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今月のガンガン。 | No: 1417 |
なんかここでガンガン本誌について語るのはかなり久々な気がしますが、今日発売の今月号、と言うか先月辺りから語っておくべきネタが満載な感じなので、冬~春のアニメ新番組チェックを差し置いて、しかもまだ全部読み切ってないけど書いてしまおうかと思います。
とりあえずまずはじめに触れておくべきはやっぱり「ソウルイーター」アニメ化ですよねー
2004年の連載開始当初からものすごい勢いでプッシュしてて「あぁこれはアニメ化を前提とした大プロジェクトなのか」とずっと思っていたから、特に驚くこともなく。
連載開始当時のガンガンは、ハガレンのアニメも3クール目に入り予想以上の大当たりに編集部ウハウハ、雑誌の発行部数は鰻登りというバブル期真っ最中だったわけだけど、鋼のアニメが始まる前から既に前振りの読み切りをこれまた結構な勢いで煽り立てて載せてたりしてたとは言え、新規読者が急増しているこの時期にこんだけ煽りまくった新連載をスタートさせたって事は、この作品は間違いなく「鋼バブル」終息後、「ポスト鋼」としてガンガンの稼ぎ頭になってもらうべく組まれたプロジェクトなんだろう、ってのは当時でも容易に想像できたし、なんか実際それっぽい発言を雑誌で読んでたので、いつこの告知が出るのかとずっと気にしていたぐらいだから、むしろ連載開始から4年半、鋼も劇場版終了でバブルが去って久しい今になってやっとか、という感じすらあるぐらいですな。
なんでもテレ東系で2008年4月から1年(4クール)に渡って放送され、しかもリピート放送も行われることまで決まっているとかなんとかで、予想通り気合い入れた展開なんだな、ってことまでは数日前にネットの噂で聞いていたけど、今日ガンガンで発表されたスタッフ陣見てさらにびっくり。制作ボンズかっ!しかもキャラデザ伊藤さんかっ!
映像面はもろに鋼の布陣デスネ。脚本とか放送局は違うけど。
やっぱりこの企画は当初の予想に違わず「ポスト鋼」を狙いまくった企画のようだw
スクエニ的にも鋼ブームが去ってそろそろ売り上げの落ちてきたガンガンにあの頃の栄光をもう一度取り戻したい気分だろうし、ボンズ的にも鋼で稼いだ分を今年「DARKER」と「ストレンヂア」でぱーっと放出したと確か先月のアニメージュ辺りで南社長が言ってたから、来年はまた儲けに行きたいところという両者の思惑が合致したとかそんな感じかね(何)
ただこの作品、僕の感想としては初期の頃はかなり面白いなと思って読んでいたけど最近なんだかちょっと低調気味というかマンネリ化が進行気味というかなんというか。ストーリー自体は盛り上がってきてるはずなのに、なんだか着いて行ききれないない感じがするのがなんとも、どうかなって感じで。
あんまりそういう比較をするのは好きじゃないけど、敢えて鋼と比べるならば、鋼の方は世界観もわりとありがちだし、絵柄もすっきりしてるからまぁ万人受けしそうだよな、って感じはするけど、こっちはストーリーそのものは結構普通の少年漫画らしい感じではあるモノの、絵柄、と言うか全体の雰囲気ってかコンセプトにはかなり独特なモノがあるから、そうそう誰もが受け入れられるかっつーと、正直ちょっと疑問。となると、気合い入れて作った割には鋼ほどのヒットには至らず、結果大赤字・・・なんてことになるんじゃないかと若干不安がよぎったりよぎらなかったり(何)
そうならないことを願うばかりですが、果たしてどうなる事やら。
なんだか昔にも同じセリフを書いた気がするけど、「二匹目のドジョウ」をスクエニは釣り上げることが出来るんでしょうかね。
そして書くべき事二つめ。
そんな感じで新たなバブルへ向かってついに動き出したガンガンですが、来るべき「ソウルイーターバブル」のときにまた新たな、「三匹目のドジョウ」を釣り上げる下準備にかかるつもりなのかどうなのかは知りませんが、なんだか連載作品の大整理期間に入ったような印象を受けます。
先月の「女王騎士物語」の終了を皮切りに、今月「王様の耳はオコノミミ」「666~サタン~」が終了。さらに来月は「PAPUWA」も終わるらしい。加えて、「スパイラル・アライヴ」はコミックス3巻後書きで「5巻収録分で完結する」と書いてあったから、数ヶ月以内には終わることが確定してる。
これら作品はどれも「エニックスお家騒動」後の総入れ替え(2001~2002年頃。鋼と同期)と、その後鋼アニメ放送期間と前後する2003~2004年頃に続々と入ってきたグループに属する作品で、サタンは2001年、PAPUWAはその直後の2002年でお家騒動組。女王騎士は2003年、オコノミミは・・えっと最初に載ったのは2004年か?で2003~2004年組。
要するにこの数ヶ月で、どれも円満終了で打ちきりではなさそうとはいえ、3~6年の(最近のガンガンにしては)結構な長期に渡って、主力ではないモノの中堅どころとして少年ガンガンの誌面を支えてきた作品たちが、続々と終わりを迎えてしまう、と。
なんだか最近新連載がやたら多いなという印象が有ったんですが、こういう事態が控えていたからなんですね。
んでこの結果来年以降の誌面がどうなるのかというと、数年以上載ってる作品を探してみると、例外的に「お家騒動」前から続いてるハレグゥと、「お家騒動組」である2001年スタートの鋼、2002年スタートの藍蘭島とマテリアル・パズル、「2003~2004年」組に分類出来る、今後の要であろうソウルイーターが有って、2005年スタートの屍姫が辛うじて長期の部類に入る感じ。で、あとは全部今年~去年後半頃以降に始まったもの、というかなりの入れ替わりっぷり。
鋼もきっと来年・・・いや再来年ぐらいには終わるしな。
なんだかね。去年・一昨年辺りに「最近のガンガンは最早お家騒動後のメンツも馴染んできて、最早それ以前の空気はほとんど残ってないな」なんて書いた気がしてなりませんが、来年後半ぐらいには「最早お家騒動後に確立された新しい空気すらだいぶ薄まってきたな」とか思うことになりそうですねぇ、これは。
編集部としては鋼の時の「ブーム終了後折角引き寄せた読者が定着しなかった」って反省を活かして今度は「ソウルイーター」ブームにあわせてやってくる新規読者に新連載作品読ませて定着させようという試みなのかもしれないけど、僕みたいにガンガン読み出してそろそろ9年とか経とうとしてるような読者には、なんだか反感を禁じ得ない方針だよね全く(何)
鋼ブームの時も思ったけど、何もここまで入れ替えなくてもなー、と言う気持ちはやっぱりどうしてもぬぐえません。
まぁ、「お家騒動」後の空気の変化も、最初はどういう方向に進んでいくのかよく見えなくて先が不安だったけどある程度時が経てばその空気に適応することが出来て引き続きガンガンって雑誌を楽しめてたから、今回のこの変革もしばらくすれば慣れることが出来るだろうし、実際既に始まってる最近の新連載も結構好きなの多いからなんだかんだで僕自身としては問題ないんだろうけど・・・やっぱ不安だなw
折角慣れてきた空気がなくなりそうってのはやっぱりなんか寂しいですし。
ってか僕に限らず、ネット上にガンガンを長期にわたって読み続けててそれについて熱く語ってる人ってのは沢山いるわけだけど、そういう人たちはみんなこぞって似たようなこと言ってるから、この数年おきに雑誌の色が大きく変わるってのは最早ガンガンの「伝統」なのかもしれないねw
そして長期読者はそのたび文句言うけど、なんだかんだで結局は読み続けると。
なんかそう思うと個々の作品だけじゃなくてそういった雑誌全体の特徴も有る意味ガンガンの魅力の一つなんじゃないかと思えてきたw
と言うわけで、こういうネタを書くと毎度同じ結論に至るわけですが、今後も僕はガンガンの変遷を見守り続けていきたいと思いますw
ついでに言うと、雑誌の色がいくら変わろうとも、細くともしぶとくいつまでも続きそうな「ハレグゥ」にも特に熱い視線を注いでいきたくw
このしぶとさは最早神がかってきた気がするよ最近(何)
それはそうと、ここ数年分のガンガン、全部取ってあるんだけど、再来年春に行われる引っ越しの時とか、どうしようね(何)
捨てるとか売るとか譲るとか、どんな形でアレ手放すという選択肢は全く考えられないんだけど、しかしいくら何でも体積がハンパねぇ(爆)
何かいい手はないものか。