売っていて、1串4つで6元(約90円)。
もしかしたら周りにおいてあったソーセージやピーマンと一緒に同じ串に違うもの4種でも良かったのかもしれないけど、あまりの人の多さと言葉の壁におののいて同じモノ4つにしましたけど、おいしかった。

そういや僕が帰ろうとしたとき、欧米系の観光客風の若者が一人物珍しそうに、と言うか買ってみたいけどどうしようか迷ってる風ににのぞき込んでたけど、彼は買えたのだろうか(何)


◆3日目朝食 - 「生菜鯪魚球粥」(恆香棧)


香港に来たら朝粥は外せないっしょ。
ということで香港2日目の朝は、九龍半島・尖沙咀にある「新世界中心 New World Centre」3Fのお粥専門店「恆香棧」で、お粥を食べました。
ここはショッピングセンターの中の店なのでかなりきれい。
街の大衆食堂ではなく分類するならどちらかというと普通のレストランですな。
その分、昨日の「羅富記」ではお粥は20元ぐらいだったけど、ここだと30元ぐらいとちょい高めです。

さて僕が頼んだのは名前の通り魚の団子、要するにつみれの入ったお粥です。値段は10%のサービス料込みで31元(約470円)。
今調べたところ「生菜」ってのは「生の野菜」ではなく「レタス」らしいけど・・・そんな物入ってたっけ(何)
写真にもあるとおり何かの野菜が刻んで上に乗せてあったけど・・・アレはレタスではなかったよーな。

鯪魚(レンユィ)」ってのはコイの仲間の淡水魚だそうで、こんな魚らしい。
川魚だからそのまんまだと泥臭かったりするのかもしれないけど、このつみれはおそらくネギやらショウガやらユズみたいな柑橘系のものやらおそらく香菜やらともかくいろんな薬味が一緒に練り込んであるようで、臭みが全くないどころか食べるといろんな香りが口の中に広がっておいしいです。
お粥の方もだしが効いててgood。
結構デカい器で朝からこんなに食べられるか心配でしたけど、食べ始めたら意外とさらっと行けました。
お粥だからどろどろしてはいるんですが、インディカ米を使っているせいか日本のお粥よりはさらさらしてるような印象でした。


◆3日目昼食 - 「豬肉丸河粉」(文輝墨魚丸大王)(名前はたぶんこんなんだったと思う)


昼食2回目は潮州麺。銅鑼灣渣甸街の2日目夕食を食べた一品香の斜め向かいぐらい(だったと思う)にある店で。
ベトナムの「フォー」と同じ、米粉から作った平麺があっさり塩味スープに入ってます。
乗っかってるのは豚肉の団子。
今これ書いてて知ったけど、この店の名物は名前の通り「墨魚丸」=イカの団子が名物だったのね。
まぁ現地では、「『墨魚』って何だろう」って感じだったので逸れ頼めば良かったとかそういうレベルじゃなかったけどね(何死)

お味はと言うと、今までどこもわりと濃いめの味付けがされてたけどここのはかなり薄味。
でも肉の方にしっかりめの味がついてるからバランス良。
さっぱりしててあっという間に食べ終われました。

ちなみに食卓には2~3種調味料がおいてあって各自お好みの味に変えて食べられるようになってましたが、その中にあった「浙醋」(浙江産のお酢)。
あれこんな色しててとてもかける気になれなかったんですが・・・
何であんな色してるの、アレ。

店はこんな感じです。




◆3日目おやつ - 「芒果班戟」(滿記甜品)


旺角のショッピングモール「朗豪坊」(ランガムプレイス)に入ってる「滿記甜品」って甘味処の名物・マンゴーパンケーキ。
クレープ状の生地で生クリームと生のマンゴーを包んであります。
全体的にしっとりしてて甘さ控えめ。
お茶を頼まなかったのは失敗したなという感じでしたw


◆3日目夕食 - 「豆豉鯪魚炒芥蘭」(麗晶餐廳)


「典型的な最近のきれいめな茶餐廳」って雰囲気の、灣仔298電脳特区GFにある「麗晶餐廳」。
そこのメニューの夕食セットみたいなのにあった「豆豉鯪魚炒芥蘭」を注文してみました。
朝のお粥に引き続き今回も「鯪魚」が登場ですが、あのときと違って今回は塩漬けっぽい。
今調べてみたら「豆豉鯪魚」という鯪魚と豆豉を一緒にして発行させたもので、缶詰で売ってるらしい。→参考
これと「芥蘭」というこれまたアブラナ科の野菜を一緒に炒めたもの。
「芥蘭」ってのはこんなもんです。

見た目は何か小汚い盛りつけされてますが(爆)、これがまた美味いんですよ(何)
例によってちょっと味が濃いですが、まぁ豆豉という調味料の性格上有る程度仕方ない。(これ自身が結構しょっぱい)
「豆豉」自体は日本でも簡単に手に入る調味料なのでよく使ってますけど、僕の思ってたとおりやっぱりこういう「茎系の野菜」に良く合うねぇ。
こういう茎の野菜結構好きなんだけど、日本じゃあんまり多くないかな。
簡単に手に入るものだと、アスパラとかか。アスパラとアサリを豆豉で炒めると美味いですよ(何)

で、豆豉に鯪魚が入ることで魚のだしでも出るんでしょうか。
ただしょっからいだけじゃなくて・・・なんと形容していいのかよく分からないけど、ともかくおいしくなってました(何)
豆豉鯪魚は横浜中華街で売ってるようだし、芥蘭も日本で手にはいるらしいから、東京帰ったときでも探してウチで作ってみっかな。

あとこの店のスープは何か独特で、見てのと降りやたら濁ってるスープでした。
豚骨か鶏ガラか知らないけどダシガラがやたらいろいろ入ってて飲みづらかったけど(何)

店の前はこんな感じ。



◆4日目朝食 - 「招牌雲吞」(雲吞成麵食 第三分店)


4日目の朝ご飯はワンタン麺。
これで10元(約150円)だから安いもんです。
ここでも麺は極細の縮れ麺。2日目朝に食べた撈麵もそんな麺だったけど、これが香港のスタンダードなのかな。
味の方はさっぱり塩味。レンゲに乗って出てきた薬味はネギだかニラだかはたまたニンニクの芽だかなんかよくわからないけどそれ系。
結構強烈だったけどそういうの大好きなのでもっとほしいぐらいでしたw
スープがさっぱりだからそういうアクセントがあるといいよね。

店はこんな感じです。
場所は佐敦の南京街と吳松街の交差点あたりだったかと。



◆4日目昼食 - 「雙拼飯」(廣東燒味餐廳)


チャーシューと蒸し鶏が乗ってるから「雙拼飯」。「雙」は日本の文字だと「双」ね。
ともかく肉です(何)
めっちゃ肉が食べたいときにいい感じ。
値段は27元(約410円)。

広東料理らしい甘辛味が楽しめるチャーシューと、それに飽きたとき食べると良いさっぱり味の蒸し鶏の組み合わせは素晴らしいと思います(何)
蒸し鶏の方はさっぱりすぎるぐらいなので、奥の小皿のネギがたっぷりのネギ油(塩気も入ってるっぽい)を付けて食べると香りもついてより一層おいしくいただけます。
左にある付け合わせはたぶん芥蘭のゆでたヤツ。さっぱりしたいときにどうぞ(何)

店は佐敦の上海街周辺だったかと・・・記憶曖昧。
調べたところによるとこの廣東燒味餐廳ってのはチェーン店らしく、あちこちに支店があるらしい。

外観こんな感じ。


店先にはいろいろ吊してます。これがまた興味を誘うわけでして(何)


余談として、本当は香港名物ガチョウを焼いた「ローストグース」が乗っかったご飯が食べたかったんだけど、やたらメニューが並んでてどれだか分からず、写真指さしてこれくださいって言ったらこれが出てきたというオチがあったりするわけですが・・・これはこれで美味かったのでよしとしよう(何)


◆4日目夕食 - 「茄子豬扒煲」(漢都粉麵茶餐廳)


最終日の夕食は荃灣のパンダホテル近くにある茶餐廳で。
夕食セットの中から「茄子豬扒煲」を注文。30元(約450円)。
「豬扒」は豚のスペアリブのことです。
味付けは豆板醤とオイスターソースと醤油って感じ。要するに麻婆茄子みたいな味でした。
わりと日本人にも馴染みのあるような味で、かなり美味かったです。
ご飯と良く合うこと。日本のもちもちしたお米でなく、さらさらしたインディカ米に特に合う・・ような気がする(何)
あとここは茶餐廳なので、奶茶(ミルクティー)がセットですw

店の外観はこんな感じ。

お店のねーさんはテンション高い人でした(何)
英語で注文したらどこから来たの?と聞かれたので、日本からと答えたら「オー、シュンゾー(←訛ってる)・アベ!ジュンイチロ・コイズミ!」とwww
やっぱパンダホテルの真横って場所柄、日本人はじめ観光客結構来るのかね。
今までの店全部英語でなんとかしてきたけど、この店の人が一番英語慣れしてる感じだった。


◆4日目夜食 - 「芒果撻」(Pie & Tart Specialists)、「菊花茶」(サークルK)


荃灣站のコンコースにあったフランチャイズの「パイ&タルト専門店」で買ったマンゴータルトと、駅前のサークルKで買った菊花茶。
菊花茶はいろいろあったけどなんかヘタなの選ぶと甘ったるそうな気がして慎重に選んだけど、これは甘すぎずちょうど良い感じでした。
マンゴータルトは、まぁまぁでした(何)
値段はタルトが6元(約90円)、菊花茶が4元(約60円)


◆5日目朝食 - 「沙爹牛肉麵」(大家姐)


香港最後の食事は・・・インスタントラーメンでした(爆)
や、でも、これも香港らしい食事なんですよ。
香港の朝ご飯はインスタントラーメンを出すとこ多いらしいです。
日本製の出前一丁を選ぶと値段がちょっと高くなるとか言うシステムもおなじみのモノなんだとか。

現地では「牛肉麺」の部分だけ見て注文したんですが、その前2文字「沙爹」はインドネシア辺りで良く使われる「サテーソース」のことらしいです。→参考
麺こそインスタントラーメンですが、スープはちょっと辛みの効いた味のおそらく店で作ってるモノになってました。
上に乗ってる牛肉は甘辛く煮込んであります。
卵もついてて、朝ご飯に意外とぴったり。
茶餐廳ではおなじみミルクティー付きで18元(約270円)でした。
勝手に冷たいミルクティーにされたから2元高くなってるけど。

場所は荃灣站とパンダホテルの間にあるショッピングセンター内にある「大家姐」っていうとこ。
日本で言うなら立ち食いそば屋みたいな雰囲気でした。


◆5日目夕食 - キャセイ・パシフックの機内食


旅行最後の食事は機内食。
行きは香港風の食事でしたが、帰りは日本食。
にんじん、タケノコ、インゲンなどが入った野菜の煮物と魚の煮付け、それとご飯。
左奥はトマト、キュウリ、モッツァレラチーズのサラダでその隣が茶そば。ご飯の右にあるのがそばつゆで、その奥が行きも出たけどなぜかあるパン。後写ってないけど箸と一緒にわさびのパックが入ってました。
ご飯も日本人になじみ深いジャポニカ米になっててキャセイのこだわりがうかがえます。
味の方もちょっと濃いめだけどなかなか。
キャセイは去年、アメリカの会社が行ったランク付けで「エアライン・オブ・ザ・イヤー」受賞したそうだけど、確かに、いいわ。

ちなみにそばつゆ、フタに英語で使い方が書いてありましたが「SAUCE FOR THE NOODLES」になっちゃうのねw
確かに「ソース」だけど・・・ものすごい違和感だw



以上、全食事記録でした(何)
食べることもメインの一つとして行った割には、あんまり食べてないなぁ・・・
なんだかんだで乗りつぶしと観光の方が優先されちゃってたし。
あと言葉の壁という問題もそれなりにデカく・・・・
うーん。また行きたいわ(何)
そしてそんときは今回よりも食べまくりたい(何)

この記事に直リン:http://tianlang.s35.xrea.com/diary/diary_admin.cgi?number=1311&mode=single&skin=old
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